回収（集金）は最善の販売促進活動！

出雲市の給食費滞納調査で、６０％が保護者としての責任感・規範意識の欠乏が原因とわかった。↑↑（４月３０日、朝日新聞）

今年４月、子供の給食費について、０６年度までの３年間で計約４４０万円の滞納があった出雲市市教委が、督促申し立てなどを視野に入れた対策を打ち出すと、０７年度には約３３０万円まで減ったという報道があった。
小欄は、耳パン食って　給食費払え、と警鐘を鳴らした。

さて１７日、神戸市が保育料の滞納に対策本部を設置し、高額滞納者に強制徴収で臨むことがわかったが、滞納額は０７年度末で約５億３５００万円だという。
又、滞納者の中には、自宅を新築したり、２台目の車を購入するなどもあり、原因は出雲市のケースと全く同様である。

両市の人口は出雲市の約１５万人に比較して、神戸市は約１５０万人である。
給食費と保育料の滞納問題を人口で比較するのはおかしな話だが、大まかに、
　　人口比：１０００対１００
　　滞納費：１０００対８
　　滞納率：約１２対１
と、大きな隔たりがあり、神戸市は出雲市より１２倍も滞納率が高いことがわかる。
大震災があったりして、官民共に苦労が多いと思われるが、神戸市の怠慢は税の有効活用という自治体の責務にも反する。一日も早く、強制徴収に乗り出すべきだ。

ところで小欄は、ビジネスの鉄則の一つとして、「回収（集金）は最善の販売促進活動だ」と教わったことがある。

あまり未回収が大きくならないうちに手を打たないと、お互いの不幸の源だ。
そして、一番被害を蒙るのは、納税者である。

保育料滞納過去最高　初の強制徴収へ　神戸市(神戸新聞) - goo ニュース