蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

ホメオスタシス

2012年11月29日 13時39分11秒 | 日記
昨夜、ある本を読んでいたら「ホメオスタシス」という言葉が出て来た。

  聞いたことがあるな…
  何だっけ?

忘れっぽい私は、「何だっけ?」と思った事柄は
ネットで調べるのが習慣となっている。

【ホメオスタシス】
 生体恒常性。
 生物において、その内部環境を一定の状態に保つ働きのこと。

 ホメオスタシスとは、生体の内部や外部の環境が変化しても
 その生体の状態が一定に保たれるという生物の性質や状態のこと。

 恒常性の保たれる範囲は体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ
 病原微生物やウイルスといった異物の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。

 恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき
 それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの
 変化を生む働きが存在しなければならない。

 これを負のフィードバック作用と呼ぶ。

これって、身体だけじゃなく、感情の変化にも
似たような働きがあるよね。

心身共にニュートラルな状態に保つためには
この「ホメオスタシス」の働きが正常である必要がある。

もしこれに異常が生じた場合は、身体や心にも異常を来たす。

ダイエットにも有効らしいね、この「ホメオスタシス」
ということは、意識的、あるいは外部操作により
調整することが可能ということになる。


少しずれるが、温度は高温から低温に伝わって行く。
熱伝導現象である。

が、ホメオスタシスの視点から考えると
低温から高温に伝わるケースもある、ということになる。

舞台に置き替えてみよう。

発信側は、ステージ側の役者陣。
役者陣が観客席に熱エネルギーを伝えようとしても
伝わらない場合がある。
観客側の体温(心温?)が低い時、そうなりがちだ。
演技の技術力は別物として考えよう。
観客の温度を上回る高温エネルギーを発信すれば
もっと伝わりやすくなるのではないか…

また、観客席の空気が冷たく凍っているとき
その冷たさが役者に伝わってくる場合もある。

中には、伝わったことを肯定できない人もいたり
感じる余裕がないケースもあるけれど…

演出側としては、あえてお客様に冷や水を浴びせるシーンを創る時がある。
………
なるほど…
今更ながら、腑に落ちた。
この「ホメオスタシス」作用を狙っていたんだ。

用途はわかっていたけど…

やっぱり凄いな、ブレヒトって。。。

人間を知る…
やはりこれが舞台創造上の基本だ。

ついでに、もう一つ。

E=mc2

これは、特殊相対性理論の関係式。
提唱者は、アルベルト・アインシュタイン。

これは、質量とエネルギーの関係を表している。
①質量の消失はエネルギーの発生であり、エネルギーの発生は質量の消失を意味する。
②従ってエネルギーを転換すれば無から質量が生まれる。

①の意味はわかる、大抵のものがそうだから。
が、②に関しては帰納法的解釈で理解できるが
腑に落ちる具体的事例が…
宇宙が無から生じたのであれば
それが一番の事例かもしれないが。

ってことは、そもそも…
無は無じゃないってことじゃない?
目に見えないものを無と言ってるけど
見えなくても有であるってことじゃない?

観客席の温度を感じるのも
役者の温度を感じるのも
皮膚感覚であって、視覚では捉えられない。

感覚が鈍いと、感じることもままならないので
神経を刺激して、呼び覚ます必要もある。

明日への活力になるエネルギーを
放出できたり、受け取ったりできる素直な体…が、いいね。

ホメオスタシスが正常に作用するために
日常心がけることは…


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