重症熱帯熱マラリアの定義はWHO malaria treatment guidelineには、下記のように記載また、原虫寄生率は4%以上では治療失敗のリスクが高まるため、高原虫血症としてclose observationが必要(非流行地域では2%からリスクが増加するとも記載)。重症熱帯熱マラリアの治療に関して、第一選択薬は点滴のアーテスネート製剤だが、日本では入手できないため、熱帯病治療薬研究班を . . . 本文を読む
2016年4月20日にWHOは欧州地域が世界で最初にマラリアの感染の持続が遮断された(流行地域でなくなった)ことを発表した。
1995年にマラリアの排除を目標に掲げてから、約10年間に渡る取り組みによって、欧州地域に約9万人いた感染者がゼロとなった。
2016年6月には、WHOがマラリアの再流行を予防するための最初の会議を開催する予定。
Eurosurveillanc . . . 本文を読む
Malaria vaccine: WHO position paper - January 2016
WHOの初めてのマラリアポジションペーパーであり、主に2015年7月のEMAによるマラリアワクチン承認によって予防接種を実施する可能性のある国を対象としてる。この熱帯熱マラリアに対するワクチンの推奨は2015年10月に開催されたMPACでの議論に基づき、その根拠はSAGE meetingで示され . . . 本文を読む
World Malaria Report (WHO)
マラリアの症例2000年に全世界で推計2億6200万人だったマラリア患者数は2015年には2億1400万人まで(18%)減少した。アフリカ地域での症例が全体の88%を占め、南東アジア地域が10%、中東地域が2%となっている。106の持続的に感染を認める国のうち、57か国で2000年以降75%以上マラリアの罹患率が減少した。
マラリアの死亡世 . . . 本文を読む
現在開発中のマラリアワクチンを用いた施策の費用対効果が高いことを示唆した報告。Lancet, 2015 online first: Public health impact and cost-effectiveness of the RTS,S/AS01 malaria vaccine: a systematic comparison of predictions from four mathem . . . 本文を読む
24/07/2015 First malaria vaccine receives positive scientific opinion from EMA
GSK’s malaria candidate vaccine, Mosquirix™ (RTS,S), receives positive opinion from European regulators . . . 本文を読む
World Malaria Report 2014 (WHO)
マラリア患者の数は着実に減少しており、サハラ砂漠以南アフリカにおいて、マラリアに感染する人の数は2000年に1億7300万人だったが、2013年には1億2800万人まで減少した。
世界全体でのマラリア死亡数は584,000人(367,000-755,000人)であり、このうち5歳未満の死亡が78%、アフリカ地域事務局での死亡は90 . . . 本文を読む
Guidelines for malaria prevention in travellers from the UK
2007年、2013年に引き続き英国のマラリア予防ガイドラインの更新
主な変更点
2013年抗凝固剤、授乳、小児、スタンバイ治療、HIV/AIDS、旅行直前の受診、肝疾患、妊娠、腎機能障害、鎌状赤血球症、サラセミア、留学等の背景におけるマラリア予防について追加加えて、いくつ . . . 本文を読む
Malaria Fact Sheet on Dec 2013
要点2012年には、推計で62万7,000人(47万3,000人-78万9,000人)がマラリアで死亡し、そのほとんどがアフリカでの小児。2013年12月に公表された最近の最新によれば、2012年のマラリア患者数は、約2億700万人(1億3,500万人-2億8,700万人)で、推計62万7,000人(47万3,000人-78万9,00 . . . 本文を読む
A phase 3 trial of RTS,S/AS01 malaria vaccine in African infants.
背景
•マラリアワクチン候補である RTS,S/AS01 は、アフリカの7カ国で現在進行中の第 3 相試験において、生後 5~17 ヵ月の児の臨床的マラリアと重症マラリアの両エピソードを、1年間の . . . 本文を読む
プログアニルはOCTとの飲み合わせが悪い。OCT中にはプログアニルを増量する必要性がある。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12955370
ドキシサイクリンについては、OCTで月経期間が短くなるという論文があるが、マラリア予防に関する報告はない。ただし、一般情報としてOCTの効果を弱める可能性を指摘した注意書きあり。
http://www.ncbi.nlm. . . . 本文を読む
CDCの報告によると、2010年には1688例の輸入マラリアが報告。 年齢の情報がある報告は1573例、そのうち18歳未満で純粋に一般の米国人での報告は108例。 さらに年齢の内訳は2歳未満が4人、2-4歳が10人、5-12歳が54人、13-17歳が40人。 また詳細が分かる症例の75%はアフリカで感染、83%がVFR。予防内服に関する情報を確認できた85人中、予防内服を行なっていたのは26人、正 . . . 本文を読む
三日熱マラリア感染は死亡原因となるが、直接的にはその他の重感染や基礎疾患が死因であることもあり、三日熱マラリア感染を過大評価している報告もあると考えられる。合併しやすい臓器不全は呼吸器。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22772803 . . . 本文を読む
西暦3-4世紀には大陸との往来があり4世紀には渡来人が国内で生活していたことから、その頃に三日熱マラリアが大陸から土着した可能性 仏教公伝(538年)の頃に大陸から移入されたとする説が有力 最古の記録は大宝律令(701年)の巻八、医疾令に瘧(おこり)の名で記述あり。 隋唐の医書を原典とする日本最古の医書である丹波康頼著の医心方(982年)には中国伝来の瘧という病名に「和良波夜美」の和名が付けられ . . . 本文を読む
背景
英国での輸入マラリア症例は2007年から2011年にかけて5774例報・告され増加傾向にあり、欧米のその他の国でも増加傾向
先進国における致死率は約1%
マラリアの流行国への渡航とマラリア死亡は関連しない可能性がある
方法
英国では法律でマラリア症例の報告義務があり、英国 national dataを用いた20年間の観察研究
Malaria Reference Laboratoryで診断が . . . 本文を読む