↑ 壇蜜の黒髪の向こうに、紫髪の浜矩子
御嶽山の噴火により被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
さて、妖艶なエコノミスト・浜矩子が顔を出す書店といえば、東京・浜松町駅構内の書店しか小欄は知らない。 しかし、浜矩子が14日放送の日テレ・久米書店(BS141)に、来店した。 番組によれば久米書店とは『不思議な本屋さん。 話題の一冊を書いた人が遊びに来てくれるお店』で、店主は久米宏(久米)、店員は壇蜜。 今回は、ちくまプリマー新書で出版された「地球経済のまわり方」の著者として浜矩子が招かれた。
以下、遅ればせながら番組の浜矩子(矩子)語録の抄録第1編である。 なお抄録中、たとえば“7P”とあれば、前出著書「地球経済のまわり方」の7頁という意味である。
●矩子、名前の由来
(壇蜜)のりこさんの「矩」、初めて見る「矩」ですねえ。
(久米)これねえ、大工さんが使う矩尺(かねじゃく)知ってます?、L字型の。
(壇蜜)はい、 じゃあ、自ら物差しを持ってお生まれになったんですねえ。
(矩子)ちょっと(壇蜜さん)書き順が違います。
(壇蜜)ああ~、どうしよう? 全然情報がなくって!
(久米)矩子の字ですか?
(矩子)そうですね。 旁(つくり)のほうが違ったんですが、まあいいです。
(久米)矩子って、差し金のことだそうですね? ご両親は何か意味があって?
(矩子)あのぉ~、「己が欲する所に従えども矩を越えず」、孔子の言葉です。 矩を越えず、だから「誰も矩子を越えられない」
(久米)すごいです。
(矩子)経済の大原則、経済のまわり方ってそれではないかと私思うんです。 心の欲する所に従えども規範を超えない。 社会規範を超えない、人様に迷惑をかけない、人を痛めつける事はない。
とかく経済は欲に従うだけと考える向きもありますが、それは本当の経済活動ではないのであって、 好き放題やっているけれども人を傷つけたり人権を侵害をしたりすることがない、その絶妙なバランスのところに本来の経済活動の姿があると思うんです、
●エコノミストへの道
(久米)この本、書き出しが面白い。 「実をいえば、筆者は中学二年生の時にエコノミストになることを決意した。 といっても、当時はまだエコノミストという言葉を知らなかったし、そもそも、この言い方が市民権を得ている状況でもなかった。(7P)」 、中学二年の時ですよ!
(矩子)あの時のことは良く覚えています。 私、8歳の時から12歳までイギリスに住んでいまして、日本に帰ってしばらく経った時に、イギリスのポンドという通貨の切り下げが行われるということを社会科の先生が教えてくれました。 それを聞いている時に、目の前の霧がぱぁ~っと晴れて行くように理路整然とイギリス経済が元気になる流れが納得できて、良くできたミステリーの真犯人が判るような感じがしたんです。
(久米)それからはまっしぐらで?
(矩子)以後迷わず。
(久米)途中でミステリー作家になるとか、アイドルになるとか?
(壇蜜)ミステリー作家はわかりますが、アイドルですか?
(矩子)わたし、割合に自己顕示欲が強いほうなので・・・・
(久米)アイドル指向はあるんですか?
(矩子)ありますね。
(壇蜜)歌って踊って?
(矩子)あの~、実はお芝居がすごく好きで、だから「役者になりたいなぁ~」と。 エコノミストになるか、役者になるか、宇宙飛行士になって土星に行くか、
(壇蜜)土星に?
(久米)何なんですか?
(矩子)土星は、輪っかが好きなんで。 ぜひあの輪っかを目の当たりにしたいと思って。 そういう3つのチョイスがあったんですけど、やっぱり一貫して強い思いを持っていたのは経済なんですね。 (以下、次編)
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