蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

役作り

2012年06月29日 14時55分22秒 | 日記
何人か、役作りで迷路に迷い込んでいるメンバーがいる。

役者は自分の身体・感情を媒体にして
自分とは異なる価値観の人間を演じるんだよね。

自分とは違う!

と断定するのをやめてみよう。

演者の考え方として
人間が持っている身体機能・感情は
基本的に共通であるとしたほうが
演じやすくなる。

違うのは、出来事に対する反射と反応の振幅
そして、それに伴う態度。
態度とは、表情・呼吸・声・身体等の全てを含む。

自分を知っている人は、違いが見つけやすいので
演技も生み出しやすい。

が、自分って知ってるようで
実は知らないもんなんだよね。

自己分析ってやり出すと面白いけど
その反面、見たくない自分を見ることにもなり
しんどくなることも多々ある。

役者を志す人でなければ、そこまで求めないし
身体を鍛え、発想力・コミュニケーション力を養い
達成感を味わってもらえれば、それでいいと思っている。

けど、役者を志す人は、それだけでは役者にはなれない。
しんどくても、自分と向き合わなければ
演技という技を生み出すことが出来ないから。

気分で演じているうちは、決して技(わざ)に到達しない。
それはつまり、演技ではない、と私は思っている。

自分の身体・表情・声・感情の出方を知り
その上で、異なる人物の特徴を想像し生み出す。

これが役者の醍醐味だと私は思う。