サル痘の流行状況
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サル痘の診療支援
サル痘という名前は、1958年秋にデンマークのコペンハーゲンにある研究所で、サルからこのウイルスが最初に発見されたことに由来している(Magnus PV, 1959)。
ヒトでの最初の症例は1970/9/1にDRCで生後9カ月児での報告があった(Ladnyj ID, 1972)。
サル痘の症例数は1970年代から増加傾向
発症時年齢の中央値は4歳(1970年代)から21歳(2010~2019年)に上昇
全体の症例致死率は8.7%
天然痘ワクチン接種の中止が、サル痘のヒト-ヒトへ感染増加に関連(Bunge EM, 2022)
発症時年齢の中央値は4歳(1970年代)から21歳(2010~2019年)に上昇
全体の症例致死率は8.7%
天然痘ワクチン接種の中止が、サル痘のヒト-ヒトへ感染増加に関連(Bunge EM, 2022)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/62/296a2d569bdd5a5f4704413b7c410538.png)
サル痘の流行は単一の起源である可能性が最も高く、ウイルス変異速度増加と感染拡大の関連性を示唆される(Ishidro J, 2022)
サル痘予防に使用される天然痘ワクチン
① 免疫不全者でも使用できる複製能のない弱毒化生ワクチンであるModified vaccinia Ankara (MVA-BN)ワクチンは、地域によって商品名が異なる
Imvanex - MHRA/EMA等、欧州で天然痘予防に対して承認
Imvanex - MHRA/EMA等、欧州で天然痘予防に対して承認
Imvamune - カナダによって天然痘予防に対して承認
Jynneos - FDAにより、天然痘、サル痘の予防等に承認
Jynneos - FDAにより、天然痘、サル痘の予防等に承認
4週間間隔で2回皮下注射で接種
② 日本が1975年に開発した天然痘ワクチン(Lc16m8)は複製能のある弱毒生ワクチンで免疫不全者には接種禁忌、国家備蓄がある
2022年8月2日にサル痘の予防が追加承認された
この追加承認に関連する審査報告書及び申請資料概要はPMDAの「乾燥細胞培養痘そうワクチン」から確認できる。
また、概要については厚生労働審議会の資料「サル痘の対応」でも確認できる。
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二又針による1回皮内接種(圧迫回数は接種歴なし→5回、あり→10回であったが、2022年8月2日に接種歴に関係なく15回接種に変更された)
過去の米国での検討では承認された接種方法と接種手技による免疫原性への影響を検討した議論も。
実際の接種に関する手順書及び動画はNCGM予防接種支援センターHPで公開されている。
NCGMで実施している天然痘ワクチンLc16のサル痘ウイルスに対する免疫原性評価の研究概要についてはWHO R&D Blue printのmeetingで発表済み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/8e/91ba9a1c56e027b5597ed95b49598f46.png)
WHOによるサル痘患者との濃厚接触者に対する曝露後予防のワクチン推奨
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/18/bed41cbe947b3f305af39eaa6b7a20a0.jpg)
WHOによるサル痘患者との接触リスクのある人への曝露前接種の推奨ワクチン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/60/527faed1883e74024d09e1ffaa39a9c7.png)