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新屋海浜公園

2017-09-16 23:59:59 | 日記
本日は、雄物川の河口付近に出かけて参りました。


新屋海浜公園には「ももさだカエル」という銅像があります。大阪道頓堀のグリコのようなポーズをとっています。




「昔のにぎわいにカエル、訪れた人たちが事故やけががなく無事カエル、ごみを持ちカエル」 という願いを込め、秋田市が1993年(平成5年)3月に建立しました。

「ももさだ」という名称を聞くと、秋田公立美術大学のアトリエ「ももさだ」を連想される方もいらっしゃるかと思います。新屋の旧名は「百三段」という漢字表記で「ももさだ」といいました。「モモサダ」はアイヌ語で「流れ出る」という意味があり、一説によると、湧き水の多い地形のためこの名がついたそうです。

ちなみに、この地域の雄物川の河口は「雄物川放水路」とも呼ばれる人工水路です。(元々は存在しなかった水路です。)この地域の歴史を遡ると、雄物川は蛇行して流れていたため、増水時は洪水をもたらし、周辺地域に大きな被害を与えていたそうです。また、上流から流入する土砂により川が浅くなり、秋田港周辺部における船の航行が困難になったそうです。そこで、山を切り崩して雄物川を直接日本海に注ぐ水路を造るという壮大な計画が打ち出され、1917年(大正6年)に放水路工事が開始されました。当時としては最新鋭の掘削機を導入したものの、人力作業が主体であったことに加えて、関東大震災による物価の高騰、世界大恐慌の影響を受け、工事が大幅に遅れました。1938年(昭和13年)にようやく完成し、工事の期間は22年にも及びました。水路ができたことにより、洪水被害や秋田港に流入する土砂は少なくなりました。


放水路工事前後の比較 (出典:秋田港湾事務所 雄物川改修工事

この水路のおかげで、今日の秋田市に発展したと言っても過言ではないと思います。私も、今後の秋田市の発展に微力ながらも尽力できればと思います。

出典
新屋海浜公園マップ
秋田市西部市民サービスセンター
秋田港湾事務所 雄物川改修工事