男のビーストが、もっとも嫌う女のビーストがいます。彼女らは、自分以外の女を、徹底的にいじめます。その方法も、ひどいというものではないやり方です。それはそれは、汚いことを、平気でやっています。
彼女らは、わたしの周りにもいます。たいていの女性の周りに、います。とにかく、女性が妬ましいのです。自分にはないものをもっているというだけで、徹底的に、きついやり方で苦しめてやろうとします。ものすごい、女です。
彼女らは、わたしが鏡を見るとき、恐ろしく醜悪で老獪な老女の顔を見せます。そして、おまえをこうしてやるというのです。そして、わたしの髪の毛を、ばらばらと抜きます。それはそれは、ものすごいのです。恐ろしいのです。
彼女らは、悪いことばかりするビーストの中でも、もっとも汚いものといわれ、男性に徹底的に嫌われています。彼女らは、人間に化けるとき、他人から皮を盗み、それはそれは、平気で、花のように可憐な女性に化けます。見事に、化けます。そして、男性をだまし、すべてをやってもらおうとするのです。それだけで、人生を成功させようとします。自分は何もせず、ひっかかった男性から、全部とろうとするのです。
そして、自分以上にかわいい女性をみつけると、絶対に、いじめます。それはそれは。ずるいやり方で、ひどいことをするそうです。自分以外にかわいい女がいるのは、絶対にいやだといいます。それで、本当にひどいことをやって、自分以外の女性を、醜い、汚いものにしようとします。頭を使い、相手を罠に落とし、いやなことをさせ、馬鹿なやつだと、言いふらします。そして自分は何にも知らないという顔で、通り過ぎていきます。そして、完璧な装いをして、かわいい無垢な美しい女をやろうとするのです。これはこれは、ということを、まことにうまくやります。これに騙される男性も、少なくありません。
彼女たちは、男性にも女性にもきらわれます。それはなぜでしょうか。それは彼女たちが、女ではないからです。彼女らは、徹底的にうまい手で、男をだまし、自分が一番強いものになろうとする、男なのです。つまりは、男をやっつけて自分が勝つために、恐ろしいほど可憐な女に化けてだますという方法をとった、男なのです。彼女たちは、花のように可憐な女の皮をかぶった、最も汚い男なのです。
よって、もっとも、きつい、ビーストなのです。もっとも卑劣な手を使っている、男のビーストなのです。
恐ろしい女は、もっとも汚い男なのです。
彼女たちは、若い娘のような顔をして、それはそれはきれいに化粧して、気取って町をあるいています。人から盗んで作った美貌を、服のように着こなし、ずいぶんと、美しいつもりで、見せびらかして歩きます。それはそれは、醜いのです。
女性は、美貌を、自分が相手に勝つために使うことは、ありません。なぜなら、本来、美しいものは、愛だからです。女性が美しいのは、愛で、すべてを耐えて、みなのために、「いいよ」と言ってくれるからです。わたしはいいから、おまえたちが、食べなさい。わたしはいいから、あなたが、それをもらいなさい。女性はいつも、誰かにいいことをしようとします。誰かが幸せなことが、自分の幸せだからです。そういう女性が、美しいのです。
愛だから、美しいのです。それを、ビーストは、原始的な欲望のために、恐ろしい目的のために、使います。それはみごとに、愛の破壊です。すべてを、だます行為です。彼女たちが、盗みで自分を美しくすることは、人に、「愛は嘘だ。みんなを苦しめている」と嘘を教えているに等しいのです。つまりは、全世界をだましているのです。
愛は、ずっと、耐えています。みなの幸せのために、ずっと、耐えています。その愛を、彼女たちは、もっとも醜い嘘だというのです。それを、ずっと、長いことやっているのです。そのために彼女たちの本性は、ほんとうに醜いものになっています。それが、あまりに完璧すぎる美女に化けたがるのです。それで、すべてを奪おうとするのです。
愛を裏切った女性はもう、女性ではありません。それは、最低の、男の、くさったものです。