浜矩子語録(215) 私、12歳でいっちょまえの成人

2017年の第一回目となる１０日のＴＢＳ・時事放談は、同志社大学大学院教授・浜矩子（浜）と元総務大臣・片山善博（片）を招き「北朝鮮核実験問題」「年明け株価５日間続落」「国会論戦」などをテーマに語られた。　司会・御厨貢（御）、アシスタントアナ・出水麻衣（出）。

以下、番組の一部の、妖艶なエコノミスト・浜矩子語録抄録である。

■成人の日

（御）明日は成人の日です。　片山さん、ご自身の成人の日、何していたか覚えていらっしゃる？

（片）覚えていますよ。　

（御）あら、えらい！

（片）大学の寮に居まして、皆で「遊びに行こう」ということになりまして、目黒区役所だったと思いますけどね、記念品をもらって「面白くなかったね」と言って帰って来ましたよ。

（御）暴れたりしなかったんですね。　浜さんは（呑んで）暴れてらっしゃいました？

（浜）ああ～、それなりに暴れていましたが、成人式は・・全然記憶がないですね。　１２歳くらいから一著前に成人しているつもりでいたんで、通り過ぎて行きましたよ。

（御）ははは、通り過ぎただけでしたか！

■七草粥

（出）さあ、今朝はお二人ともお正月の呑み過ぎ食べすぎで少々胃が痛んでいるのではと思いまして、こちらをご用意いたしました。　七草粥、どうぞお召し上がりください。

七草粥の由来は、無病息災を祈り豪華な正月料理で疲れた胃を癒すためと言われていて、実際に七草粥の七草には実際に肝臓機能の回復や食欲増進に効く栄養素が多く含まれているんだそうです。　回復されて、どうか今年一年、健康にお過ごしください。

片山さん、胃の具合はどうでしょうか？

（片）わたし、あまり酒飲みませんでしたので。　ただ、思い出しますね。　むかし我が家は祖母が旧正月を中心にやってたんですね。　「新暦のお正月は偽もんだ」と言って、旧正月にはこれ、必ず食べてました。

（出）そして、時事放談きっての酒豪であられる浜さん、胃の調子は如何でしょうか？

（浜）・・・もう・・・快調です。　これいいですねすごく、ウイスキーに合いそうだなってずっと考えていました。

■北朝鮮核実験

（御）突然の事態をどうお考えで？

（浜）まさに、突然というのが結構キーワードっぽい感じですけれども、どうも北のあの人はですね、世の中の注意が自分からそれると「ぼくちゃんいるんだもん！」という感じでこういう事をどんとやる傾向が強いですよね。

非常に幼児的凶暴性のかたまりのようなところが北朝鮮には全般的にあると思いますが、幼児的凶暴性がある人は他にも色んなところにいたりするのが現在の問題かなと思ったりします。

そういう「ぼくちゃん見て見て！」という感じに大して世の中が如何にしっかり対応するかという事が問題だと思います。

（御）この「近くにある危険な国」に対してどう思いますか？

（浜）「近くの危険な国がこいう事をやっているんだから我々も何とかしなければならない」という方向に議論が行ってしまわないよいうにすることが重要だと思います。

「あっちが核ならこっちも核だ」なんていう話になってくると問題なので、彼らの行動をどう考えるかということも然りながら、それに振られる、あるいは煽りの材料にしていくような、とんでもない方向に物事が運ばれないよいうにする、そういうところを注意深く見ていかなければなりません。

「それみたことか！、日本も軍備増強を考えなければいけない」などという話が出てこないように、大人の冷静な判断と対応が求めれれるところだと思います。

（御）経済制裁については？

（浜）経済制裁はこういう場合にやることではありますが、それを格好の材料として「日本も弱腰ではない外交を前面に出していかなければならないのだ」ということを正当付ける口実としてこれを使うことも出てくるようであれば、それを見守っている我々としてはしっかり指摘していかなければならないと思っています。　このあたりが非常に危うい感じがするので要注意な感じの状況だと思います。　

以下省略