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黛信彦の時事ブログ

中小企業にも「炊き出し」を!

2009年01月18日 | 政治・政局
リーマンショック以来、昨年11月までは中小企業の融資支援が叫ばれた。
年末から年明けにかけては派遣切りが問題となった。
そして今、欧米進出企業への緊急融資制度を導入し、JBICを通じて融資する方針が固まりつつあるとのことである。大変なことだ。

派遣切りについて、共産党など野党は大手企業の社内留保金を取り崩して解決せよと喧伝したが、その見方は極端に甘いものであった。
欧米進出企業に限らず、例えば事業撤退、工場閉鎖、事業所統合などのリストラをやろうとしても、資金がないのが大半の企業である。

妖艶なエコノミスト・浜矩子は現状を「大恐慌から大不況へと展開しつつある空前の経済危機」と表現し「デススパイラル」と形容している。
国会は解散を焦らず、政府と一体となって二次補正と関連法案を速やかに成立させ、国難を乗り越える更なる施策を緊急に検討すべきである。

そこでの根幹の課題は中小企業支援である。
昨年10月31日から施行されている緊急保証支援では手続き上のハードルが下げられただけで融資枠の拡大が含まれていない。
自治体は多くの融資制度を行なっているが、結局保証協会の保証がなければ利用することが出来ず、その一般枠は8千万円である。
この保証枠を3倍増させるような政策を実行しなければ、多くの中小企業は「デススパイラル」から抜け出すことが出来ない。

前出浜矩子は1月11日のフジTV晋報道2001の定額給付金の有効活用?というアンケートに「失業者に炊き出しを!」と答えたが、中小企業者も炊き出しが必要なのが現状だ。

欧米進出企業に緊急融資…1兆円規模(読売新聞) - goo ニュース
麻生首相「定額給付金やり抜く」=結束求め地方組織が決議-自民(時事通信) - goo ニュース

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