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秋田県内の大雨と情報収集

2023-07-17 20:30:00 | 日記
7月15日、活発な梅雨前線の影響により、秋田県内で記録的な大雨が降りました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

秋田市などの7市町村では、警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が発令されました。秋田市では、太平川が氾濫し、添川地区では土砂崩れが発生しました。明田地下道や秋田駅周辺部などの道路が冠水したり、中通地区の旭川沿いの歩道が崩落したりするなど、甚大な被害を受けました。県内5箇所のダムでは、貯水量が増えたために、流入した水を下流に流す「緊急放流」が実施されました。
気象庁の観測データによると、7月15日の秋田市の日降水量は、仁別観測所で 330.5mm,秋田観測所で 188.5mm を記録しました。これらは、平年7月の約1ヵ月分またはそれを上回る降水量で、いずれも観測史上最多を更新しました。

大雨が降っているときに、屋外に出て河川や街の様子を確認する行為は危険ですが、別の方法で安全に確認することができます。その方法を紹介いたします。


方法1.秋田県河川砂防情報システム
秋田県では、秋田県内の河川やダムに水位計や河川カメラを設置して、収集したデータを公開する取り組みを行っています。このシステムを「秋田県河川砂防情報システム」といい、パソコンやスマートフォンから河川の水位などを調べることができます。

秋田県河川砂防情報システム
http://sabo.pref.akita.jp/kasensabo/index.html

このページを開くと、このような画面が表示されます。


例えば、画面上の地図から「秋田地域」を選択すると、秋田地域の地図が表示され、その雨量や河川の水位を調べることができます。地域選択後の画面上部にある「データ種別」「表示形式」より、調べたいデータを選択します。


「データ種別」で「河川カメラ」を選択すると、地図上に河川カメラの設置場所一覧が表示されます。


地図上の印を選択すると、その河川カメラの履歴情報が表示されます。


画面上部には、現時点の河川の画像が表示されます。スライダーやボタンの操作により、過去24時間の1時間毎の画像を確認することもできます。
河川の水位が観測開始水位以上になると、水位の観測が行われます。画面下部の河川断面図には、その観測結果が表示されます。

太平川に架かる広面1号橋の河川カメラは、次のように洪水時の河川を撮影しました。

7月15日 5:00


7月15日 18:00


「データ種別」で「ダム」を選択すると、秋田県内のダム一覧が表示されます。


地図上の印を選択すると、そのダムの過去24時間の貯水位,流入量,放流量などを確認することができます。



方法2.テレビ局などのライブカメラ
テレビ局などがライブカメラで街を撮影して、その様子をライブ配信している場合に、現在の街の様子をYouTubeなどで閲覧することができます。

AAB秋田朝日放送(秋田市 臨海十字路)
https://www.youtube.com/watch?v=JggH-oqueck

ABS秋田放送(秋田市 秋田駅西口)
https://www.youtube.com/watch?v=2BuqHmtpbWg

AKT秋田テレビ(秋田市 けやき通り,秋田空港,秋田港,秋田駅周辺)
https://www.youtube.com/watch?v=63Q8D9EgJBo


※ 停電時やスマートフォンの電池切れ時は、上記の情報を閲覧できなくなりますので、ご注意ください。


あとがき
河川や街の様子を安全に確認する方法を紹介いたしました。大雨が降っているときに、これらの情報を活用して危険度を把握することができると思います。無いことを願いますが、今後も今回と同等の水害が発生するかもしれません。避難経路や避難場所の確認、冠水時の対策は、日頃から行いたいです。


出典
秋田魁新報電子版 2023年7月16日付紙面
気象庁
秋田県河川砂防情報システム