蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

≪かたち≫

2009年04月09日 00時00分00秒 | 日記
私が≪かたち≫にしていく作業過程―

核(テーマ)→情報収集・整理→キーワード選択→骨組み→肉付け→色づけ→そぎ落とし

これらを経て、ようやく≪かたち≫が表れる。

台本も演出も音楽も役作りも、ホボ同じ。

今日は、ドキュメンタリー映画『草の実』の完成試写会だった。

映画を見ながら、監督さんが映画という≪かたち≫にしていく過程を考えていた。

これは、2.4事件~1933年(昭和8年)2月4日におきた治安維持法による教師弾圧事件~を、現存する当時の情報を収集・掘り起こしながら、実際に弾圧を受けた教師の方が残されたテープ、今を生きる元教師の皆さんへのインタビュー、そして当時の再現映像・アニメを挿入し≪かたち≫づくられた映画だった。

この事件、長野県民でも知らない方がたくさんいるらしい。
義父も観にいってくれたのだけど

  こんな事件があったなんて、知らなかった!
  見て良かったよ。
  ・・・(その他、色々な感想があり)・・・
  これで、○○工房の名前も県下に広がってくね。

と、とても上機嫌でしたσ(^―^;)
何はともあれ

  お義父さん、観に行ってくれてありがとう!

ですよね、やっぱり。

映画の中の再現映像には、我が劇団関係者が多数出演させて頂いた。
エンドロールやパンフに我が劇団の名前が出ているので
この映画の動員が増えれば、義父が言ってることも現実になるかもね。

役者陣の演技については・・・
アハハ(^_^;)
ここで多くを語るのをやめておきますσ(^◇^;)。。。

ただ大画面で団員たちの演技を見れたおかげで
課題がいくつか明確になったので
そういう意味では有難かったですσ(^◇^;)。。。

私は、演技指導や着付けのため
殆どの撮影現場に同行していたので
どれだけのフィルムを回していたか知っている。

  使われていない映像がいっぱいあるなぁ・・・

一時間半という上映時間の制約によって
ボツになったフィルムたちがいるんですね。

監督さんは、どんな想いでフィルムにメスをいれたのだろう。・゜・(ノД`)・゜・。

まあね(^_^;)
どんな映画だって、同じようにボツフィルムはたくさん出るわけで
これが特別ってわけじゃないのはわかってる。

監督さんから、この作品への想いとこだわりをお聞きしていたので
造る側の痛みがヒシヒシと伝わってきちゃったんだと思う(ノд`)゜。

つぎはぎのフィルムをつなげ
ナレーションを挿入し、効果音を入れて・・・

私は舞台しか造ったことがない。

今回、映像製作って興味深いなぁ~とつくづく思った。

  機会があれば、私も手がけてみたいな。。。

・・・・・・・・・・などと私がのたまうと―

  (・_・)エッ......?!
  また、とんでもないこと考えてるぅーーっ!!

って声があがりそうだけど、カメラアングルや照明効果
音響も含め、興味深いことだらけなんだもん(*^_^*)

好奇心旺盛の私ですからねぇ~
いずれやっちゃうかもしれません(*‘‐^)-☆

息の合うカメラマンさん、音響さんに出会えたら・・・ですけどσ(^◇^;)。。。
あ、そうだ!
先立つものがなけりゃダメでした(-д-;)
まぁ、それもコツコツ五百円玉貯金でもして・・・

あは!気のなが~~い話ですね(ΘoΘ;)

ドキュメンタリーは映像がいいな、やっぱり。

舞台はねぇ~そうだなぁ・・・

  フィクションの醍醐味を追究したい♪

映画の感想・・・にはなってませんか?

うーん・・・

歴史から学ぶべきことはまだまだたくさんある。
過去の粗大ゴミにするか、貴重な遺産にするかは
今を生きる人たち次第。

そういう意味で、この映画は今を生きる私たちへの
そして未来に生きる人たちへの
貴重なメッセージの一つになったんじゃないかな。

色々な意味で勉強になった鑑賞会でした( ̄―+ ̄)ニヤリ



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