11回目になる集いに行ってきました。そして検証が山場を迎える川上ダムの状況を共有してきました。
川上ダムは伊賀市の前深瀬川に造られるもので 木津川となって大阪湾にそそがれる淀川の最上流に位置しています(ちなみに柘植川・服部川も)。だから、関西の脱ダムの集会に行きます。
いろんなダムの現場を見てきた方が 「川上ダムの転流口(ダムサイト建設時に水を流す人口の川)は形だけの様相に感じる」と発言されました。
また、「上野遊水地面積が広くて 驚く。ダムは要らないはずだ」といわれました。 ダム転流口については他を見たことが無いのでわかりませんが、上野遊水地は確かに広くて800億円かけたともいわれていてダム並みの事業でありまして、越流堤の高さ加減で川上ダムは必要ないものになります。
上野遊水地の活用を限定して治水は川上ダムとセットだと言い張る伊賀市の姿勢が ほかの自治体から問われてくると思います。
また 水余りが半端でない大阪市と大阪府が 何とかしたいと検討会議で交渉するかも知れない状況も報告ありました。 すでに大阪市は川上ダムへの負担が68.5億円になっているし、今後35,6億円負担を予想しているとのことです。 当然 京都府や大阪府も別個に負担していて 地元三重県も負担しています。負担額に見合った効果が期待されるのか,そういえば大阪と京都の意気込みは 三重県・伊賀市の検証の場(2回目・2012,3,23)に臨む姿勢と違いを表していることは 前のブログで書きました。
ダムは一定の雨量までは効果が期待できますが、それ以上のゲリラ豪雨になれば紀州や紀北の12号台風時のように 牙を剥いて被害を煽りました。「気候変動や異常気象といわれる現代に ダムが無くてよかった!ということになる」と 治水の専門学者は現地を見てきて報告されました。
こんご 検証が山場を迎える川上ダムに ますます目が離せない状況です。