一昨日、第11回劇団本公演を無事終了しました。
ご来場賜りました皆様、誠にありがとうございました!
今回も終演後、たくさんの笑顔に出会うことができ
これまでの疲れが一気に吹っ飛びました。
小屋入りしたのは、先週木曜日の朝9:00。
長野舞台さん、劇団員、準劇団員、研修生2人と
ボランティアスタッフのサカイさんとトウコさんも
参加してくれて仕込み開始。
サカイさんは、大工さんの棟梁で
マジックミラーの回転扉を製作してくれた方。
本番一週間前に、ご自分からメールをくださり
製作を手伝って下さったご奇特な方。
本当に助かりました。
仕込みは順調に進み、16:00からシュート開始。
実は、演出上の肝の一つ、影絵がどう映るか心配だった。
正面の近い場所から投影するなら問題はないが
機構上それが難しく、フロントから照射するしか手がないとのこと。
実際投影してみると、想定よりも影が大きくなり
ホリゾントいっぱいに広がってしまっている。
うむ…けど、インパクトがあって良いかも…
見方を変えれば良いだけの話。
精密なゴボのおかげで、大きく広がっても
きれいに映し出され、想像以上にインパクトがある。
製作をお引き受けくださいましたM社長さん
本当にありがとうございました!
と、心の中で御礼を申し上げる。
照明Y氏は、3種の影絵の投影用に
ソースフォーを3台とフェーダー1台を
特別に持ちこんでくださった。
ふと舞台前ツラに設置された照明機材を見ると
そこにはなんとブラックライトが!
ブラックライトを使用すると
暗闇の中で白い衣装が浮かび上がるのです!
演出効果にプラスアルファ―をしてくださる照明プランに感謝!
音響Kさんも色々工夫をしてくださり
いつの間にかあちらこちらにマイクが…
今回は、演奏者がマジックミラー内に入るため
そのままでは台詞が聞きづらく
角度的にも舞台全体が見えにくい。
その問題解消のためにモニターとマイクを設置してくださった。
舞台監督のSさんも色々とご配慮くださり
演出のイメージに沿うようセットを組んでくださった。
三種のバトン昇降もきっかけ込みで引き受けてくださり
とても助かりました。
サカイさんは、回転扉がスムーズに回転するよう工夫してくれて
私が想定していたイメージ通りの動きが実現!
シンヤ君に文芸座ステージの三方にあるプロセニアム・アーチに似た
ケコミを描いてくれるよう頼んだのは、舞台全体の一体感が欲しかったからだが
これが一体感のみならず品と高級感を生み出してくれた。
ケコミの効果を改めて気付き、これからは
もっとケコミ製作に力を入れようと思った。
劇団員・準劇団員・研修生はもとより
特別出演の皆さんやバイオリンの牧さんも
積極的に仕込みをしてくれて大助かり。
暫しの休憩をはさみ、夜は場当たり中心の通し稽古。
大勢出演するシーン、ダンスや殺陣のシーンの場当たりだけで
タイムオーバーしてしまい、自分の場当たりは出来ずじまい。
演出兼役者の辛いところだが、致し方なし。
金曜日は朝8:00集合で、8:15頃から照明合わせ開始。
午前中に終わらせる予定だったが
今回はQ数が200超え!
大幅に時間を超過し、終わったのが15:00過ぎ(汗)
その後、若干の休憩後、早速通し稽古を開始。
が、何しろQ数が多いため、照明さんとの呼吸が合わない。
夜はゲネプロの予定だったが、照明Qの確認をすることに。
まずいよね…私、場当たりが出来てない…
けど、今回の芝居は照明&音響&生演奏&バトン昇降の
呼吸を合わせる必要がある。
現時点での優先順位は…照明…
Q確認を終えたらゲネプロに入りたかったが
終了したのは23:00!
皆さん、予定時間を二時間もオーバーしてしまい
本当に申し訳ありません。
ご協力に心から感謝します…
結局ゲネプロは、本番日の午前中に持ち越すことになり…
大丈夫かな…
いや、大丈夫!
これまで稽古を重ねて来たんだもの。
キャスト陣は必ず任務を果たしてくれるはず!
こういう時に大切なのは、成功イメージを強く想像すること。
人間のイメージ力って凄いんだよね。
不安がっていると、不安をのさばらせ肥大させていく結果になる。
良い結果を想像していると、良い方向の流れが生まれる。
不可思議であはるが、これまでの経験により
私は強い確信めいたものを持っている。
後は「必ずやり遂げる」という強い決意。
この二つが強いと、大抵のことが上手くいくから不思議。
キャスト陣は、早替えが間に合いそうもない箇所があり
互いに協力し合い、着替えを手伝う。
どうしても危うそうな箇所は、アドリブで若干伸ばすことに。
翌日も朝8:00集合し、ゲネプロ準備。
その後、ラスト部分の明かりのチェックと
私が気になった部分の場当たりをさせてもらい
9:00過ぎからゲネプロを開始。
11:30頃、ゲネプロを終え、本番に向けての準備を始める。
いくつか気になった点を照明さんと音響さんに修正依頼。
研修生と受付&場内ボランティアスタッフの皆さんは
10:30に集合し、接客のプロSさんの指示のもと
準備を手早く進めてくれている。
Sさんは、賛助会員さんで、私の友人でもある。
今回は、私も出演するため、助っ人として依頼。
非常に緻密な手順書を用意してくれたようだ。
ありがとうございます!
13:10、舞台前に集合し、全員で気合いを入れる。
13:20、予定よりも10分早く開場。
お陰でお客様の混乱もさほどなく、スムーズに入場できた様子。
14:00、定刻で開演となった。
若干のミスはあったものの、お客様が気になるほどの失敗はなく
無事に昼公演を終えた。
お客様をお見送りするためにロビーに並ぶ。
皆さん、笑顔・笑顔・笑顔!
疲れが吹っ飛ぶ瞬間だ。
面識のない方からも「良かったよ」「面白かった」等
声をかけていただき、大変嬉しかった。
朝から、写真撮影のカメラマンさんお二人と
ビデオを撮影のKさんも小屋入りしてくれて
ゲネプロを撮影し、昼公演を撮影してくださった。
昼公演終了後、キャスト&スタッフ&ボランティアスタッフが
舞台上で、集合し写真の撮影。
夜公演も無事に終了し、お客様をお見送り。
研修生もボランティアスタッフさんも笑顔♪
お帰りになるお客様も笑顔!
今回もたくさんの笑顔に出会えました。
本当にありがとうございました。
お客様の中には「長い」「難しい」と感じられた方もいらしたでしょう。
何しろ140分の超大作の上、休憩なしですし…
好みの問題もありますが、今後も長いと感じず
わからないと思わずにご覧頂く工夫をしていきたいと思います。
何はともあれ、概ね好評のうちに無事故で幕を閉じることができ、ホッ。
キャスト陣は、過酷な稽古でしたね。
幾度もの早替えに関しては
間に合いません!
工夫して、何としても間に合わせて!
という対話を繰り返し…
みんな諦めずに前向きに取り組んでくれて
心から感謝です。
長野舞台の皆さんも、演出の考えを
最大限生かそうと努力して下さいました。
生演奏のお二人にもご苦労をおかけしました。
牧さんには、雅楽の音楽をバイオリンで弾いてもらい
波田野さんは、エンディング曲のラストに
パーカスを加えていただきたいとの難しい依頼に
見事応えてくださいました。
研修生やボランティアスタッフの皆さんも
舞台の成功のために、一生懸命取り組んでくれました。
スタッフ&キャスト&研修生&ボランティアスタッフさん全員の呼吸が合うと
とてつもないエネルギーが生まれるんですよね。
動員においては、N社のN常務様始め
大勢の方がご協力をしてくださり
昨年の本公演の動員数を140名ほど上回るお客様に
ご覧頂くことが出来ました。
昇り旗の製作は、予算がない中
大道具部が工夫を凝らし、イメージに近い立派な旗を製作。
小道具は、仮面、刀、金を入れる袋、吹き矢…
どれも細かい作業でセンスが必要。
シンヤ君が作った仮面は、形もデザインも非常に面白い。
刀は即席仕上げ(?)だが、見た目はOK.
吹き矢と巾着袋は、ボランティアNさん作。
きちんと丁寧に仕上げてくれた。
衣装部は、とてつもなく大変でしたね。
一人何着も作らねばならず、その上、被りモノまであり
しかも、早替えの必要もあり・・・
縫ってはほどき、また縫ってはほどき…
投げ出さずに、工夫をし続けてくれて
本当に有難かった。
兜の製作も、予算がない中、安い素材や
劇団にある生地を使って、イメージ画を見ながら
あれこれ工夫をしてくれて、感謝。
関わって頂きました全ての皆様に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました!
もっと大勢の方にご覧頂きたい…
わずか2公演では、勿体ない舞台でした。
宣伝&周知に関しては、今後もっと手を入れて行かねば…
これからじっくり舞台を振り返り
より良い舞台を提出できるよう、研究・精進をしてまいります。
さて、次はいよいよオープンエアシアターです。
パワフルでエネルギッシュでお客様の心を揺さぶる舞台を目指し
気合いを入れて、創作していきますね。
関係者の皆さま、一層のご協力を心よりお願いいたします!