1980年代の浜矩子 ↑↑
テレビ東京は、5月31日放送の『ニッポンのミカタ』で、「バブル再来か…お金と踊るニッポン人!?」とタイトルし、アベノミクスでバブルが再来するか?を検証すべく、同志社大学大学院教授・浜矩子(浜)を再び招いた。 以下、番組の浜矩子中心語録である。 出演者は他に、ゲスト:大林素子(大林)、番組側:ビートたけし(たけし)、国分太一(国分)
●アベノミクスでバブル再来か?
(国分) 大林さんもバブル世代ですよね?
(大林) バレーボールやっていてテレビも見ない生活でしたから。 バブルの恩恵を一切受けていないので、飲むとかディスコとかは後々見て知ったという・・・。 でも今、アベノミクスで景気が良いということですから、人生初のバブルを経験してみたい。
(浜) こういう人が一番危ないんですよ
(国分) 浜さん、前回出てもらった時にはアベノミクスのことを『アホノミクス』と、名言を残しましたが、どうですか、今、景気良いじゃないですか?このまま行っちゃうんじゃないかと!
(浜) そうなればなるほど、やばいんですよね。 どんどんそういう雰囲気が広まれば拡まるほど、現実とかけ離れたところに行ってしまうという事ですから、ますますこれは、アホ度を増しているという確信を深めておりますね。
(国分) ぶれないですね~!
●バブルで一世風靡した寵児たちは今? (桜ゴルフ、KeyWestの代表者を取材)
(浜)あれが、やっぱり、宴のあとの顔。 宴が終わって目が覚めたときの顔ですよね。 でも皆さまちょっと、ピュアなお顔でいらっしゃる。
(国分)バブルの時代って、4年3カ月くらいしかなかったんですか?
(浜)そうですよ。 80年代の後半から始まり、ぎりぎり92年頃までがその名残りで、89年の年末にゴーン(東証の鐘か?)と株が下がりました。
●バブル当時、日本人が購入した高額商品の末路
(国分) ゴッホの「巨匠ガシェの肖像は1990年に大手製紙会社会長が約124億円で購入、「死んだら、棺桶に入れてくれ」と言ったそうで世界中から非難を浴びました。
(たけし) そりゃそうだよね。 でもこの人は投資のために買ったわけじゃないけれども、投資のために絵なんか目茶苦茶売れたんだから。
(国分)この絵は結局維持することができず、会長が亡くなった後に売却されました。
(浜) そういう話は身近にたくさんあったのですが、(バブルでは)そういうのにも皆、だんだん麻痺してくる。
(国分)たけしさんの場合は、別荘とかゴルフ会員権とかですかね~?
(たけし) それから車。 1億2000万円の車がね~、バブルはじけて売りに出したら2800万円。 全然走っていないのにね。 ちょっと前まで、環八(東京都内の環状道路八号線)に飾ってあったの↓ 全然売れないんだよ。 でねえ、ビルゲイツが買ってた(真偽不明)。 噂だけどね、嫌になっちゃうよ↓
(国分) 浜さんも経験していたわけじゃないですか。
(浜) そうですよね、目の当たりにしていました。
(国分) そのころ浜さんは、扇子振ったりしていたんですか?
(浜) いえいえ。 私は、前哨戦の始まるころから「これは危ない!」と。 「このまま行ったらバブルになってしまって、バブルになったらそれは崩壊するんだ、ヤバイ!」ということをずっと言い続けていました。
お互いにバブル感をどんどん煽ぎ立てあっていく、たけしさんの話を聞いてもそう考えると思いますが、「1億2~3千万円もする車を買わねばならない!」と、わかっちゃいるけどやめられない。 皆がやっているから止められない、あいつがやっているからやめられない、足元が見えないところまで。 財テクやってないと人じゃない風な感じで見られてしまう。
(国分) 自分のためにモノを買っているんじゃないですね?
(浜) そこまで煽られて「1億2千万円で買ったからナンバーワン!」と、「でも、誰かもっと凄いモノを買っているかも知れない?」と思って、「次、何買おうかな?」、こういう世界ですよ。
●バブル再来を期待するか? 番組のアンケート調査結果では、
バブル経験者(40~60代):78%がバブル再来に期待
バルル未知者(23~30代):12%しか再来を期待せず
(浜) 体験者が「またバブルになってほしい」というのは実にはしたない、というか実に許し難いですよね。 ひどい目に遭っているくせに喉元過ぎれば、すっかり熱さを忘れてしまっているのか! これはちょっとショッキングなデータです。
(国分) たけしさんは、またバブルになって欲しいと?
(たけし) 俺はもう全然思わない、面倒臭くって。 今考えりゃさぁ、もう、歩けないわ、車は混むわ。 タクシー止まらないし、どこ行っても踊っていやがるし・・・・、あとは年もとったから、もういいや。
(国分) 大林さんは?
(大林) マンションを買いたいと思っているところなので、景気上がってきたから。 「チャンスなのかな」って思ったりしているんですけれども。
(浜) なぜ、今それを決断するのか? それがもう毒されている感じがしますけれども。
(大林) 皆でお金を使ったほうが景気が良くなるから・・と思って
(浜) そういう発想になること自体がアベノミクスすなわちアホノミクスに踊らされてというところがありますねぇ。 やっぱり、ピュアな人こそ染まりやすい。
今も不動産価格はアベノミクスでちょっと上がり気味になってきているわけですが、これはもう、アホノミクス崩壊まで、そう時間はかからない。 (大林さん)ここは焦らず!
(国分) いや~、浜さんが占い師に見えてしょうがないですよ!!、トーンといい。 で、崩壊は近いんですか?
(浜) 前のバブルが4年何か月ですか? そんなに持つとは私には思えない。
ともかく、何もないところから、全くの”根拠レス”から、全く自作自演で作り出しているに過ぎない。 もともとあった日本経済という風船は既に、しわしわに萎んでしまった雑巾みたいなものですよ。
本来は、雑巾化した風船に一生懸命に空気を入れてあげましょう、というのが政策ですけれども、チーム安倍がやっていることは、ボロ雑巾はそのままにしておいて、こっちにバブル風船というのをふわ~っと、パンパンに膨れあげさせて、ボロ雑巾をバブル風船に無理やりくくり付けて天高く舞いあがらせて・・・。
で、ボロ雑巾のほうも元気になれば良いけれども、そうならなくとも、皆はバブル風船のほうに目が行ってしまって、「じゃ、マンション買おうか!」と言っているわけですから、それで逃げ切れ!という感じの話でしょ。
(国分) それでも良い方向に進んでいるとしか考えられないのですけれども?
(浜) バブルの頃はまだ終身雇用で、年功序列で、格差が全然ない時代でした。 バブレば給料もその分が皆な上がる。 非正規雇用者がいない時代でしたから、皆バブルに釣り上げられていく。
対して、今の人たちは、人によって生活の状況が全然違います。 正社員でも、いつ非正規雇用になってしまうかわからない。
(たけし) 今は、格差というか、隔離されたところがあって、中間層が全くいないじゃん。 長者がいて、あとは牛丼屋に並んでいる。 これを底上げしようとしてもそうはいかない。
●実は、若者がバブルをつくる
(大林) ただ、若い世代は堅実なので大丈夫ではないかと
(浜) 本当に堅実ならば?ですけれども。
(番組) 消費に慎重なはずの若者が再びバブルを招くという識者も多くいる・・・・。
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