秋田でアクティブに活動

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“セカンドライフ”を楽しむ

2020-10-18 23:59:59 | 日記(活動関連)
本日、「NPO法人あきたパートナーシップ」主催の「“セカンドライフ”を楽しむ」というセミナーに参加しました。このセミナーは、市民活動を行っている方、これから始める方、興味のある方などを対象に、3団体の事例紹介を通して、今後に向けて役に立つ心構えなどを学ぶことを目的に開催されました。


1.3団体の活動内容について
3団体の活動内容と伝えたいことについて紹介致します。

事例1:久保田城址歴史案内ボランティア

<主な活動内容>
  • 久保田城址(千秋公園)を訪れる人々に、久保田城址の歴史,文化,自然を案内する。
  • 活動日は、主に土日祝日や竿灯期間など。予約があれば平日も対応している。
  • 年間3,500~4,000名に案内している。今年は小中学校の案内希望が多く、「○○のテーマについて勉強したい。」といった要望に応えた活動も行っている。
  • 定期的に研究会を開催し、研鑽に努めている。
  • 会員になる際に、座学の事前研修を受講する必要がある。
<伝えたいこと>
  • あるスポットを観光資源化するならば、市民活動団体(無償ボランティア)ではなく県や市が主体となるべきである。市民活動団体が主体となるのであれば、活動に必要な財源を確保できる仕組みが必要である。
  • 自己完結するだけの活動ではなく、社会との関わりをもちながら活動したい。

事例2:傾聴ボランティア

<主な活動内容>
  • こちらが聞きたいことを聞くのではなく、相手が言いたいことや話したいことを聴く。
  • 介護施設で傾聴ボランティアを始めたときに、話を聴くことがボランティアとして成立しているのか?と思ったが、利用者同士ではあまり会話がないこと、人員的にスタッフ対応が難しいことから、専門的に話を聴いてくれる人がいるのは助かるとのこと。
  • 介護度の関係で施設に入居できない方もいることを踏まえて、家庭に訪問して傾聴するなど、状況に応じて活動のスタイルを変えていった。
  • 傾聴を利用した方が、満足そうに「風が吹いている。」と詩人のように形容したことが印象的だったとのこと。
<伝えたいこと>
  • こちらが多く喋りすぎないようにする。目安は 相手:自分=7:3 くらい。
  • 基本的には否定や批判はせずに、相手が話す内容を尊重する。
  • 「頑張って。」は禁句である。「頑張りましたね。」「辛抱なさいましたね。」のような言葉で褒める。

事例3:ホタルの保全活動

<主な活動内容>
  • この地域は古来よりホタルの名所である。専門技術を活かすことができ、活動資金を調達できる見通しが立ったことから、活動を始めた。
  • はじめは水路の草刈りや清掃などの作業であったが、近隣の小学校の環境教育にも役立つことから、小学校と連携した活動につながった。
  • 小学校の敷地内にホタルのビオトープをつくる、小学校でホタル祭りを開催するなど、特色ある学校づくりも担っている。
<伝えたいこと>
  • 市民活動を始める際は、自身の技量を活かせるものを選ぶこと。
  • 持続的に組織運営するには、人件費は必要である。
  • 年齢的に活動年数は限られる。
  • 5年ごとに活動内容を見直す。
  • 場合によっては、現状の方法に固執せずに、思い切った方向転換も必要である。


2.全体を通して
いずれの団体も、「自分がしたいこと」「自分の力を発揮できそうなこと」が起点となり、現在に至っています。定期的に勉強会や反省会も行い、活動の充実化を図るために研鑽しています。活動に必要な資金は、交付金や助成金(スギッチファンドなど)を獲得して賄っています。
セミナーの後半に、情報交換・交流会が行われました。参加者の皆様(主にシニア層)からは、「災害等が発生したときに、政府に何とかしてと言うだけではなく、自分たちでできることは協力し合って解決することが大事だ。」「以前と比べると、仕事の勤務形態が厳しくなり、若者は自分のことで精一杯でボランティアに参加するのは難しいのでは?」「ボランティアは互恵の奉仕活動であるが、活動するにあたり、活動資金や参加者の交通費は必要だ。」といった意見がありました。皆様の熱い想いを聴くことができました。


3.まとめ
ボランティアの種類は多種多様です。誰でも容易に参加できるものもあります。一定の知識や技術が必要となるために、事前研修を受けてから主となる活動に参加できるもの(観光ガイドなど)もあります。これからボランティアを始めたいという方は、ご自身の知識や経験を活かすことができ、無理のないスケジュールで参加できるものを選んで頂きたいと思います。そして、どのようなボランティアにおいても、利用者の方や一緒に活動している仲間との接し方(態度や話し方),最低限のマナーは守り、活動に慣れてきても緊張感をもって臨んでほしいです。


秋田市では、午後4時半頃に虹が見えましたので、撮影しました。