製薬会社が実施した13価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV13)の85,000人の65歳以上の高齢者を対象とした肺炎球菌性市中肺炎の予防効果の調査(CAPiTA: Community-Acquired Pneumonia Immunization Trial in Adults)
結果
PCV13を接種した65歳以上の高齢者群でプラセボ群と比較して13価の肺炎球菌による市中肺炎を46%減少(P=0.0006)、侵襲性の感染症(敗血症)は75%減少(P=0.0005)
予防効果は4年間は持続する
コメント
侵襲性肺炎球菌感染以外の市中肺炎に対する予防効果は23価ポリサッカライド肺炎球菌ワクチン(PPSV23)と異なる観点での予防効果
小児でのPCV13の定期接種により市中での疾病負荷軽減することで、将来は相対的に予防効果が低下する可能性がある
血清型に関する疫学状況(13価の血清型、残りの10価の血清型、ワクチンで予防されない血清型の割合)、市中肺炎の予防により軽減できる疾病負荷によって予防効果の評価が異なる