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黛信彦の時事ブログ

サルコジ消防署長

2008年04月21日 | 国際
フランス・サルコジ大統領は、中国人の相次ぐ反仏世論の火消しのために、波状的に中国に特使を派遣する。しかし、この判断は、 ”躊躇することが最悪のパターンを招くことの国際事例“ になる可能性を秘めている。

●特使派遣
フランスのサルコジ大統領は、中国人の相次ぐ反仏世論の火消しのために、波状的に中国に特使を派遣する。

フランスとすれば、中国との間で成立している、原子力発電協力、武器輸出、エアバス150機など、数兆円規模の商談が反故になる可能性と、将来的な対中経済関係に影響が出ることに懸念を示したものと思われる。

●五輪開会式不参加マップに影響
しかし、中国のチベット弾圧非難の急先鋒だっただけに、今後≪五輪開会式 不参加マップ≫が、大きく様相を変える可能性がある。

特使を派遣しながら、公然と『ダライ・ラマ14世と対話をしなければ、北京五輪開会式をボイコットする』と、言えるのだろうか?

●フランス、末代の恥
早めに、五輪開会式への不参加を声明していれば、展開が異なっていたであろう。
それにしても、”躊躇することが最悪のパターンを招くことの国際事例“ となってしまう可能性を秘めている。

フランス国内では、経済界の思惑とは裏腹に、国民世論は依然として中国に批判的で、サルコジ政権は「親中国」の態度を顕に示しにくい状況だ。

今後、フランスが人権問題への主張に鋭さを失えば、中国ばかりか、国際的非難を浴びる可能性が大いにある。サルコジ大統領は、自由の女神に末代の恥をかかせることになる。

フランス経済界、中国デモの影響懸念(朝日新聞) - goo ニュース

●中国は「敵の出方次第」
一方中国当局は、半官製デモの手綱を締めたり、緩めたりしてコントロールしながら、フランスの出方を涼しく窺っている。

中国共産党が冷静さ求める 欧米批判広がる中、国民に(共同通信) - goo ニュース

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