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モーツァルトCDの風景10:ウィーンの宮殿

2011年12月02日 | モーツァルト
<シェーンブルン宮殿>
 ウィーン市の南西にあるハプスブルク家の夏の離宮。
18世紀半ばマリア・テレジアの時代に完成した時は1441室の大宮殿になっていた。
鏡の間では幼いモーツァルトがマリア・テレジアの前でピアノを弾いたことがあり、
御前演奏した際、宮殿の床で滑って転んでしまい、モーツァルトはその時手を取った7歳のマリア・アントーニアのちのマリー・アントワネット(マリア・テレジアの娘)にプロポーズしたという逸話がある。
また正面入り口左にはマリア・テレジアが建てたハプスブルク家専用の宮殿劇場があり、モーツァルトはここで指揮をしたことがある。
モーツァルトがたびたび訪れた場所なのである。


当時の絵画:シェーンブルン宮殿

<モーツァルト:クラリネット協奏曲K.622・クラリネット協奏曲 変ホ長調K.Anh.C14.04他 クレッカー指揮/プラハ室内オーケストラ (MDG 301 0755-2 輸入盤)>
「クラリネット協奏曲K.622」は最後の年の秋に完成された名作。モーツァルトがたどりついた固有の世界を代弁する作品の一つといえる。


現在のシェーンブルン宮殿
建物はほとんど変わらず、庭園の様子に違いがある。


ネプチューンの泉とグロリエッテ
シェーンブルン宮殿の広大な庭園にある施設のひとつ。

<モーツァルト:交響曲第32番K.318・第33番K.319・第34番K.338 アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (TELDEC 4509-91190-2 輸入盤)>
「交響曲 第32番」は序曲の形で書かれていて、短いながら堂々とした作品。
「交響曲 第33番」はモーツァルトの<田園シンフォニー>ともいわれる楽しい曲。
「交響曲 第34番」はザルツブルク時代の最後を飾る秀作。繊細な第二楽章と奔放なフィナーレが聴きどころ。


シェーンブルン宮殿の庭園にあるローマの遺跡

<モーツァルト:弦楽四重奏曲第3番K.515・第4番K.516 ラルキブデッリ(オリジナル楽器) (SONY SRCR 9808)>
オリジナル楽器による繊細で鮮やかな演奏が、天才の光と陰を美しく映し出す。
「弦楽五重奏曲 No.3」はモーツァルトの室内楽の中で、規模の大きさ、楽想の豊かさ、完成度の高さ、どれをとっても第一級の名作。翌年の<ジュピター>にも比すべき大作。
「弦楽五重奏曲 No.4」は小林秀雄の<モオツアルト>に引用「疾走するかなしさ」されている曲。ト短調の特色が最もよく出ており、悲しみの表情は心をえぐるばかりだ。

<ベルヴェデーレ宮殿>
 シェーンブルン宮殿の東側に位置している。
 ハプスブルク家に仕えたプリンツ・オイゲンの夏の離宮。オイゲンはハンガリーにおけるトルコ支配を打ち破るなど、皇帝軍指揮官として知られる。
プリンツ・オイゲンの死後、1752年にハプスブルク家のマリア・テレジアに売却された。
モーツァルトがここで演奏した記録はわからないが、おそらく度々訪れたところであろう。


カナレット:「ベルヴェデーレ宮殿から見たウィーン」 ウィーン美術史美術館所蔵


<モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番K.271・第17番K.453 ビルソン(FP)、ガーディナー指揮/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ (ARCHIV 447 291-2 輸入盤)>
「ピアノ協奏曲 第9番」はこの分野での最初の傑作。悲劇の舞台を見るような第二楽章、多彩な第三楽章が特に優れている。
「ピアノ協奏曲 第17番」は非常に美しいパパゲーノ風の第一、第三楽章に対し、第二楽章は明暗が激しく交錯し、言葉のないドラマのよう。


ベルヴェデーレ宮殿の入口に向かい、庭園の緩やかな坂を上がる。
振り返って庭園の姿を見てみると、シュテファン大聖堂の尖塔がはっきりと確認でき、北の方角を見ていることになる。
このアングルで描かれたカナレット絵画と同じ構図で、なかなか良い眺めなのだ。


絵画:正面から眺めたベルヴェデーレ宮殿

<モーツァルト:セレナードNo.11K.375・六重奏曲K.Anh.183、プレーレ:六重奏曲 ナイディヒ独奏、モーツァフィアート・チャールズ・ナイディヒ (SONY SK 64 306 輸入盤)>
「セレナード No.11」はウィーン時代に書かれた。木管八重奏曲。


現在の正面から眺めたベルヴェデーレ宮殿
今はクリムトの絵等を展示した美術館になっている。

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