秋田でアクティブに活動

学習支援,無償学習塾,イベント運営,アプリ作成,趣味 … などの活動内容ブログです。

あゆむアプリ 進捗10

2020-03-29 21:48:00 | あゆむアプリ プロジェクト
あゆむアプリでは、設問に表示する問題文をファイルで作成しておき、アプリ側でそれを読み取って画面に表示できるような設計とします。一例として、問題文ファイルをこのようなリッチテキストファイルで作成します。


リッチテキストファイルの中身

リッチテキストファイルとは、文字の大きさや色、書体などを自由に指定できるテキストファイルのことで、強調したい部分の文字を大きくしたり、赤くしたりするようなことができます。「Word」や「ワードパッド」などのアプリでファイルを編集できます。
設問の問題文を表示する際に、問題文ファイルを読み取るだけでなく、ファイル内の特定の文字列(この例では●や▲の部分)を任意の文字列に置換して表示する仕組みを作成しました。




置換前の文字列


置換後の文字列

例えば、時計を使った設問において、「とけい の はり を ● にしましょう。」(●の部分には時刻が当てはまります。)という問題文ファイルを作成したとします。文字列を置換できるということは、時刻が「2じ」でも「5じ30ぷん」でも、それぞれ「とけい の はり を 2じ にしましょう。」「とけい の はり を 5じ30ぷん にしましょう。」のように、時刻に応じて問題文を切り替えることができます。つまり、この問題文ファイルを1つ用意するだけで、どのような時刻でも問題文を表示することができるようになります。(わざわざ、「2じ」の問題文ファイルと「5じ30ぷん」の問題文ファイルを作り分ける必要はありません。)問題文ファイルを作成する作業が容易になります。

(前回記事)あゆむアプリ 進捗9
(次回記事)あゆむアプリ 進捗11

<お問い合わせ>
このブログの管理者へのお問い合わせは、こちらからお願い致します。

あゆむアプリ 進捗9

2020-03-27 20:56:00 | あゆむアプリ プロジェクト
あゆむアプリでは、制限時間内に必要な正答数、または各設問毎に制限時間を設けるようにして、設問を解いている間にカウントダウンが進行していく構成にする予定です。このときに残り時間を表示するためのタイマーを作成しました。







(動画撮影の関係により、ゲージの変化がかくかくとしていますが、実際の変化はこれよりも滑らかです。)

残り時間の減少に伴い、ゲージ部分を徐々に短くすることにより、残り時間が一目で分かるようにしました。同時に、色が変化する効果も加えました。青色から始まり、途中から徐々に緑色,黄色,終わり付近に差し掛かると赤色に変化します。
このタイマーは、カウントダウンを一時停止し、その時点の残り時間からカウントダウンを再開することもできます。この機能により、例えば、設問の正答や解説を表示するときにカウントダウンを一時停止し、それを読み終えてから次の設問を解き始めるときにカウントダウンを再開することもできます。

(前回記事)あゆむアプリ 進捗8
(次回記事)あゆむアプリ 進捗10

<お問い合わせ>
このブログの管理者へのお問い合わせは、こちらからお願い致します。

あゆむアプリ 進捗8

2020-03-23 20:16:00 | あゆむアプリ プロジェクト
あゆむアプリに、時計の読み方を学習する機能を盛り込む予定ですが、現在、その表示および操作で使用する時計を作成しております。





この動画のように、ドラッグ操作により針を回転させることができます。長針を回転させたときは短針も、短針を回転させたときは長針も連動します。長針は目盛りの位置だけに止まるように(二つの目盛りの間で止まらないように)制御しました。

時計の読み方にまだ慣れていないお子さんは、時計が1時55分を示しているときに、針の配置が2時に似ているために2時55分と読んでしまうかもしれません。そこで、このように、時の範囲と分の値を表示するサポート機能を搭載して、時刻を読みやすくしました。



はじめはサポート機能を有効にして練習し、慣れてきたらサポート機能を無効にしても時刻を読めるように、徐々にステップアップできる問題構成とします。さらに、時計の仕組みを理解する上で役に立つ「10よりも大きい数字」や「5飛びの数,10飛びの数」も学習できるように対応する予定です。

(前回記事)あゆむアプリ 進捗7
(次回記事)あゆむアプリ 進捗9

<お問い合わせ>
このブログの管理者へのお問い合わせは、こちらからお願い致します。

あゆむアプリ 進捗7

2020-03-17 23:18:00 | あゆむアプリ プロジェクト
学習用アプリ「あゆむアプリ」の製作を長らく中断していましたが、作業を再開しました。

Windows OS には、ユーザーがディスプレイを通して手書き入力した文字を認識し、どんな文字を書いたのかを識別する機能があります。ただ、文字の書き方によっては、例えば「5」と書いたつもりなのに、形が似ている「6」と識別されてしまう場合もあります。文字をより丁寧に書くほど、想定した文字を識別してくれる傾向が強いですが、それでも、見た目がほぼ同じである漢数字の「一」と長音の「ー」の区別は難しいです。お子さんたちがこの機能を活用したアプリを操作したときに、手書き入力した文字に対する識別文字が想定外のものになってしまったことが時々ありました。

文字を丁寧に書いて解答することは大事ですが、あゆむアプリでは操作性を優先して、解答をタッチパネルで入力する方式を採用しようと思います。現在、このような数字のタッチパネルを作成しております。





0~9の数字と小数点,カーソル移動や削除の各ボタンを配置しました。ボタンを押したときに、ボタンが凹んだり、色が変わったりするエフェクトを加えました。小数点を2個以上入力できないようにする制御も施しております。手書き入力方式は、前述のような不都合がある他、ペン⇔消しゴム のモード切り替えが煩わしい面もありました。タッチパネル入力方式は、このような煩わしさが少なく、スムーズに解答を記入できると思われます。

(前回記事)あゆむアプリ 進捗6
(次回記事)あゆむアプリ 進捗8

<お問い合わせ>
このブログの管理者へのお問い合わせは、こちらからお願い致します。

秋田高専 入試問題の特徴について

2020-03-08 12:00:00 | 日記(活動関連)

秋田高専

秋田高専の学力検査選抜は2月16日に、秋田県公立高校の一般選抜は3月5日にそれぞれ実施されました。受験生の皆さん、お疲れ様でした。

秋田高専では、国立高等専門学校機構で用意された試験問題を用いて学力検査選抜が行われます。ホームページに過去問が掲載されており、平成28年度以降はマークシートを用いた解答方式となりました。社会は実施されず、国語,数学,英語,理科の4教科が実施されます。令和2年度の入試は、理科,英語,数学,国語の順に、各50分の試験時間で実施されました。

この記事では、秋田高専の学力検査問題内容(以下、「高専入試」と表記)を、秋田県公立高校の一般選抜問題内容(以下、「公立高校入試」と表記)と比較し、その傾向と対策について解説致します。(尚、秋田県公立高校一般選抜の過去問は、美の国あきたネットに掲載されています。)

1.国語について
公立高校入試には「『聞くこと』に関する検査」があります。これは、スピーカーから2~3名の会話が放送され、聞き終えた後に、その内容について答える問題です。この他にも、現代文(漢字の読み書き等も含む)、古文または漢文,200~250字で記述する作文があります。
高専入試には、「『聞くこと』に関する検査」に相当する問題はありません。また、過去5年は、古文,漢文の問題や作文も登場していません。さらに、解答方式がマークシートである性質上、漢字の書き取りや、「○○について本文中から五字で抜き書きしなさい。」のような問題もありません。(正しい漢字を選択する問題はあります。)現代文の読解問題がメインとなり、古文や漢文が苦手な人にとっては解きやすいかもしれません。ただ、読解問題の文章量は多い傾向にあります。

● 対策方法
長い文章でも、全体像を把握しつつ、登場人物の状況を読み取る必要があります。基本的な読解ができるように、新聞や小説などを読んで練習するのが良いです。

2.数学について
後半の大問の難易度は高めですが、公立高校入試と比較して、難易度の差はあまり大きくありません。基礎レベルから応用レベルまで、様々な問題が出題されます。解答方式がマークシートである性質上、解答を記入する際は注意が必要です。例えば、問題文中に、下記の注意点1のような正解が当てはまる欄があるとします。欄の記号1つにつき、数字や負の符号が1つずつ当てはまることを意味し、その値をマークシートに記入します。分数に負の符号がつく値を解答する場合は、下記の注意点2のように分子に符号をつけて記入します。正解の形(整数か分数か)や桁数がはじめから分かるため、計算ミスをしても気づきやすい面があります。


● 対策方法
のような値でも、加減乗除の計算を正確にできるようにしましょう。難しい問題を解くための時間を確保するために、易しい問題をできるだけ素早く解くことが理想です。問題集を活用して多くの問題を経験し、「この問題はこのようにして解ける」という判断をなるべく瞬時に行えるようにしましょう。

3.英語について
公立高校入試にはリスニング問題がありますが、高専入試にはありません。また、解答方式がマークシートである性質上、英単語の書き取りや英作文もありません。科学分野を題材とした長文問題がいくつか出題され(※1)、人によっては難しく感じられるかもしれません。数量を推理,計算する大問(※2)が、毎年1つ登場するのが特徴的で、英語の試験でありながら、正しく計算する能力も要求されます。その他、適切な会話文を選択する問題や、正しい単語を選択する問題などが登場します。

(※1)一例として
・ハリケーンの命名規則などについて。(平成29年度)
・アメリカの国土には、異なる標準時間帯がいくつか存在することについて。(平成28年度)

(※2)一例として
・映画を見始めた時刻や家族全員の入場料などを求める問題。(平成31年度)
・学校や友人宅への移動時間や到着時間などを求める問題。中3数学で学習する「三平方の定理」の知識が必要になる箇所もある。(平成30年度)
・修学旅行で必要なタクシーの台数や宿泊時の部屋数などを求める問題。(平成29年度)
・登場人物が食べたケーキの量や摂取した砂糖の量などを求める問題。(平成28年度)

● 対策方法
公立高校入試と同様に、単語や文法を幅広く復習をしつつ、長文問題は問題集を活用して練習するのが良いです。数量を推理,計算する問題は、問題用紙の余白を利用して、それぞれの登場人物がどのような状況であるのか(誰が何円持っているか など)をまとめながら解答しましょう。高専入試の過去問を解いて問題の傾向を事前に把握し、自分なりの解き方を確立させましょう。

4.理科について
中学校の実力テストや公立高校入試には登場しないような問題が出題されることもあります(※3)。計算問題の量は公立高校入試と同じ~やや多いくらいですが、難易度は高めです。応用力が求められる問題が比較的多いのが特徴です。解答方式がマークシートである性質上、計算問題の解答方法は数学と同様です。記述式で解答する問題はありません。

(※3)一例として
レンズの公式を算出する問題。(令和2年度)
ハビタブルゾーンに関する問題。(令和2年度)

● 対策方法
用語について、その説明だけでなく、なぜそのようなことが発生するのか、という部分も説明できるようにしましょう。例えば、「日食」とは「地球から見た太陽が月に覆われ、太陽が欠けて見えたり、太陽全体が見えなくなったりする現象」だけでなく、それは「月は地球の周りを公転しており、太陽,月,地球の順に一直線に並ぶタイミングがあるから発生する」というところまで復習しておきましょう。
ある実験を行ったときに、「もし条件を変えて実験したとき、その違いはどのように結果に反映されるのか。」ということに関心を持つようにし、そのときの結果を自分なりに考える練習をするのも良いです。グラフや表を用いた問題や計算問題(地震の揺れ,化学反応時の質量変化 など)も復習し、解く手順を確認しましょう。

まとめ
教科書で基礎固めし、問題集や公立高校入試の過去問で実践演習を行い、さらに高専入試の過去問で問題の形式に慣れる、のように対策するのが良いと思います。公立高校入試と比較して、問題の形式が明らかに異なります。試験当日に向けた予行練習という意味でも、過去問を解くことは非常に大切であると思います。