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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(148) 野田よ、正気を保て!

2012年01月17日 | 浜矩子語録

15日のTBS・時事放談は、元内閣官房長官・武村正義と同志社大学教授・浜矩子を招き“「新どじょう内閣」これで通常国会突っ込みます・・・”とタイトルし、野田改造内閣を憂慮した。

野田改造内閣は早くも、田中防衛相の防衛問題に関する非力・浅学が明るみに出て心配だ。

 

以下、Qは御厨貴、Aは浜矩子の語録である。

●大平内閣:一般消費税導入案撤回、中曽根内閣:売上税構想撤回、竹下内閣:3%消費税スタートで内閣総辞職、細川内閣:7%国民福祉税構想撤回、村山内閣:5%消費税法案可決で内閣総辞職

A~・~ これら歴代内閣の戦いぶり、どうお感じに?

Q~・~ 何でそうなったかと言えば、今でいえば何のための消費税導入なのか?間接税の導入なのかということの必然性をきちんと説明し、国民が納得する議論がなされていないで(構想や法案が)出てくるから反発されることの連続だったと思います。

今も同じで、「根本的に日本の置かれている状況の中で戦後型の所得税、個人所得税、しかもサラリーマンに対する源泉徴収方式の所得税に依存しているという税体系ではどうしたって税収が上がらなくなっているから、日本の中に住んでいる人の消費活動から税金をあげられるようにしないとダメなんだ」というところの根本的な説明が無しに、国民福祉税とか耳触りのよい言葉で通そうとしている。

これをやろうとしている人たちが、これに納得して、強い決意と情熱で語りかけないから、撤回、撤回、撤回というようになってしまって今日に至っているのではないでしょうか。

 

●改造内閣で突入、しかし「3・6・9月」と「波状危機」!!

A~・~ 退陣か総選挙か、6月危機説をどう乗り越える?

Q~・~ 政治家の皆さんは選挙ということになると物凄く元気になりますよね?

生き生きとして舞い上がってしまい「ここで仕切り直しだ、行けぇ!」みたいな感じになりますよね?

そういうことをやっている場合ではないということは明らかだと思います。政策の継続性とか、まともにやるべきことを貫徹させるためには与野党双方とりあえず、選挙のお祭り騒ぎを我慢する、選挙中毒をなんとかここは抑えて、しっかり流れを作って行くことを考える姿を見せてくれれば、我々の政治に対する感覚も違ってくるのだと思います。

 

A~・~ これだけは野田総理に声を大にして言いたい?

Q~・~ この前は「野田よ、怒れ!」と言いましたけれども、新生(内閣改造)したということもあって「野田よ、正気を保て!」と言いたいですね。

 いろいろと狂気じみたことが起こって来そうな気が致します中で、正気を保っていくことを望みたいです。


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