世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

9月の終わり

2012-09-30 07:36:37 | 花や木

月の終わりのお花特集です。すっかり恒例にしてしまいました。まず冒頭はフウセンカズラ。おなじみですね。近所の空き地に毎年咲いて、小さなかわいい花を見せてくれます。



フヨウ。近所の空き地や庭などに今もたくさん咲いています。先月いっぱい紹介したけれど、きれいなのでもう一度。日を浴びて、薄紅が光っているようだ。



はい、これはなんでしょう。はっぶる望遠鏡が写した5億光年先の星雲…じゃありません。



アサガオでした。青いアサガオ、まだ咲いています。空は秋めいているけれど、まだ夏は終わらないみたいだ。きれいなのでもう1枚。



今度は少し上を向いて。



秋になると、お隣の花壇に毎年咲いてくれる黄色いお花です。毎年会うのに、まだ名前は知りません。去年まではカメラを向けてもなかなかきれいな顔をしてくれなかったのだけど、今年はとてもいい顔で写ってくれるようになりました。
この花は、少し人間が苦手みたいです。でもわたしのことは、少し受け入れてくれたみたいだ。



日に透ける露草。きれいですね。ご近所のあちこちで今もいっぱい咲いています。笑ってくれているようだ。露草は深く愛するんだ。そして小さなことでも、人にはとてもつらいように思えることでも、なんでもないことのように、そっとやってくれる。花は何をしているでしょう。秘密です。教えてくれない。でも、わかるような気がするのは、見ているだけで胸が透いてくるから。



センニチコウ。この花は強いのです。何かに怒ってるみたい。ほんとに怒ってるんです。何をやっているんだと。なんでそんなことをするんだと。だれに怒っているんでしょう。見ていると、少し悲しげにも見える。



近年、よく見るようになった花ですけれど、まだ名前は知りません。色や雰囲気はパンジーに似てるけど。菫に似て、この花も、人間には厳しいようだ。ものごとをちゃんとやってないと、きつい顔をする。



最後はコスモス。いつもの散歩コースから、少し足をのばして、ちょっと遠くの空き地に行って撮ってきました。秋ですね。明日から10月。今外では台風の影響で雨が降っています。台風が過ぎると、きっと空がきれいに洗われて、秋の神様がすっかり空にしみわたっているだろうなあ。空を見上げて、コスモスはもっときれいになるでしょうね。


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スジコガネ

2012-09-29 07:42:45 | 生命
今年の7月、犬の散歩の途中に、近所の空き地で見つけた虫です。
昨日、ネットの昆虫図鑑で調べてみて、多分、スジコガネであってると思うんだけど、あまり自信はないです。まちがっていたら教えてください。

草むらの緑の中に、光る虫。とてもきれいです。

一見何の特徴もなくて、あ、いるなと思ってもすぐに通り過ぎていくような虫でも、立ち止まってみて、写真に撮ってみると、意外な美しさを見つけますね。この虫がこんなにきれいだとは思わなかったです。



こちらはおまけのキベリヒラタアブ。五月ごろに撮りました。こっちも、キベリヒラタアブであってると思うんだけど。一応調べたので。

こんな小さな、何気ない者の中に、大切なものがあるのですね。ほんとうに、きれいなものがたくさんある。

だれもがみな、そんなもの当たり前だと思って、あまり見向きもしないものが、どんなに大切な愛を隠しているか、だれもがわかるようになるといいと思う。



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ショウリョウバッタ

2012-09-28 07:14:46 | 生命

赤い花の上にとまったショウリョウバッタ、かわいいです。よく見ないとわかんないですね。

これは、ご近所の、庭にたくさんお花を植えてあるおうちの、門の前に置いてある小さな花の鉢の中で、見つけました。周りの葉っぱの色に、見事に融合してますね。ほんと、よく見つけられたものだ。たしかこれも、先に子供が見つけてくれたんじゃなかったかな。

バッタやカマキリが大きくなってくると、秋を感じますね。
毎年、毎年、出会う虫。当たり前に、そこらへんにいるような虫。でもこうしてみると、愛がたくさんこもっている。

そばにいてくれるんだね。君たちはいつも。きっと、来年も出会えるんだね。信じていても、馬鹿ではないんだ。きっと来年も会える。面白いもの、きれいなもの、不思議なもの、難しくて簡単な、神様のおことば。たくさんこの世界にもってきてくれるんだ。

きっと宝石のようにきらきらして、きれいだろうな。




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ウバタマムシ

2012-09-27 07:01:55 | 生命

この7月頃、撮れた写真です。これも、玄関先で子供が見つけて、わたしに教えてくれたのです。子供も、わたしが虫の写真を撮るのが好きなのを知ってて、何か見つけるといつも教えてくれるのです。

ウバタマムシは、弱った松の木や、枯れた松の木に卵を産むそうなので、この虫を見つけたということは、うちの庭にある松の木にとっては、あまりいいことではないのですが、見ていると、やっぱりきれいですね。なかなかに凝った細工です。神様じゃなければ、この発想はないなあ。黒と、なんていう色だろう、不思議な薄茶色というのか、そんな色で、おもしろい模様をつくって、美しい虫にしてしまう。技術と、美に関する深い経験がなければ、どんな職人にも作れない。

本当に、びっくりするくらいきれいなものが、たくさんあるのだ、この世界には。

そしてこれは、昨日紹介するのを忘れた、カマキリの幼虫です。もったいないので、一応。



これも7月頃にとりました。まだ小さな青いカマキリ。お尻をそらして、こちらを脅しているのがかわいい。

これも、うちのお隣の家にある小さな花壇にいたのを、子供が見つけて、教えてくれたのです。




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オオカマキリ

2012-09-26 06:51:33 | 生命
これはほんの数日前に撮れた写真、秋になって、大人になったばかりのオオカマキリです。全体的に茶色だけど、外側の硬い翅の隅に緑色の筋が見えていて、まるでベージュのスーツの裾からほんの少し、きれいなシャツの色が見えている、センスがよくてかっこいい男性みたいでしたよ。
あ、でもこの大きさだと、多分、メスですね。



ちょっと遠くから写してみました。確かこれは、買い物帰りに、息子が見つけてくれて、あわてて家に帰ってカメラをとってきて撮ったのでした。カマキリはひととこに長いこといてくれるから、撮りやすいのです。

でも今年は、なかなかこの虫に会えなかったな。一度だけ、小さな幼虫に出会ったことがあるけれど、それをいれても、カマキリに出会ったのは二回だけでした。こんな年もあるんですね。

なぜだろうって考えると。なんとなくわかるような気もするのです。今のわたしの心には、ちょっとカマキリはきつすぎるのだ。美しくて、好きな虫だけど。…多分、美しすぎるせいだな。

殺さなければ生きていけない虫が美しいのは、それだけ美しいことをやっているからだ。その美しさが、今のわたしには、少し痛いのかもしれない。

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ホソヒラタアブ

2012-09-25 07:17:25 | 生命

小さくてとてもかわいい虫です。デジカメで虫の写真を撮るようになるまで、こんな小さな虫がこんなに美しいとは思わなかった。本当に、神様のなさることといったらすばらしいのだ。どんな小さなところにも手を抜かない。愛をぬかない。

冒頭は7月ごろの写真。ヒメジョオンの花にとまった小さな細いアブです。



こちらはオニタビラコ(かな?)をみつけてとまったホソヒラタアブ。透き通った翅がとてもきれいだ。



これはキベリヒラタアブかな。ちょっと胴が太いです。草むらにいたのを見つけて追いかけました。これは今年3月頃の写真。花が咲き始めると早速この虫がうごめきだしたのです。今年最初に出会った虫かな?まだちょっと眠そうな雰囲気。

みなきれいだ。こんなきれいな虫が、世界にはいったいどれだけいるのだろうな。花はいいなあ。どんな世界を見ているんだろう? それはきれいな虫を、たくさん見ているのだろうな。

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ヤマトシジミ

2012-09-24 07:28:12 | 生命
これは、今年の6月頃に撮ったヤマトシジミです。すばしこくて、追いかけてもすぐ逃げてしまって、なかなか撮らせてもらえなかった中の、ようやく撮れた一枚。でも、きれいな表側の瑠璃色は、今年は見せてもらえませんでした。

オスでもメスでも、表側の文様はそれはきれいなのですが。ざんねんです。でも薄紅の萩の花に止まっている銀色のチョウチョは、小さな光のかけらのようにも見えてとてもきれいだ。

で、かろうじて撮らせてくれたもう一枚。こちらはきっとメスですね。細いすきまから見える表の翅の色か、濃いグレーだ。



実をつけたカタバミの刃につかまって、お尻を葉っぱに突き出してる。卵を産もうとしてるのかな。これは7月に撮った写真。

チョウチョはいつの間に恋をして、いつの間に結婚して、いつの間に卵を産んでるのかな。毎年毎年チョウチョは飛んでいる。私たちの知らないところで、きっと豊かな営みが毎年奇跡のように行われているのだ。

チョウチョの恋を導いているのは誰だろう。神様だろうか。やっぱり。





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ベニシジミ

2012-09-23 07:25:11 | 生命
これは今年の6月くらいに撮ったものです。ほかのチョウチョはすぐに逃げてしまうけれど、このチョウチョだけは、なぜか、ゆっくりと撮らせてくれました。
今年はなんだかチョウチョがなかなか写真を撮らせてくれなかったのですけど。





このチョウチョを見ていると、なんだかやさしい近所のおばさんに出会ったような気がするのです。子供を見るといつも笑顔を見せてくれて、名前を呼んでくれたり、頭をさすって、いい子だねえと言ってくれたり、時には飴なんかくれたりする、やさしいおばさん。それで、みんな大好きなのだ。

そして大切なことを教えてくれる。
「いい子は、大事なことを、ちゃんと勉強するんだよ」

人生というのは、幸福を追いかけるためにあるのではないんだ。勉強するためにあるんだよ。自分の知らないことを、たくさん勉強しておいで。そして大きくなって、よいことをたくさんしなさい。

ベニシジミはやさしい。赤い色はまるで、さみしい心を温めてくれる、ぱちぱちと燃える焚火の光のようなのだ。

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チャバネセセリ2

2012-09-22 07:19:38 | 生命

今日はまたチャバネセセリです。このチョウチョには、なんかシンパシーを感じてしまうんです。あなたとわたしは、同じ仲間だっていう感じがするのです。
地味だけど、まじめで、まっすぐだ、それがいちばんきれいだと思う。そういうのが好きなんだ。

すごく美しく見える。



きれいだなあ。
なんだか、誰かが深く私を愛してくれているような気がして。
本当に幸せだ。

チョウチョウは、神様からの手紙なんですよ。


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モンシロチョウ

2012-09-21 06:33:28 | 生命
いつも野っぱらをせかせかと忙しげに飛んで行って、追いかけても追いかけても逃げてしまって、なかなか撮らせてもらえないモンシロチョウ。ご近所の庭の隅に咲いていた、白い花にとまってくれたところを、なんとか撮ることができました。

白い翅に光が透けて、とてもきれいです。
これはつい最近撮った写真。もう日差しは秋ですね。少し寒くなってきたから、チョウチョもゆっくり飛ぶようになってくれたのでしょうか。

何かが、とても静かで、すきとおっているようだ。

蝉の声が聞こえなくなったのはいつごろだったかしら。今年の春夏はあまり虫の写真が撮れなかったなあ。でも、少しだけど撮れた写真もあるので、しばらく虫の写真を紹介していきたいと思います。

物語が「蝶」で終わったから、蝶の写真にしようとしたわけじゃないんですけど、何かしら、蝶がでてきてしまった。なぜだろう。蝶は何かを伝えにきたのかな。あんまり静かで、耳を傾けるのにも、その音が邪魔になりそうで、聞くのがとても難しい声だ。

でもきっと、声は私の心に届いている。なんとなく、見ていると幸せな気持ちになるから。




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