マラリアの症例
2000年に全世界で推計2億6200万人だったマラリア患者数は2015年には2億1400万人まで(18%)減少した。
アフリカ地域での症例が全体の88%を占め、南東アジア地域が10%、中東地域が2%となっている。
106の持続的に感染を認める国のうち、57か国で2000年以降75%以上マラリアの罹患率が減少した。
マラリアの死亡
世界全体でのマラリア死亡数は2000年には推計839,000人(653,000-1,100,000人)であったが、2015年には438,000人(236,000-635,000人)まで48%減少した。
アフリカ地域での死亡例が全体の90%を占め、南東アジア地域が7%、中東地域が2%となっている。
死亡例のうち5歳未満の死亡は、2000年には推計723,000人(563,000-948,000人)であったが、2015年には306,000人(219,000-421,000人)まで減少した。
5歳未満の死亡のうちの多くは、アフリカ地域においてが減少によるものであり、2000年には推計694,000人(569,000-901,000人)であったが、2015年には292,000人(212,000-384,000人)まで減少し、小児の死亡の4番目の原因疾患となった。
薬剤耐性マラリア
アルテミシニン耐性マラリアはカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5か国で見つかっている。
アフリカにおけるアーテメター/ルメファントリンの合剤(ACT)による治療の失敗率は低く10%未満である。