希望

「希望」　　　　ジョージ・フレデリック・ワッツ


目隠しをした女性が、たった一本残ったつるの音に耳を澄ましている。

本当の希望は、これよりももっとはかなかった。

ステージの上の踊り子

「ステージの上の踊り子」　　　　エドガー・ドガ


ドガは女性を馬鹿にしている。

こんなものはたいしたことないんだ、と絵で言っている。

そのくせ、女性ばかり描いている。

メロンと桃のある静物

「メロンと桃のある静物」　　　　エドゥアール・マネ


荒いタッチで確実にものをとらえている。

構図のバランスも良い。

受胎告知

「受胎告知」　　　　レンブラント・ファン・レイン


受胎告知の図はたくさんあるが、レンブラントのこれを選んでみた。

神話はもちろん嘘だけど、これは何か清浄な空気がただよっているね。

ユディトとホロフェルネス

「ユディトとホロフェルネス」　　　　フランチェスコ・フリーニ


凄惨な殺害現場だ。

しかしかえって痛快だという感じがするのは、日ごろ女性が男にひどい目にあわされているからだろう。

母と子

「母と子」　　　　ピーテル・デ・フレッベル


女性が子に乳をやりながら本を読んでいる。

このように良い女性は子供を育てながら、自分も勉強してきたのだ。

落穂ひろい

「落穂ひろい」


美しいね。調和を感じさせる。

これは人類のなした芸術の中では、最高傑作の一つだという気がするよ。

糸杉と二人の女

「糸杉と二人の女」　　　　フィンセント・ファン・ゴッホ


燃えて天にのぼっていくかのような糸杉。

遠い山影に神の気配が見える。

夏の花

「夏の花」　　　　アンリ・ファンタン・ラトゥール


きれいだね。

花の魂が描いてある。

花は切り花にしても、しばらく魂がいるんだよ。

バッカスとアリアドネ

「バッカスとアリアドネ」　　　　ティツィアーノ・ヴェチェリオ


陶酔と狂乱の一群を率いているバッカスが、アリアドネを一目見るなり夢中で飛び出している。

栄光の人生を歩んだ画家の、満たされない何かを表しているのかもしれない。