蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演「星のない町 ぼくの町」

NPO法人劇空間夢幻工房 第17回 劇団本公演
タイトル 『星のない町 ぼくの町 ~ゴミ人間プペル奇譚~』
脚本・演出 青木由里
原案 『えんとつ町のプペル』西野亮廣 著
出演 青木賢治/栗生みな/坂本真由美/青木淳/井田亜彩実/鈴木一衣/導星ゆな 他

日時 2022年3月5日(土)18:00~    2022年3月6日(日)11:00~/16:00~
会場 須坂市 メセナホール 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/mugen_puperu

上記公演は好評のうちに幕を閉じました。
ご来場を賜りました皆様、ご尽力を賜りました皆様に、心より御礼を申し上げます!

2017年を振り返って―②

2017年12月27日 23時52分01秒 | 日記

昨日の続き―

堀直虎没後150年記念公演の稽古をしつつ
3月から、前年12月に大町市観光協会様からご依頼いただいた
佐々成政おもてなし武将隊演舞の台本・演出プランを製作。
音楽は4月から詳細なプランを考案し
メンターさんに依頼したけれど
記念公演本番が4月末だったのと
八十二文化財団様からご依頼いただいた
講演会のパワポ資料製作に時間がかかり
楽曲が完成したのは5月初旬。

無事盛況のうちに記念公演を終え
連休明けからオープンエアの執筆作業と
武将隊演舞の稽古に突入。

更に!

4月に2018信州総文祭の総合開会式
総合プロデューサーの任命をいただき
4月は推進室との打ち合わせを3回
5/7に始めて実行委員会に出席。
この日は、生徒さんたちの開会式案のプレゼン日。
高校生の皆さんの熱い思いに触れて
気を引き締めたことは今も脳裏に焼き付いている。

総文祭推進室、先生方との会議で
生徒案をもとに私が台本を起こすことになり
1週間でコンセプトを決め3日ほどで書き上げて・・・

もう少し時間に余裕があれば…と思ったけど
お引き受けした以上、やるのがプロの役割。

その後、様々な意味で
貴重な体験をさせていただくことになる。

6月は、富山県室堂&黒部ダムにて2週間
「佐々成政おもてなし武将隊」演舞を上演。
出演は、劇団員3人。

このおもてなし武将隊、野外での演舞のため
ヘッドセットがなければセリフは聞こえない。
ご担当者にご相談したところ
ヘッドセットは予算の都合上、厳しいとのこと。
ならば、セリフをすべて録音して
身体で見せる演出で行こう!と決め
メンターさんに10分間の変化に飛んだ音楽を
作曲していただき、セリフは全て録音。
録音は長野三光の西澤さんにお願いして
5月中旬の稽古後にレコーディング。

キレッキレのダンスと殺陣。
セリフに合わせた身体表現。

イメージは人形浄瑠璃と歌舞伎
それとアクション映画。

私が衝撃を受けた劇団の一つ
宮城聡氏が率いる「ク・ナウカ」は
この人形浄瑠璃の手法を使っている。

私は記憶力が悪いので・・・
あ、短期的な記憶力はいいほうかな。
一応役者もやってるので。

けど、過去の記憶は・・・

衝撃的な記憶の断片だけは
クリアに覚えているが
それ以外はどんどん忘れる(汗)

まあ、年齢のせいもあるか・・・

観劇の記憶も衝撃を受けた作品以外は
どんどん忘れる。

なので、ミックスするには
ちょうど良い脳みそなんじゃないかと。

記憶力の良い人は、鮮明に覚えてい過ぎて
元作品から離れることが難しいらしい。

で、武将隊演舞も色々な表現をミックスした作品となった。

想像とは、記憶のミックスが織りなすシロモノではないかと。

時々突如、見たことがない光景が脳に浮かぶことがある。

夢の記憶か前世の記憶か、ミックスされた記憶か・・・

人間という動物の面白さの一つが想像力。

演劇には、この想像力が必要で
想像力を養う力があると思っている。

何かを想像して、あれこれ試行錯誤して
ようやく形になるのが創造作品であり
芸術と呼ばれるもの。

他者が認めようが認めなかろうが
本人が芸術だと言って提出すれば
それは芸術作品なのだ。

私は自分のことを長らく芸術家というより
クリエーターだと思っていた。

自分の思いだけに突っ走れないうちは
芸術家とは言えない、と思っていたが
それは言い訳だよねぇ~

いつだってこだわりを持って創作して来た。
人が何と言おうとね。
だから、やっぱり芸術家のはしくれ。

さて、おもてなし武将隊の話に戻ろう。

黒部ダム、本当に美しかった!

休暇ではなく、仕事だったけど
黒部ダムで過ごしたひと時は
私の疲れを癒してくれた。

6月はオープンエアの台本に沿った稽古が始まるため
週末に劇団員3人が不在というのは厳しい。
そのため、平日のみの演舞。
こんな条件でOKをいただけたことに感謝!

この演舞、お客様の反応が皮膚感覚で伝わってくる。
劇団員3人にとって、貴重な経験となった。

あ、そうそう!

1月~2月にかけて、もう一つお仕事をいただき
製作したことを思い出した!

某着ぐるみキャラクターのダンスパフォーマンス。

まゆりんとサリアのコンビで
非常に好評をいただきました。

またもや長くなってしまった・・・

ということで、この続きはまた明日(^-^;