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黛信彦の時事ブログ

解散はしないノダ!

2012年08月28日 | 政治・政局

野田佳彦首相が26日のNHK・クローズアップ現代に出演、竹島問題など外交、近いうち解散、原子力政策の3点について語った。 NHKキャスター・国谷裕子は、特に解散総選挙について厳しく質した。

解散時期について野田首相は、「やるべきことをやり抜いた後」と説明し、やるべき事については「一体改革関連で国民会議を立ち上げること」「消費増税にあたり、経済再生をしっかりして好転させること」「身を切る意味で、政治改革・行政改革を具体的に実現すること」「外交問題でも決めることがある」などと述べた。 また番組冒頭に、自公などが予定している問責決議について「無ければありがたい」と語った。

野党が徹底的に締めあげなければ、野田首相自身が解散に応じる気配はない。 クロ現での発言は「解散はしないノダ!」と公言しているに過ぎない。

民主党は3年前、政権交代を幕末の大政奉還になぞらえて「政権を国民に奉還する」と言わんばかりであったが、今日のやり方は「私が国民、有権者は酷民」という考え方に染まっている。 一日も早く解散総選挙で民主党を崩壊させなければいけない。

以下、クロ現代での「近いうち解散」に関する発言メモ

国谷~・~ 「近いうちに解散」ということで、政治の世界には「解散の風」がすでに吹き始めています。 ご自身で「近いうちに解散」とおっしゃられたので、解散までに野田さんが政権を担う期間はそう長くはない、という受け止め方をしているのですけれども、決められる政治を掲げていらっしゃいますので、解散までに何をどこまで決めて、残された時間に何をされたいのか、そこをいちばん伺いたいのですが?

首相~・~ まあ、「近いうち」はそれ以上でもそれ以下ではなく、文字通り解釈していただきたいと思います。 特定の時期を具体的に明示したわけではありません。 どんなに延ばしたって任期は限られている訳で、その間のどこかで、やるべきことをやり抜いた後で解散をするということでございます。

その中で、決めなければならない事を決める政治を先般の一体改革で具体的には成果を出すことはできましたけれども、それに関連する課題・宿題が残っています。 まず国民会議を立ち上げて向こう一年以内にこれからの医療や年金の考え方をまとめて、8月22日に決まったものを早く立ち上げなければいけない。 決めなければいけない一体改革と関連する問題があります。 あえて言うならば、経済の好転をさせないと国民の皆様に(消費税の)ご負担を強いるのは、やりにくい状況だなと。 ということは経済の再生もしっかりとやっていかなければならいない。 それから多くの国民の思いは、国民に負担を求める前に(国が)やるべきことがあるだろう? 先ずは「身を切れ、隗より始めよ」ということだと思います。 政治改革・行政改革を具体的に実現することが、決めなければいけない事を決めることの前提条件になると思います。

また敢えて言えば、領土・領海・主権の問題について不退転の決意で対応すると申し上げましたけれども、これら外交案件についても決めるべきことを決めることを国民は求めてらっしゃる。 そういう様々な課題を一歩前進させる事が我々の課題であると思っています。

国谷~・~ 大きな課題に取り組む姿勢を、今、見せられたのですけれども、「近いうち、を明示することはできない」と繰り返し仰っておられるのですけれども、視点を変えて、私たちの目線から見ますと、確かに解散の時期は総理の専権事項であることは間違いありませんけれども、なぜ国民は、事実上次の総理大臣が決まる総選挙の時期についてぎりぎりまで分からないのか、党首になる候補者がぎりぎりまで分からないのか、その人がどんな政策の旗印を掲げて起つのかがぎりぎりまで分からないのか? そうした、今の政治の世界では総理の心の中、頭の中でしか分からない事を見据えて、言わない事が当たり前になっている政治こそが政治と国民の距離を大きく開かせるものになっていて、どうも政治が、永田町というコップの中でしか行われていないのではないか?という気分を私たちに投げかけている、そのことについてどうお考えか? 

首相~・~ まず、どういう人が党首になってどういう政策をかかげるかは9月になれば明らかになります。 民主・自民・公明、それぞれの党の中で掲げて訴えます。 そのリーダーの下でどっちにしろ、マニフェストの準備をしてまいります。 国民とお約束する中身を全て言って競い合いますが、その時期は最初から明示する話ではありません。

国谷~・~ 野田さんは民主党の代表選挙に出るのですか?

首相~・~ いま、国会中ですから、国会の中でやるべきことを・・・

国谷~・~ 国会中でも代表として明言することがあっても良いと思いますが? 私が今向き合っている方は果たして代表として起たれる意欲を持った方なのかどうかも分からない状況で話を伺うというのも何か不思議な感じが致します。 

首相~・~ でも、想像はつくでしょうから。 今、終盤国会でやらなければならないことを抱えている中で、明後日の話、来月の話、国会を閉じた話まで遡って(?)やるのは、今いろんな審議をお願いする立場の私としては言える事ではありません。


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