蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

変化☆

2011年01月17日 18時46分49秒 | 日記
昨日、日記が長くなり過ぎて書けなかったんだけど
やっぱり書いておこうと思って…

何かと言うとですねぇ~

それは、昨夜のMAでの出来事♪

驚きと感動を覚えた出来事があったんですよぉ~~

昨日のMAは、1~2時限目がバレエ。
私が上田からMA会場に到着したのは20:00近くで
バレエ講師の重野先生の気合いの入った大きな掛け声が
ホール内に響き渡っていました。

終了時間まで10分程度だったが

  高度な技を丁寧に教えて下さっている。
  ありがとうございます。

と、見学をしながら心で呟く。

昨日は大雪だったので参加者が少ないのは仕方ないけど
こんなに懇切丁寧に教えて下さってくれる先生の講座を
受けないのは勿体ないなぁと思った。

重野先生にお礼を申し上げつつ
久しぶりに少しだけお話をさせて頂いた。

  明るくて元気があって優しくて
  本当に良い先生だよね。

と改めて思い、もっとMA参加者を増やしていかねば…
と。

日曜日の夜というのが不人気の理由なんだけど
先生方のご都合で、日時の変更はできない。
3時間というのが長過ぎるという意見もあって
2時間枠にしてみようかと考えたが
そうすると、1か月に1講座しか受けられなくなり
技術の修得が、ますます困難になる。

うーん…

でも、勿体ないんだよね…
うーん…


3時限目は「表現としての演劇」の時間。
講師は私。

いつもどおり、軽いストレッチとスクワット、発声、滑舌を行っていく。

その時です

あの驚きと感動を覚える出来事と遭遇したのは

昨日の早口言葉のお題は
「新春早々新進歌手による新春シャンソンショー 生麦生米生玉子×3」

早口で言うだけなら簡単なお題だけど
ただ早口でしゃべるのではなく、この早口言葉を
お客様を楽しませ笑わせるように演じるというのが課題。

  じゃ、それぞれ考えて作ってみて。

と伝えると、暫し「シーン」とした時間が…
参加人数も四人と少なかったが
にしても、無音過ぎる…

  声を出して、練習していいんだよ。

と促してみたが、小さく動きを確認している人がいる程度で
あとは…シーン…

大丈夫かな…と思ったが、一人ずつやってもらうことに。

最初はOさん

…と、いきなり「すり足」

  え?

と思った次の瞬間

  え?えーっ?!す、すてっぷ、ふんでるぅ~っ

いやぁ~驚きました!
そして感動しました

あのOさんが、です!
自分で考えて形にした初めての演技!!

続くTさん、Nさんたちも
自分なりに考えて、面白そうと思えることに
挑戦しているのがわかり、これまた感動

無音の間、三人ともこれを考えていたわけだ。
そして練習もせず、イメージにある演技を見せてくれた。
これは、凄い進歩です

その後、金子みすゞさんの詩「わたしと小鳥と鈴と」を
声という楽器を使って表現してみようという課題を出し
2チームに分かれてやってもらったんだけど
これまた感動もんでした

昨日はたまたま劇団員が一人しかいなくて
リードする人がいない状態だったんだけど
それが功を奏した…というか
どちらかというと、いつも他の人に合わせがちの
TさんとNさんが、二人で話し合いながら
すり合わせを重ね、一つの作品を作り上げたんですね。

これは、凄いことなんです

Oさんチームも劇団員が
Oさんの発想を尊重しながら
面白い作品を作ってくれて…

「表現としての演劇」ワークショップが目指すのは
柔軟な発想力と「創る」面白さの体感

OさんもTさんもNさんも
以前だったら、一つの作品を自分で考え
表現すること自体が難しかいことだったと思うんです。
あ、Nさんは短大の教え子でもあるので
創るってことには徐々に慣れて来ていたかも、ですが。

その三人が、あれを創った

やれば、やり続ければ、みんな変化していくんだよね。

みんな速度は違うかもしれない。
理解度も違うかもしれない。
記憶へのインプット量も違うかもしれない。

それでもやり続ければ、必ず変化していく…

そんな確信を持てた昨日の出来事でした


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