インフルエンザワクチンが無作為化臨床試験のメタ解析で、主な心血管系有害事象のリスクの低下と関連があったとの報告(JAMA. 2013;310(16):1711-1720.)。特に活動性のある冠動脈疾患を持つハイリスク患者での効果が最も高い。
5つの公表された研究と1つの非公開の研究での対象者は平均年齢67歳の6735名で、36.2%に心疾患の既往あり。公表された研究では、複 . . . 本文を読む
イングランドとウェールズでの百日咳の疫学と予防に関するレビューPERTUSSIS IMMUNISATION AND CONTROL IN ENGLAND AND WALES, 1957 TO 2012: A HISTORICAL REVIEW
要旨1957年に全菌体ワクチン(wP)が導入され、全体の疾病負荷が著しく減少。
全菌体ワクチンの安全性への懸念から1970-80年代に接種率 . . . 本文を読む
2013-14年におけるインフルエンザワクチンによる季節性インフルエンザ予防に対するACIPによる推奨Prevention and Control of Seasonal Influenza with Vaccines: Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices — United States . . . 本文を読む
LABORATORY-CONFIRMED INVASIVE MENINGOCOCCAL DISEASE: EFFECT OF THE HAJJ VACCINATION POLICY, SAUDI ARABIA, 1995 TO 2011 (Eurosurveillance, 2013)
サウジアラビアでは2000年、2001年のにHajj(大巡礼)時に大きな侵襲性髄膜炎菌による流行があった。
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インフルエンザワクチン接種6週間以内の発症は日接種群と比較して、相対危険度が1.52 95%CI 1.17-1.99と高く、特に接種後2-4週間では最も高い。
一方、インフルエンザの診断後6週間以内のギランバレー症候群の発症リスクは、相対危険度が15.81 95%CI 10.28-24.32とワクチン接種と比較して高かった。
またギランバレー症候群発症の寄与リスクはワクチンの100万回接種に1 . . . 本文を読む
HPR(2013.8.30)の報告によると英国で高齢者の帯状疱疹を予防するワクチンプログラムが新しく9月1日から拡大された。
2013年9月1日時点で70歳である高齢者は1年間、家庭医により全例ワクチン接種が勧められる。加えて、この定期接種ではキャッチアッププログラムとして79歳の高齢者にも適用される。
帯状疱疹は疼痛を伴う高齢者で発症や重症化のリスクが高い疾患である。重要な合併症は罹患後の帯 . . . 本文を読む
化血研プレスリリース
国内製造販売会社の化血研が韓国にてベロ細胞培養の日本脳炎ワクチン「エンセバック皮下注用」に関する製造販売承認を取得。韓国にも日本脳炎ワクチンがあるが、以前日本が使用していたワクチンと同様にネズミ脳による製造ワクチン。日本ではネズミ脳細胞由来の成分が混入するリスク等を指摘され、2005年5月より積極的勧奨を差し控えた経緯あり。エンセバックは2011年4月より国内で . . . 本文を読む
米国立衛生研究所(NIH)などの研究チームによるマラリアワクチンの臨床試験成果
Science. 2013 Aug 8: Protection Against Malaria by Intravenous Immunization with a Nonreplicating Sporozoite Vaccine.
有効性の高いマラリアワクチンは熱帯熱マラリアのスポロゾイトの . . . 本文を読む
UK Routine childhood immunisations from June 2013
変更点髄膜炎菌の予防接種:生後4か月での2回目の接種と13-14歳での追加接種を削除ロタウイルスワクチンの追加:生後2, 3か月の2回(ロタリックスGSK) . . . 本文を読む
2011年にWHOに報告のあった黄熱症例は335例(うち死亡86例)。2012年には1002例(うち死亡189例)。 アメリカではほとんどの流行地域では黄熱ワクチンが定期接種化され、子供間での接種率は約70%。
WER 12 July 2013, vol. 88, 28 (pp. 285–300)
インドでは在庫管理のミスにより今年の3月から黄熱ワ . . . 本文を読む
PCV13を接種することで、鼻咽頭の保菌率が低下することを無作為化二重盲検比較試験で示した報告。19Fについては19Aとの交差反応、やや抗体反応が低いことについては、抗原量が同じなので干渉等が理由に考えらえる。
Clin Infect Dis. 2013. Comparative immunogenicity and efficacy of 13-valent and 7-v . . . 本文を読む
Vaccines and vaccination against yellow fever WHO Position Paper – June 2013
2013年7月における黄熱ワクチンのポジションペーパーの更新は、2003年に公開したポジションペーパーからの切り替えと近年の進展を要約したものである。黄熱ワクチンの推奨については直近で2013年4月のSAGEミーティングで議論がされ . . . 本文を読む
2005年にWHO西太平洋事務局、2012年までの麻疹排除を計画
達成のために下記の対策が推奨された
定期接種にて麻疹含有ワクチンの2回の接種を接種率95%以上に保つこと
質の高い疫学調査を実施すること
質の高い診断検査により疑い症例の確定診断を実施し、麻疹ウイルスのジェノタイプ及び分子解析を行うこと
麻疹の発生に迅速に対応し、判断できる備えが確立、維持されていること
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2013年第1四半期の麻疹、風疹、流行性耳下腺炎の確定診(診断はIgM抗体とPCR検査で行う)。
麻疹 673例の麻疹が報告、これは同時期に262例(最終的に427例)であった昨年よりも多く、特にイングランドの北東部、北西部からの報告が多い。 72%(550/673)が18歳未満であり、1歳未満が138例(21%)、1-4歳が15%(103例)、5-9歳がた26%(175例)、10-14歳が16 . . . 本文を読む
英国における2011/2012年の侵襲性髄膜炎菌感染症の報告
2011年7月1日から2012年6月30日までのデータ(多くは冬季の報告)
764例(1.4/100,000)が侵襲性髄膜炎菌感染症としてHPAに報告
昨年の1053例から38%の減少であり歳、10年以上25歳未満での減少が続き、2002/2003年の報告1476例(2.8/100,000)のおよそ半数となった
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