インフルエンザワクチンが無作為化臨床試験のメタ解析で、主な心血管系有害事象のリスクの低下と関連があったとの報告(JAMA. 2013;310(16):1711-1720.)。
特に活動性のある冠動脈疾患を持つハイリスク患者での効果が最も高い。
5つの公表された研究と1つの非公開の研究での対象者は平均年齢67歳の6735名で、36.2%に心疾患の既往あり。
公表された研究では、複合的な心血管系イベントのリスク低下にインフルエンザワクチンとの関連がみられた(2.9% vs 4.7%; RR, 0.64 [95% CI, 0.48-0.86], P = .003)。
予防効果の交互作用が1年以内に急性冠動脈症候群の既往がある患者(RR, 0.45 [95% CI, 0.32-0.63])とない患者(RR, 0.94 [95% CI, 0.55-1.61]) の間においてみられた(P for interaction = .02)。