蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

夢と若さ

2012年01月25日 22時59分45秒 | 日記
今日は、法人の庶務関係処理とビジネスコミュニケーションプログラムの作成。

午後は、シアターWS発表会のご協賛をいただいた
ドリームモータースクールさんに御礼に伺った。

応対して下さったのは、Y専務さんとK所長さん。

この自動車学校は、ホンダ系列の会社で
創業者の本田宗一郎氏の精神を受け継ぎ
会社経営、社員教育を行っている。

本田宗一郎氏について
  本田技研工業創業者。
  自動車修理工から身を起こし、日本の自動車エンジンを世界最高レベルにまで高めた天才的エンジニア。
  何よりも「独創性」にこだわり、人まねを嫌った。
  藤澤武夫という名伴侶を得て、一代で「世界のホンダ」を築いた名経営者であった。
  ネアカで自由奔放な性格、ユーモア精神に溢れるという人間的魅力をそなえ、誰からも愛され、慕われた。
  晩年は引き際鮮やかに後進に道を譲り、「交通渋滞が起きて迷惑をかけるから」と社葬を禁じたことも有名。

お二人とも柔和な笑顔が印象的で
周囲を包み込む優しさを感じる方。

Y専務さんから社内精神や本田宗一郎氏の話を伺い
とても参考になりました。

下記は、今日伺った内容の一部です。

  ・『夢と若さ』→夢を追いかけ続けることが若さの秘訣
  ・好奇心を持ち、謙虚な姿勢で学び、果敢に挑んでいく!
  ・自分のために働く!
  ・1%の成功のために99%の失敗がある。
  ・人間尊重の精神=「自立」「平等」「信頼」

現代は「夢」を持ちづらい風潮があるけど
そんなことはないんだよね。

「夢」を実現するために学ぶ
「夢」を実現するために訓練する
「夢」を実現するために時間を使う

教育の弊害か、失敗を怖れて
何もしない人、何も発言しない人が
多く見受けられるのが残念。。

私も失敗は数知れず…です。。
今でも継続中ですが…はい。。。
失敗のたびに問題点を洗い出し
改善するために何が必要かを考え
実行に移しているのだけど
いつになったら失敗しなくなるのか…
何を失敗と思うかにもよるのだろうけど…

また、本田宗一郎氏は、裏(見えないところ)で
働いている人への気配りも忘れない方だったとか。

社会人にとって「気配り」は大切なワードですね。

日経トップリーダーに本田宗一郎氏没後20年特集が
掲載されていると伺い、早速ネットで購入しました。
届くのが楽しみです♪

今日は、本当に勉強になりました。
Y専務さん、K所長さん、ありがとうございました!

多いなぁ…

2012年01月24日 23時41分33秒 | 日記
昨夜、また福島県で震度5弱の地震が発生…

多いよね、地震…

その直後、下記のようなニュースが流れた。

  首都直下地震など、M7クラスが懸念されている南関東での地震について
  今後4年以内に発生する確率が約70%に達する可能性があるとの試算を
  東京大地震研究所のチームが23日までにまとめた。
  平田教授によると、地震学では経験的に
  地震の発生回数はMの大きさに反比例するとされる。
  東日本大震災以降、南関東でも地震活動が活発化し
  M3以上の地震の発生が例年の5倍程度になっている。
  今後も活発化の傾向が続くとすると、4年以内に
  M7クラスの地震が発生する確率が70%程度との試算が導かれるという。

昨夜は東京でも雪が降り始め
今朝は都心でも積雪4㎝!
今月末にかけて、日本海側は大雪に見舞われるとの予報が。
被災地の皆さんが心配です…


昨日の昼間、10年前に大変お世話になったO氏から
ご自身が執筆された本が送られてきた。
O氏は、元某大手出版社の編集長で
連合赤軍事件の取材を続けて来られた方。
今回送っていただいた本は、上記事件について
以前執筆された本に手を加えた改訂版2冊。

この本は、気軽に読める本じゃない。
しっかりと腰を据えて読む時間を作らなければ…

10年前、9.11に起きた同時多発テロを調べていくうちに
連合赤軍あさま山荘事件に興味を持ち始め
ついに舞台化することが決定。
書物を読み漁り、第一稿を執筆したがボツとなり
その後、たくさんの方にヒアリングを行って
執筆したのが「Angle」という作品。
今年の2月28日は、浅間山荘事件から40年目にあたる。
40年も昔の出来事なのに、私の中ではちっとも色褪せていない。
O氏を通して、事件の当事者に会って直接対話して
他人事とは思えなくなったからかもしれない。

10年前、O氏との出会いがなければ
あの作品は書けなかった。
心から感謝しています。

取り急ぎ、O氏にお礼状を書いて
近況をお知らせすることにしよう!

けんちく体操

2012年01月23日 23時45分53秒 | 日記
昨日は、朝から大忙し。
夕方から予定しているシアターWS打ち上げ時に
炊き込みご飯のおにぎりを作る予定だったが
握る時間がなくなり、ケンジ君に頼んで
イベント会場に向かった。

何のイベントかというと…
「庁舎・市民会館市民WS次世代向けワークショップ」
長野市の未来を担う、そして市民会館を利用するであろう
子どもたちにも、市民会館に興味を持ってもらいたいという
WS委員の思いが、今回のイベントの原動力。

内容は『けんちく体操ワークショップ』
これは、建築家が多くの人々に建築への興味を
持ってもらうために始めた体操だとか。

私は今回スタッフとして参加。
そのため朝10:00に会場入り予定だったが
打ち上げ準備で手間取り、30分の遅刻。

  申し訳ありません!

すぐに打ち合わせをして、受付の準備に入る。

11:30頃、東京からこの体操の専門家4人が到着。
12:30過ぎ、参加者が集まって来た。
13:30、WS開始。

先月、急に決まったので、参加人数が心配だったけど
幼児から大人まで含めると50人以上が参加して下さった。
夢幻関係者もキッズを含み10人程参加してくれました。

様々な建築物を身体で表現していくこの体操
なかなか面白かったですよぉ~
演劇WSにも、これと似たようなゲームがあるけど
シンプルかつ立体的な身体表現という意味で
勉強になりました。

驚いたのは、夢幻のキッズ4人の成長ぶり。

  おお~っ!
  自分たちで考えて身体表現できるようになってる!

これも大きな収穫でした。

15:40頃、終了。

参加してくれたメンバーに感想を聞き
アンケートへの記入をお願いしたりしているうちに

  うわっ!もう、こんな時間?!

慌てて会場を後にして、打ち上げ会場へ急ぐ。
14:45、会場の篠ノ井市民会館に到着。
既に何人か来て、準備を始めてくれていた。

何人かの保護者の方が御礼を伝えにいらしてくれて
嬉しかったです。

17:00過ぎ、参加者が全員揃い
くじ引きで座席を決めて、打ち上げ開始!
スタッフとして参加した夢幻の団員たちも出席し
小さな会議室は熱気ムンムン!

参加者たち手作り料理を持って来てくれたので
テーブルの上は大賑わい♪
どれも美味しかったぁ~~

18:20から一人ずつ自分の感想と
お客様の感想を述べてもらった。
参加者全員が何らかを掴んでくれたようだし
ご家族や関係者からも好評だったようで
これまた嬉しかった♪

みんなとの出会いに感謝!
そして、この出会いの場を提供して下さった
実行委員会さんとM君に感謝です!

私はMAがあったので、最後までいられなかったけど
大いに盛り上がって、楽しい打ち上げでした♪

大急ぎでMA会場に向かって、すぐに講座を開始。

終了後、打ち上げに参加してくれたMariちゃんが
顔を出してくれたたこともあり、寒空の下
二時間もしゃべってしまった!!

帰宅すると23:30!

体力的には疲れたけど、充実した一日でした。

エチュードの効果

2012年01月21日 15時55分47秒 | 日記
昨日は、朝から事務仕事三昧。。
午後から、ちょっと○ツボにハマってる岩ちゃんの抜き稽古。
うーん…稽古と言うよりディスカッション?!

16:30から、映画の説明会。
実はですねぇ~
うちのキッズと夢幻関係者のキッズ4人が
某映画に出演させていただくことになったのです!
まだ公開前なので詳細はご容赦ください。

で、台本配布及び説明のために集まってもらった。
今回依頼があったのが京都の撮影会社でして
遠方のため、キャスティングや台本の説明を
こちらに依頼が…
かわいいキッズたちの映画初出演ですからね
ここは出来る限り協力するってもんです。

17:30、一昨日長野入りしたという
撮影会社の制作スタッフさんが会場にいらして
衣装やスケジュール等の説明があり
出演者や保護者の皆さんは、安心できたんじゃないかな?

18:00からは「カン太の涙」の稽古だったけど
発熱で二人が休み、一人が遅刻…

最近、この芝居の演技に慣れ過ぎちゃったせいか
リアリティのない、ダレた演技になっていることが
気になっていたので、急遽エチュードを行うことに。

リアリティの喚起が目的。

うーん…
面白かったんだけどねぇ…
各キャスト自身の発見がどれだけあったかは不明。。。

自分で獲得するしかないんだよね。
私は、そのヒントを処方するだけ…
処方箋もねぇ~
体調・精神状態によって、効力に差が生じちゃう。
良い状態を作るのもその人自身・・・
要は、全て自分次第ってことですわ。

深夜、ナント!
Uさんが、わざわざシアターWSの感想文を届けて下さった。

  ありがとうございます!

本人曰く

  打ち上げ前にどうしても感想を伝えたくて!

と。

明日の打ち上げで読ませていただきますね♪

下記は事務局から届いた発表会が掲載された新聞記事です!

観劇♪

2012年01月20日 23時32分16秒 | 日記
昨夜は、稽古を遅刻させてもらって
市民劇場の例会で演劇鑑賞。

シアターWSが終わり、2月の「カン太の涙」公演に向けて
本腰を入れなければならないので
舞台観劇か稽古か、優先順位で悩んだが
今回の例会作品が「劇団1980」の舞台だったので

  うーん…やっぱり観たい!
  どうしても観たい!

と思い、劇団員にお願いして観劇させてもらうことにした。

兼ねてから、夢幻の支援者Tさんに

  劇団1980は面白い
  一度観たほうが良いよぉ~

と言われていた経緯もあるし

  何かヒントを得られそう!

という予感もあった。

18:25 会場であるホクト文化ホールに到着。

出演者がロビーや会場に立ち、案内をしている。

  お席はおわかりになりますか?

と、爽やかな口調で話しかける男性劇団員さん。
唐組も団員さんが受付や会場整理をしてたけど
役者と観客の距離を縮めるには良い手法だよね。

18:30 開演。

タイトル 『あゝ東京行進曲』
原作:結城亮一/脚本:藤田傳/演出:関矢幸雄)

黒一色の舞台。
黒い箱馬が30個近く?
明かりはホボ地明かりのみ。
キャストは全員ナチュラルな舞台メイクで
衣装は和風ポンチョ&パンツ
色は若干異なるが全体的に地味目な色。
個性を敢えて排除しているのがわかる。
効果音は一切なし。
口三味線風の口立て音楽と生歌のみ。
箱馬と白いロープ2本のみで
お客様の想像力を喚起させながら
どんどんシーン転換をしていく。
100人以上登場人物がいるらしいが
10人の役者が簡易的な衣装(上着や帽子、リボンなど)で変化をつけ
どんどん早変わりしていく。

語り芝居にも見えるし、音楽劇に見える。
何しろ歌が多い!
大正~昭和の懐メロを、役者が次々口ずさむ。

そぎ落とされて整理された舞台…
そんな印象を受けた。

ロープで線路や十字架や山を表現するんだけど
妙に笑いを誘った。
一歩間違えれば陳腐にも成りかねないが
役者陣が整然と美しい動きで大真面目に所作をするので
それが面白さになり、あちこちで笑い声が漏れる。

私も何回も噴き出しました♪

そばを食べるシーンなどは
落語風に誇張して音を立てて食べてくれるので
思わず笑わずにはいられない・・・そんな感じ。

歌も演技も声も所作も達者な役者陣で
観ていて、とても気持ち良かった。

以前所属していた劇団も、似た触感の芝居を作っていたが
何かが根本的に違う…と思い
帰宅してから劇団1980について調べてみた。

  演出の関矢幸雄が提唱する「素劇」は
  リアルな舞台美術や衣装・メイキャップにたよらず
  何もない空間の中で“見立て”を駆使した想像力豊かな表現様式。
  見立てであるからこそ自由
  何もないからこそ観客の中に高まる想像力。

なるほど。
これを「素劇」というのか。
言葉は知っていたが、観たのは初めてだった。
確かにねぇ~
想像力を働かせないと観れない芝居。
観客の記憶にある風景次第で
見え方は全然違うんだろうなぁ~

この劇団のこだわりは『喜劇ニッポン』
”ドしがたい日本と日本人”の姿を描いていく集団喜劇だとか。

 ドしがたい:「度し難い」の意味
  道理を説き聞かせてもわからせようがない。
  救いがたい。どうしようもない。

例えば 「頑固一徹で度し難い男」とか。

アホな日本人、されど愛すべき日本人…そんな触感を感じる。
うーん…以前所属していた劇団も
目指していたのは同じなんだよね。
何が違って見えるのかと言うと…
美しい動き、整然と整理された所作
訓練された声・身体は同じ…
恐らく違いは、大衆向けか否か…かも。
敷居の高低…のように思った。
うーん…今度、現所属員に聞いてみよう。

今回の作品はレコード第一号歌手
“佐藤千夜子”の一生を描いたもの。

劇中、大正~昭和の歌が次々に紹介されていく。
長野県中野市出身の作曲家/中山晋平氏や
女優/松井須磨子さん、島村抱月さんなど
長野にゆかりのある著名人が登場し
「カチューシャの唄」を聞きながら身近に感じられ…
けど…「りんごの唄」は、何度聞いても
戦争の絵が思い浮かび、胸がしめつけられそうになる…
もちろん創造者は、それを狙ってるんだろうけど。

途中、二回程、漫才?コント?仕立てで
劇団員さんたちが素で演じるシーンもあり
わかりにくそうな言葉の意味を
会話でわからせてくれた。

面白かったですよ!
観察眼、イメージ力、発想の転換、想像力の喚起
わかりやすさ、シンプルさ、そぎ落とし…
色々なワードが明確に私の脳にインプットされて
物凄く収穫が多い舞台でした。

終演後、カーテンコール前にササッと会場を出て
急いで稽古場へ向かった。

稽古場について、状況を見ると…

  うーん…やっぱり休まないほうが良かったかな…

と思ったけど、未来を考えれば
今日の舞台は絶対観るべきだったと思えるので
後悔しないことにした。

団員たちにも、良い舞台を観てもらいたいなぁ…
自分の引き出しの中身を増やしていくために…