シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

おくりびと

2009-04-25 | おもうこと
「おくりびと」の映画を見たという話ではありません。前回「一夜で『つよしくん』が『くさなぎ容疑者』に変わった」ということを書いて思い出したことがあります。

「おくりびと」がオスカーをとった時のこと。

映画が一晩で変わったわけではない。それなのに、次の日からみんなが「おくりびと」を「素晴らしい映画」というようになった。

勿論、日本の文化が海外でも賞を取ることはとっても嬉しいことだし、映画を創った人たちの嬉しそうな顔を見てたら本当に嬉しかった。

でも、昨日まで全く興味を持ってなかった人が、次の日に監督の幼馴染や親せきに話を聞きに行って、いかに監督が素晴らしい人だったかを見せるテレビ番組を見て、こっちが恥ずかしくなった。

オスカー=大御所がいいって言ったから「いい」のでなく、自分で「いい」と思うものを「いい」って伝えたい。社会から「わるい」と言われても自分が好きな人は好きだし、社会がもてはやしても「いや」なものは「いや」。当り前か。

「社会」とか「世間」とか本当によくわからない。