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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ミスジチョウ

2015-07-19 04:08:30 | 生命

弱いものがやってくる
おまえのもとに
たすけてと言ってくる

こんなことになりました
こんなことになりました
あんなことをしたからです
あんなことをしたからです

たすけてください
よわいから
たすけてください

弱いものが
おまえのもとにやってくる
たすけてと やってくる
だが けして
たすけることはできない
なぜなら
それはそのものが
やったことだからだ



(2008年頃、虫文字)




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ツバメシジミ

2014-06-18 11:13:21 | 生命





だいぶ前に撮った写真だが、美しいのであげてみた。
雨上がりの朝に、翅を乾かすためか、何度も美しい瑠璃色を開いて見せてくれた。




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眠りにつく前に

2012-11-30 15:37:00 | 生命

冒頭の写真は、おなじみのチャバネセセリです。お得意ですね。どこにでもいる普通のチョウチョだけど、近くから見るとこれほどきれいなチョウチョはない。

地味な服を着て、目立たずにいて、それでも、その白い星が光っていて美しい。そして翅を広げると、瑠璃色の本当の心が見えて来る。

本当の美しさとはこういうものだ。滅多に見せるものじゃない。ただ、香りだけはごまかせないから。どうしても、ばれてしまう。そのチョウチョの心が、とても美しいことに。

そういうのが、好きだなあ。わたしは。論語に言う、ひとしらずしてうらみず、また君子ならずや。

人が自分のことなんか何も知らなくても、別にかまわない。本当に立派な人は、真実美しいから、それだけでいいのだ。



ご近所のサザンカの写真を撮ってきたときに、花に紛れ込んできたスズメバチをとりました。ちょっと怖いですけど、こうしてみるとかわいい。
おそろしい蜂ではありますけど、きれいなサザンカのところにきて、それはうれしそうだ。蜂のたぐいは強いエネルギーを持っている。



これは、ほんの2,3日前に撮ってきたカマキリ。ハラビロカマキリだと思うんですが、買い物に行く途中、子供が見つけてくれて、あわてて家にカメラをとりにいって、撮ったものです。もう11月も終わりだというのに、まだ生きていてくれた。翅もまだ傷んでいなくて、きれいな姿です。卵はもう生んだかな。

もう11月も終わりです。虫たちも眠りにつく。しばらくは会えなくなる。
同じ季節のめぐりの中で、また春にもう一度出会うために、眠る。卵の姿で、あるいは蛹の姿で、またあるいは成虫の姿で、寒い試練の季節を乗り越えてゆく。

来年もまた会おうね。


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ハナムグリ・他

2012-11-01 07:09:54 | 生命

今日は、撮りたまった虫や小さな生き物の写真を紹介します。毎年同じような面面ですけれど、毎年同じ顔を見せてくれるのがうれしい。冒頭はどこかで紹介したような気もするのですけど、シオンにつかまったハナムグリです。ハナムグリもシオンもうれしそうだ。友達なのだろうか。



オオカマキリ。これも、ハナムグリを見つけた時と同じ時に見つけました。上の方にハナムグリがいて、ふと下を見たら、カマキリがいたのです。まだこのころは立派な姿を見せてくれてたな。最近はときどき、道の隅で死んでいるカマキリの姿を見つけます。もう卵を産んで、大切なことをやりとげたんでしょう。



オオスズメバチ、だと思います。家の近くの空家の荒れた庭に生えているフヨウの花。これも一番私にとってなじみ深い花ですが、スズメバチがよってきて花に入っているのを見つけたので、撮ってみました。こうしてみるとスズメバチもかわいいですね。おしりだけ見えてるのが。



こちらはチャバネセセリ。同じフヨウの花にとまって、珍しく翅を開いてくれました。滅多に翅を開いたところは見せてくれないんだけど、ときどき見せてくれる。ほんとうにきれいです。こんな地味な模様なのに、すごくきれいに見える。なぜなのかというと、きっと心がきれいだからだと思う。神様の見えない心をもってきてくれる。その心が、とてもきれいなんだ。



ヤマトシジミ。これもおなじみの虫だけど。会えるとうれしい。銀色の裏地も美しい。でも今年は残念ながら、表のきれいな瑠璃色を全然見せてくれませんでした。こういう年もあるんでしょう。



モンキチョウ。だと思う。かわいい黄色の翅を草むらで休めていました。撮れたのはラッキー。いつもひらひら飛んで、すぐ逃げてしまうから。見ているだけで、なんかいいことありそうだなあ。



カタツムリ。正しい名前はナントカマイマイというんでしょうが、調べるのが面倒なので。昨日同様、不親切ですみません。これは虫ではないですけど、雨の日の翌日、貝の中から顔を出してくれているのを見つけて、撮りました。カタツムリを見つけるのも、うれしいですよね。

もう11月になりました。空は冬の気配。
虫たちも、そろそろ姿を見せてくれなくなります。今頃はしっかり冬の準備をしているんでしょう。また来年か。今年はほんと、またいろいろとあったなあ。なんていうのはまだ早いですか。まだ二カ月あるし。

来年は、どんな顔をして、会いにきてくれるかな。

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スジコガネ

2012-09-29 07:42:45 | 生命
今年の7月、犬の散歩の途中に、近所の空き地で見つけた虫です。
昨日、ネットの昆虫図鑑で調べてみて、多分、スジコガネであってると思うんだけど、あまり自信はないです。まちがっていたら教えてください。

草むらの緑の中に、光る虫。とてもきれいです。

一見何の特徴もなくて、あ、いるなと思ってもすぐに通り過ぎていくような虫でも、立ち止まってみて、写真に撮ってみると、意外な美しさを見つけますね。この虫がこんなにきれいだとは思わなかったです。



こちらはおまけのキベリヒラタアブ。五月ごろに撮りました。こっちも、キベリヒラタアブであってると思うんだけど。一応調べたので。

こんな小さな、何気ない者の中に、大切なものがあるのですね。ほんとうに、きれいなものがたくさんある。

だれもがみな、そんなもの当たり前だと思って、あまり見向きもしないものが、どんなに大切な愛を隠しているか、だれもがわかるようになるといいと思う。



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ショウリョウバッタ

2012-09-28 07:14:46 | 生命

赤い花の上にとまったショウリョウバッタ、かわいいです。よく見ないとわかんないですね。

これは、ご近所の、庭にたくさんお花を植えてあるおうちの、門の前に置いてある小さな花の鉢の中で、見つけました。周りの葉っぱの色に、見事に融合してますね。ほんと、よく見つけられたものだ。たしかこれも、先に子供が見つけてくれたんじゃなかったかな。

バッタやカマキリが大きくなってくると、秋を感じますね。
毎年、毎年、出会う虫。当たり前に、そこらへんにいるような虫。でもこうしてみると、愛がたくさんこもっている。

そばにいてくれるんだね。君たちはいつも。きっと、来年も出会えるんだね。信じていても、馬鹿ではないんだ。きっと来年も会える。面白いもの、きれいなもの、不思議なもの、難しくて簡単な、神様のおことば。たくさんこの世界にもってきてくれるんだ。

きっと宝石のようにきらきらして、きれいだろうな。




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ウバタマムシ

2012-09-27 07:01:55 | 生命

この7月頃、撮れた写真です。これも、玄関先で子供が見つけて、わたしに教えてくれたのです。子供も、わたしが虫の写真を撮るのが好きなのを知ってて、何か見つけるといつも教えてくれるのです。

ウバタマムシは、弱った松の木や、枯れた松の木に卵を産むそうなので、この虫を見つけたということは、うちの庭にある松の木にとっては、あまりいいことではないのですが、見ていると、やっぱりきれいですね。なかなかに凝った細工です。神様じゃなければ、この発想はないなあ。黒と、なんていう色だろう、不思議な薄茶色というのか、そんな色で、おもしろい模様をつくって、美しい虫にしてしまう。技術と、美に関する深い経験がなければ、どんな職人にも作れない。

本当に、びっくりするくらいきれいなものが、たくさんあるのだ、この世界には。

そしてこれは、昨日紹介するのを忘れた、カマキリの幼虫です。もったいないので、一応。



これも7月頃にとりました。まだ小さな青いカマキリ。お尻をそらして、こちらを脅しているのがかわいい。

これも、うちのお隣の家にある小さな花壇にいたのを、子供が見つけて、教えてくれたのです。




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オオカマキリ

2012-09-26 06:51:33 | 生命
これはほんの数日前に撮れた写真、秋になって、大人になったばかりのオオカマキリです。全体的に茶色だけど、外側の硬い翅の隅に緑色の筋が見えていて、まるでベージュのスーツの裾からほんの少し、きれいなシャツの色が見えている、センスがよくてかっこいい男性みたいでしたよ。
あ、でもこの大きさだと、多分、メスですね。



ちょっと遠くから写してみました。確かこれは、買い物帰りに、息子が見つけてくれて、あわてて家に帰ってカメラをとってきて撮ったのでした。カマキリはひととこに長いこといてくれるから、撮りやすいのです。

でも今年は、なかなかこの虫に会えなかったな。一度だけ、小さな幼虫に出会ったことがあるけれど、それをいれても、カマキリに出会ったのは二回だけでした。こんな年もあるんですね。

なぜだろうって考えると。なんとなくわかるような気もするのです。今のわたしの心には、ちょっとカマキリはきつすぎるのだ。美しくて、好きな虫だけど。…多分、美しすぎるせいだな。

殺さなければ生きていけない虫が美しいのは、それだけ美しいことをやっているからだ。その美しさが、今のわたしには、少し痛いのかもしれない。

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ホソヒラタアブ

2012-09-25 07:17:25 | 生命

小さくてとてもかわいい虫です。デジカメで虫の写真を撮るようになるまで、こんな小さな虫がこんなに美しいとは思わなかった。本当に、神様のなさることといったらすばらしいのだ。どんな小さなところにも手を抜かない。愛をぬかない。

冒頭は7月ごろの写真。ヒメジョオンの花にとまった小さな細いアブです。



こちらはオニタビラコ(かな?)をみつけてとまったホソヒラタアブ。透き通った翅がとてもきれいだ。



これはキベリヒラタアブかな。ちょっと胴が太いです。草むらにいたのを見つけて追いかけました。これは今年3月頃の写真。花が咲き始めると早速この虫がうごめきだしたのです。今年最初に出会った虫かな?まだちょっと眠そうな雰囲気。

みなきれいだ。こんなきれいな虫が、世界にはいったいどれだけいるのだろうな。花はいいなあ。どんな世界を見ているんだろう? それはきれいな虫を、たくさん見ているのだろうな。

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ヤマトシジミ

2012-09-24 07:28:12 | 生命
これは、今年の6月頃に撮ったヤマトシジミです。すばしこくて、追いかけてもすぐ逃げてしまって、なかなか撮らせてもらえなかった中の、ようやく撮れた一枚。でも、きれいな表側の瑠璃色は、今年は見せてもらえませんでした。

オスでもメスでも、表側の文様はそれはきれいなのですが。ざんねんです。でも薄紅の萩の花に止まっている銀色のチョウチョは、小さな光のかけらのようにも見えてとてもきれいだ。

で、かろうじて撮らせてくれたもう一枚。こちらはきっとメスですね。細いすきまから見える表の翅の色か、濃いグレーだ。



実をつけたカタバミの刃につかまって、お尻を葉っぱに突き出してる。卵を産もうとしてるのかな。これは7月に撮った写真。

チョウチョはいつの間に恋をして、いつの間に結婚して、いつの間に卵を産んでるのかな。毎年毎年チョウチョは飛んでいる。私たちの知らないところで、きっと豊かな営みが毎年奇跡のように行われているのだ。

チョウチョの恋を導いているのは誰だろう。神様だろうか。やっぱり。





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