糞線虫について
医中誌での報告数は1986年~2010年までに314例
1990年には12例(死亡例3/12・重症例2/12・平均年齢72.2歳)
2010年には15例(死亡例6/15・重症例5/15・平均年齢63.3歳)
→ 糞線虫は減少しておらず、診断されないまま免疫抑制薬等により重症化する症例が現在もある
→ 問題点として、報告の義務がなく、死亡症例が続いているに関わらずneglectされ . . . 本文を読む
生食と寄生虫症:
アニサキス:サバ、タラ、イワシ、イカ、ホッケ、アジ、サケ、スズキ、ヒラメ
有棘顎口虫:ライギョ、タイワンドジョウ
剛棘顎口虫:ドジョウの踊り食い
ドロレス顎口虫:サンショウウオ、アカナタ、マムシ、ヤマメ
日本顎口虫:ドジョウ、ヘビ
棘口吸虫症:ドジョウの踊り食い
旋毛虫症:クマ、イノシシ、豚肉、ハム、ソーセージ、馬肉の刺身
日本海裂頭条虫:サケ、カラフトマス、サクラマス
大複殖門 . . . 本文を読む
SRLの寄生虫症スクリーニング検査は年間4000件程度あり
その後の寄生虫の精査、相談先(2012年現在)
クリプトコッカス・ランブル鞭毛虫・アメーバ・ジアルジア症→、金沢大学
赤痢アメーバ→慶応大学、感染研
リーシュマニア→千葉大学、金沢大学
イヌ回虫→琉球大学、金沢大学
条虫症・エキノコックス→旭川医科大学
広東住血線虫→医科歯科大学
トキソプラズマ→防衛医大
マラリア→国立国際医療研究セン . . . 本文を読む
メジナ虫症: dracunculiasis (Guinea worm disease)
疫学:1986年にWorld Health Assemblyがメジナ虫症の根絶を提唱、その時点で1億2000万人に感染のリスクがあり、20か国に推定350万人の感染者がいたが撲滅運動により現在は減少している
原因:Dracunculus medinensisによる感染
感染理由:幼虫に汚染された生水の飲水 . . . 本文を読む
幼虫移行症:
ヒトを固有宿主としない寄生虫がヒトに侵入した場合、成虫に発育できず幼虫のままヒト体内を移行し種々の症状を引き起こす
幼虫移行症を引き起こす寄生虫:
線虫類
イヌ蛔虫、ネコ蛔虫、アニサキス(海魚のサシミ)、テラノバ、ブラジル鉤虫、イヌ鉤虫、広東住血線虫、有棘顎口虫、剛棘顎口虫、ドロレス顎口虫、日本顎口虫、旋尾線虫、イヌ糸状虫、ブタ蛔虫
吸虫類
宮崎肺吸虫、肝蛭、ムクドリ住血吸虫
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