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黛信彦の時事ブログ

中国、シンクロで金メダル狙う!

2007年09月30日 | 外交
中国は、肩入れしているスーダン・ミャンマーなどの軍事政権の反政府勢力虐殺やデモ弾圧を見過ごし、又国内では深刻な人権問題(一例として、リチャード・ギア氏が北京五輪ボイコットを呼びかけているのも、チベットの人権問題である)を抱えながら、北京五輪成功のためには「ニーハオ」を連発している。
これは水面下では形振り構わず手足をバタバタと動かしながら、水上では笑顔満面にするシンクロナイズド外交である。

産経新聞(9/30 第五面)によれば、ミャンマーでの軍事政権のデモ弾圧を巡って、中国の対応に米国の批判が高まっている。
特に専門家の間では「北京五輪開催に悪影響を及ぼす」との声も聞かれるようになってきた。
ワシントンの研究機関「ヘリテージ財団」の中国専門研究員ジョン・タシック氏は『スーダン・ダルフールでの政府軍による反政府軍の虐殺を放置したとして、五輪ボイコットが語られるようになった状況を懸念しているとの考え方から、中国がミャンマーに対しては内政不干渉を装っているけれども、人民解放軍とミャンマー軍部との直接的協力関係があることを注視すべき」と強調したという。

果たして、1980年のモスクワオリンピック(1979年、旧ソ連のアフガン侵攻に抗議してボイコットする国が多かった。)のようになってしまうのか?

更に、最大の懸念は、台湾総統選挙と同時に行われるかも知れない陳水偏総統が運動している「台湾名による国連加盟」の国民投票が実際に行われた場合のケースである。この場合、中国はシンクロナイズド外交を転換し北京五輪を捨てて、反乱鎮圧を名目に台湾に侵攻することは間違いなく、北京五輪は開催自体が危ぶまれる。
付け加えるならば、中国が台湾侵攻をする場合に米国の太平洋艦隊の介入を阻止するため、中国は日本の南西諸島(与那国島から台湾本島までは僅か110キロ)を占領するシナリオだという。
 
日本で北京五輪候補を狙うマラソンのQちゃん(高橋尚子選手)やレスリングの浜口京子選手などは、例え候補になれても参加できない幻のオリンピックになる可能性がある。

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