卵は、「“物価の優等生”を卒業したい!」と言っている。本文にとっては余談だが、国民は卵よりも福田首相に対して“優等生を卒業して欲しい!”と思っている。その第一が、間もなく来日予定の胡錦濤主席への対応である。
さて、
●卵は≪物価の優等生≫を返上!
4月18日、NHKニュース7で、養鶏業者(全国養鶏経営者会議)が東京・有楽町で“卵の値上げを理解して”と訴えながら、卵とチラシを配布している報道があった。
原因は、トウモロコシ・大豆粕などの飼料が、この一年半で1.7倍に高騰していて、これを企業努力では克服できず、30%程度の値上げをしたいというものである。
“物価の優等生などと言われなくてもいい”というのが、養鶏業者の訴えだ。
●≪需要ショック≫が、穀物暴騰の原因
3月9日、TV朝日サンデープロジェクトで≪迫り来る食料小国の危機!≫、と題して、食品値上げラッシュが何故起こるのかを報じていたが、穀物暴騰の原因は、バイオ燃料の進化でのエタノール製造増加の需要だけではない。要約は以下のとおりである。
中国、インドなどの人口が増加と、それらの国々の食生活の変化で、穀物食品の直接需要増は勿論、肉・卵などの需要増により、飼料としての穀物需要が増大していて、この≪需要ショック≫が、穀物価格を暴騰させている。
更に、中国・インド・ロシア・アルゼンチン・ウクライナ・カザフスタン・セルビア・ベトナムなどの諸国が輸出関税付加・輸出規制を始めたことも要因である。
●洞爺湖サミットで、食糧問題を主要議題に
福田首相は、潘基文・国連事務総長やゼーリック・世銀総裁らに書簡を送り、洞爺湖サミットで食糧問題を主要議題として取り上げることを正式に表明した。
「食糧輸出国による輸出規制は回避されるべきで、より厳しいルールが導入されるべきだ」とし、食糧輸出規制の事前通報を義務づけるほか、事前審査のための制度導入をWTOに提案する。
食糧輸出の規制解除、各国に働きかけへ 価格急騰で政府(朝日新聞) - goo ニュース
●小沢代表、「年寄りは農業を!」
安部内閣までの開放路線は、日本の農業の改革をもたらすものと期待されていたが、昨夏の参院選で民主党は「農家個別補償」を公約にした。
更に、↓↓の記事では、農業を高齢化対策と考え、高齢者の農業従事を推進する構想で「最初から農業継げなんていうから嫁さんも来ない。ほどほどの年になってから農業をやればいい。健康にもいいし、財産も残る」と主張している。
これは、農政としては危険な考え方だし、農業への冒涜である。
若者がやりがいのある農業政策でなければ、日本の食糧問題は解決の目途が立つはずはない。
「革命的分権」「与党が閣僚補佐」小沢氏が政権構想素案(朝日新聞) - goo ニュース
●切っても切れない“卵と福田”
昨年、筑紫哲也氏の番組に出演した福田首相に、筑紫氏が、”お父上(福田赳夫元首相)と卵ご飯”の美しいエピソードを語っていた。
“福田と卵は切り離せない”のだから、福田首相には、卵に便乗して“中国問題の優等生”を卒業していただきたい。
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