オランダにおける流行性耳下腺炎の流行疫学調査を実施。
2009年9月1日から2012年8月31日にかけて流行がみられた1557例の流行性耳下腺炎患者を評価。
流行のピークは春と秋にみられた。
半数以上(59%)が男性で、18-25歳の割合が67.9%と最も高く、2回のMMRワクチン接種歴があるものが67.7%をしめた。
半数近くの症例が大学生または大学生に接触した人であった。
2回接種を行っていた患者では最も多い合併症であった精巣炎のリスクが低かった。
予防接種による効果は精巣炎に対して74%(95%CI 57%-85%)、合併症全体に対して 76% (95%CI 61%-86%)、入院に対して82%(95%CI 53%-93%)だった。
時間の経過とともに、症例の分布が変化し、学園都市以外からの報告が増加した( p<0.001)。
経時的な年齢と地域分布の変化は流行するムンプスウイルスの曝露により強化された学生間の集団免疫を反映しているかもしれない。
解釈
MMRを2回接種していても、小規模な流行は生じえるが、合併症や重症化を予防する効果が確認できる。
Reference: EID 20;2014. Epidemic of Mumps among Vaccinated Persons, the Netherlands, 2009–2012