蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

辰野町にて初の演劇ワークショップ開催!

2021年06月12日 23時01分06秒 | 日記

今日は、辰野町「寺子屋シアター」プロジェクト
初のワークショップを開催!

実行委員さんが町を練り歩き
参加者を募ってくださった。

今、演劇文化が根付いていない町で
市民劇を製作しようとしている。

その初めの一歩が、このワークショップ。

参加してくださった方が

 あー楽しかった~♪

と思えるプログラムを準備。

演劇の基礎練習を兼ねたWSは
3時間程度欲しいところだけど
今回は僅か90分程度・・・

駆け足になってしまうけど
まずは演劇の経験がない方々に
身体表現の面白さを体感していただきたい。

そんな祈りにも近い気持ちで
朝9:30、辰野町のWS会場に到着。

会場は荒神山にある「パークセンターふれあい」アクティビティホール。

荒神山は「こうじんやま」と読むそうで(^-^;
私は最初「あらかみやま」と読んでた💦

 

見晴らしが良く、眼下に町が見える💛

青空だったら、もっと美しい景色だろうなー

会場入口で実行委員さんたちと写真を一枚♪

中に入ると・・・

「寺子屋シアター」の幟旗がデーン!

受付の実行委員さんたちもパシャ♪

朝早くからご苦労さまです‼

心根の良き方々ばかりで私たちは幸せ者です。

10:00開始。

実行委員長の挨拶とプロジェクトの説明を
15分程度で終えていただき
実行委員さんのご紹介。

これから11月の本番までお世話になります!

皆さんのご挨拶が終わったところで
椅子を片付けて、ワークスペースを確保。

まずは私とケンジの簡単な自己紹介。

ささっと終えて、表現ワークショップスタート‼

参加者は小学生~70代までの20人程度。

この年齢差がいい。

普段できない貴重な世代間交流の機会になる。

姿勢チェック、異なる速度のウォーキング、ステップ2種。
合図でピタッと止まる!

緩急のある動きは基本中の基本だけど
全身の筋肉を一気に収縮させたり緩めたりするには
コントールが必要で、慣れないと難しい。

全然出来なくても大丈夫!
面白がって見よう見真似で動いてみる、それでOK💛

次はコミュニケーションゲーム。

みんなとっても楽しそう♪

簡単なストレッチの後、スローモーションをやってみた。

皆さん、身体の重さを体感した様子で
次の重力の話や、頭と腕の重さの話を
興味深そうに耳を傾けてくださった。

筋力の大切さをご理解いただいた上で
筋トレ(スクワット)開始。

腹筋、背筋は時間の関係で省略。

続いて、腹式呼吸と発声、活舌の基本を少し。

最後の恒例の名前リレー♪

ご感想を聞いたところ、皆さん笑顔で

 楽しかった~

と仰ってくださって、ホッと胸を撫で下ろした。

 

辰野町での初のワークショップを好評で終え
今日は特に打ち合わせもないということなので
実行委員会メンバーが出演している舞台観劇に
足をのばすことにした。

観劇したのは劇団「歩」さんの「夕鶴」

木下順二氏の「夕鶴」は古典の名作。

昭和の時代には高校や中学の教科書にも
掲載されていたらしい。

私が小学生の頃も、戯曲が教科書に掲載されていて
演劇にした記憶があるが
1990年以降、殆どの教科書から戯曲が消えた。

戯曲を読むには想像力が必要。

教育現場で扱えば子どもたちの
想像力を引き出す機会になるはず・・・

戯曲の教育価値を見直してほしいものだ。

さて、夕鶴の話。

私は中学1年で演劇部に入部し
初めての舞台が「夕鶴」だった。

私の役は、村の子ども。

「おばさーん、おばさーん、遊んでけれ!」

懐かしいセリフ💛

主演「つう」と「与ひょう」のセリフも
聞き覚えがある。

半世紀近く前の舞台のセリフを
未だに覚えていたなんてビックリ!

古典劇はテンポがゆったりだが
太い幹がずっしりと根を下ろしていて
非日常的な言葉が並んでいる。

こうしたセリフを自己正当化し
自分の中に落とし込むのは至難の業だ。

行間がものすごく膨大で深く
演出も役者も力量を問われる作品だ。

それに挑戦していることが素晴らしい。

南信の素敵な演者に出会えたことも嬉しかった💛

遠いけど、機会があれば夢幻の舞台にも出演してもらいたいなー

スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした❣

終演後、演出のI氏やキャストと少しだけ対話。

これもご縁♪

ご縁を紡ぐと新たな道に繋がることも♪♪

楽しみ楽しみ~~

 

大急ぎで長野市に戻って、夜は劇団の稽古。

今日もキッズたちは元気いっぱい❣

研修生は若手の公演に向けての稽古。

2チームとも良い感じで仕上がりつつある。

演出を担当している劇団員を育てるために
私は「貝になろう」と努力しているけど
ついつい心配になり、手を出してしまいそうになる。

手は出さず、進行具合には目を配り
滞っているようならアドバイスをする・・・

そうは思っていても、公演まで時間がないと思うと
手を出してしまいそうになる💦

特に演技指導に関しては(^-^;

演出と演技指導って、本来は別分野なんだよね。

けど、経験が浅い役者が多ければ
演技指導をしながらの演出になる。

この違い、みんな理解してるのかな・・・

 

今の私の目標は、次世代に紡ぐこと。

何を紡ぐかって?

「演劇を広める」活動です!

そのためには意志と行動力のある舞台人を
育てる必要がありまして・・・

この若手公演もその一環♪

 

ご予定がつきそうな方は是非お越しください。

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本番は来週土曜日です‼



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