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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(209) 国を強くして人は滅んで良いのか

2015年09月27日 | 浜矩子語録

26日のTBS・時事放談は、同志社大学大学院教授でありながら異色なタレント・浜矩子(浜)と元総務大臣・片山善博(片)を招いて、安保関連法成立・新3本の矢・文科大臣辞任・マイナンバー制度開始、などのテーマで語られた。 司会・御厨貢(御)、アシスタントアナ・出水麻衣(出)。

以下、番組中の妖艶なエコノミスト・浜矩子語録の抄録である。

●塩川正十郎・元財務大臣死去

(浜)深くお悔やみを申し上げます。 今この時、現下の政治状況でどんなことを言われるのか聞きたかったなあ~、と思います。 いろいろ発言していただきたかったなあ~と思います。 そういう意味で、すごく残念です。

●お茶請け

(出)今朝は、私が選ばせていただきました、ちょっとユニークなお煎餅をご用意いたしました。 こちらです。

東京中野で創業60年以上、地元で親しまれている金吾堂のお煎餅です。 こちらから、オリーブオイル仕立てのハーブ&ビネガー煎餅、そしてゆず塩煎餅、そして黒胡椒せんべいです。 どちらもぴりりとアクセントを効かせたお煎餅で、お酒のお供にもなる、辛党の方にはぴったりのお煎餅となっています。 実は、私の好物なんですけれども、浜さんはいかがでしょうか。

(浜)実は、先週末にゼミの合宿をやりまして、ものすごくアルコール純度の高い酒をしこたま飲んだんですが、そのときこれがあればもっと酒量が行っただろうと。 すばらしいです。

●アベノミクス、新3本の矢

(御)まずは、GDP6百兆円、可能なんでしょうか?

(浜)もちろん不可能ですね。 また「新しい3本の矢」だっていう話ですが、「弓矢も数撃ちゃ中る」っていうことなんでしょう。

気になることは「GDPを大きくする」ということですが、大きさとか強さにすごく固執していますね。

巨大建造物(新国立競技場)や強い経済(GDP6百兆円)にこだわるのは歴史的に見た独裁体制のイメージに重なるわけです。

大きいもの、強いもの、僕ちゃんが一番偉い、僕ちゃん所が一番大きい、そういうことを指向するということは全然国民に目が向いていないということになるわけなんですね。

ですから、今日のテーマは一貫して国民不在。 誰のため何のためというところが全くまともな方向にむいていないテーマを、我々は今日いろんな角度から議論しているということに、はからずもなっているわけです。

こんなもの(新3本の矢)は全くピンとはずれの発想で出来上がっているもので、一方で経済実態は人が痛む方向に進んでいく、という図式です。

憲法守って国が滅んで良いのかという話がありますが、「国が強くなって人が滅んで良いのか?」とむしろ叫びたい。 そういう気持ちを持たせるものが出てきたな、という感じですね。 (以下省略)


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