蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

ニイタカヤマノボレ一二〇八

2016年12月09日 09時23分22秒 | 日記
今から75年前の1941年12月8日は
真珠湾攻撃の日だ。

これは日本海軍が行なったハワイの
真珠湾軍港への奇襲攻撃。

これにより太平洋戦争が始まった――

私が意識的に太平洋戦争…
第2次世界大戦を思い出すのは――

●3月10日 東京大空襲(1945年)
 罹災者は100万人超
●8月6日 広島市への原子爆弾投下(1945年)
 コードネーム:リトルボーイ
 爆弾の燃料:ウラン325
 爆発威力(TNT換算):約15キロトン
 爆撃機:B-29(エノラ・ゲイ)
 当時の人口:約35万人
 死者数:約14万人
●8月9日 長崎市への原子爆弾投下(1945年)
 コードネーム:ファットマン
 爆弾の燃料:プルトニウム
 爆発威力(TNT換算):約22キロトン
 爆撃機:B-29(ボックスカー)
 当時の人口:約24万人
 死者数:約7.4万人
●8月15日 終戦の日(1945)
 玉音放送により、日本の降伏が国民に公表された日
 アメリカ合衆国、イギリス、フランス、カナダ、ロシアでは
 日本がポツダム宣言の履行等を定めた降伏文書(休戦協定)に
 調印した9月2日を対日勝戦記念日と呼ぶ
●12月8日 真珠湾攻撃(1941年)

今日は真珠湾攻撃について振り返っておこう。

アメリカ合衆国のハワイ準州オアフ島真珠湾にあった
アメリカ海軍の太平洋艦隊と基地に対して
日本海軍が行った航空機および潜航艇による攻撃。

攻撃は宣戦布告と同時に行うと予定だったが
実際には攻撃開始より1時間後に宣戦布告が届いたため
アメリカ側はこれを奇襲と受け取り
米国大統領ルーズベルトは日本のだまし討ちであるとして非難し
国民に「パールハーバーを忘れるな!」と呼びかけ戦争意欲を高めて
米国が戦争に参戦する口実を与える結果となった。

12月1日、御前会議で対米宣戦布告は真珠湾攻撃の30分以上前に行うべきことが決定された。
12月2日17時30分、大本営より機動部隊に対して
「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の暗号電文が発信された。

ニイタカヤマ(新高山)は当時日本領であった台湾の山(玉山)の名で
当時の日本の最高峰の山だった。
一二〇八とは12月8日のこと。
「X日を12月8日(日本時間)と定める」の意。

因みに、攻撃中止の場合の電文は「トネガワクダレ」だったとか。

暗号電文の言葉が印象的。

有名な「トラトラトラ」は、日本軍の真珠湾奇襲攻撃が
開始されることを伝えた電信の暗号略号。

本来はモールス符号「・・―・・ ・・・」を繰り返すものでトラ連送とされた。

「トラ・トラ・トラ」という吶喊の打電を受けた日本軍は
江戸時代より端唄として親しまれてきた
座敷遊び『和藤内』のサビの句として理解したそうで。

その唄の底本である人気の歌舞伎『国性爺合戦』を
大東亜共栄圏の成就に重ねたというのだから
当時の日本人の文化度は相当高かったのではなかろうか。

その端唄『和藤内』の歌詞は

 千里あるよな藪の中を どなたも覗いてごろうじませ
 金の鉢巻たすきで、和藤内がえんやらやっと捕らえし獣は
 とらとらとらとら、とらとらとらとら

何となくね、山月記に通じる感じもあって
つい調べたくなるのが私です。

国性爺合戦といえば、1994年に日生劇場に観劇した
「野田版・国性爺合戦」を思い出す。

野田作品の中では、然程評判の良い舞台ではなかったようだが
私にとっては衝撃的な野田作品との出会いだった。

野田氏が「夢の遊眠社」を率いていた頃は全く興味がなく
NODA・MAPになって初めて観たのが「国性爺合戦」だった。

大きな八百屋舞台を縦横無尽に走り回る役者陣の
身体性とパワフルさに圧倒され
野田氏の言葉遊びの面白さに魅了され・・・

それから一気に野田氏に傾倒し、本を読み漁ったっけ。

私が作る舞台は色々なイメージが混ざり合っているけれど
大きく影響を受けているのは

 蜷川幸雄氏と野田秀樹氏

昨年、蜷川さんの訃報が飛び込んで来た時は
我が耳を疑った。
ショックだった・・・

観たい舞台は観たいと思った時に絶対に観よう!

舞台はナマモノ、一期一会・・・


真珠湾攻撃の話から随分ずれたが・・・

私は、いつも心に非戦の祈りを強く抱いている。

人間の得意技は「忘却」

忘れっぽいんだよね、人間って。

自分が痛い目にあったことは覚えているけど
自分がしたことや、自分に直接関わりのないことは
どんどん忘れる忘れる~

悲しいこと苦しいことは忘れたほうが生きるのに楽だけど
戦争の悲惨さは絶対に忘れてはならない…

忘れた時、また、恐ろしい戦争が勃発する!

ニイタカヤマは二度と登らない・・・
絶対に登らない・・・

祈りを捧げる日
一二〇八