世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

翡翠の記憶

2014-01-31 08:35:43 | こものの部屋

休眠と言っても、何も活動していないわけではありません。
わたしたちが刺激を与えると、わずかに反応します。夢を見ているようです。

わたしたちのようなものが、こんな状態になるのは、考えられる限り初めてのことなので、わたしたちもいろいろと学びながら、やっています。

この人生では、悲しいことが多すぎましたから、苦しいことは思い出さないように、できるだけ美しいことを、刺激として与えています。

まるで、赤子のようです。

大変な状態ではありますが、死にはしません。わたしたちは、そういうものではないからです。

あらゆるものを愛してきて、つくしてきた魂を、やすやすと死に吸いとられるほど、愛は甘いものではない。あらゆることをやるために、あらゆるものがやってくる。

あなたがたが侮り、馬鹿なものにしてきた愛とは、こういうものなのです。

赤子になった天使は、かわいらしいですよ。
愛さずにいられない。

だがもう、わたしたちは、二度とあなたがたには、かのじょを見せません。

二度とは、見せません。



                           サビク





1月の終わり

2014-01-31 03:43:47 | 花や木
2014年1月、月末の花特集。
冒頭は、オキザリス・ベルシコロル。


サザンカ


ニホンズイセン


ブーゲンビレア


ヘクソカズラ


オオキバナカタバミ


アロエ


カンツバキ


キンセンカ


ノースポール


ヒメツルソバ


ガザニア


キク


ハナカンザシ





大家族

2014-01-30 03:27:18 | 虹のコレクション・本館
No,60
ルネ・マグリット、「大家族」、20世紀ベルギー、シュルレアリズム。

20世紀芸術というのは、どれも見るのが苦しい。その中で、マグリットのこれはまだましなほうである。

命というものを、物質と同じ次元に考え、軽い気持ちで切り貼りしているような感がある。
絵の中で、人間は紙よりも軽いものになってしまっている。

後々の人間は、愛が退いてゆき、孤独と虚無感と絶望の砂漠の中で、人間ではないものに変貌していった、人間の魂の現実を、これらの絵の中に見ることだろう。

自然を離れて傲慢に陥って行った、20世紀の魂の現実が、20世紀芸術の作品世界の中に、まるで巨人のデカい遺骸のように横たわっている。

これは、地獄にしめつけられた人間の魂が、一瞬空に見る飛翔の幻か、あるいは、暗黒の世界に襲いかかる自然界の光の復讐のようだ。




緑の角笛

2014-01-29 09:51:03 | こものの部屋

人間存在に限らず、存在というものは、自分の愛するものを、おいかけてしまいます。つい気になって、見てしまうものです。

あなたがたも、かのじょを見ずにいられなかったでしょう。わたしも、そうでした。

あの、馬鹿正直なまっすぐが、見ていられないほど、つらかったからです。

だが、わたしは、あなたがたのように、かのじょに対して起こる自分の愛を、裏切ったりはしない。後悔をしないために、これからもずっと愛していく。

かのじょを愛することは、わたしの本質の叫びだからです。

わたしは、愛しているものを、けっして裏切ったりはしない。

ましてや、馬鹿にしたりなどしたら、このわたしの存在が、壊れてしまう。

暴力でかのじょを犯そうとした、あなたがたの行為は、すなわち、自分自身の愛に対する暴虐です。



                           サビク






あさがおのブランコ

2014-01-29 04:27:16 | こものの部屋

2008年、入院中のノートの落書きより。


残り少ないかのじょの未発表作品だ。こうハードな内容が続くと、ほっとするだろう。


かのじょはこういう世界が好きだ。女性に生まれたからこうなったわけではなく、もともとこういうのが好きなのだ。
いじらしいほど、かわいいね。

これで自分は男らしいと思っているのだから、ずうずうしい。

これからも、未発表作品を発掘したら、発表していこう。

あとでサビクの更新がある。サビクはかのじょのこの画風に近づけて描いてくれているが、見比べてみると、まったく個性が違うのがわかるよ。




聖母子

2014-01-28 03:16:16 | 虹のコレクション・本館
No,59
マティアス・グリューネヴァルト、「聖母子」、16世紀ドイツ、ドイツ・ルネサンス。

北方ルネサンスの絵画は好きだ。職人的な生真面目さがよい。この画家も個性が際立っている。

この絵の聖母子は実に幻想的だ。どことなくゲルマン神話の影響が見える。

聖母という存在に、救いようのない世界の救済の幻想を見ているようにも思える。

処女にして母という女性は、あり得ないものだ。現実の女は、男にもまれて、だんだんと痛いものになってくる。男は男が汚した女がいやで、決して汚れない女というものを夢見る。それが聖母マリアというものだ。

この現実世界ではありえない女性に、人間は聖性と神の位を与えて崇める。そしてきつい天国の幻想を見る。

救いは、現実からかけ離れて、はるか遠くに幻のように君臨している。

人間の男は、こんな幻のような女を、追いかけ続けているのだともいえる。
だが、本当に救ってくれるのは、聖母ではなく、自分の背後にいる、じゃがいものように強い、当たり前の女のほうなのだ。

この聖母の美しさは、悲しい人間の、幸福を夢見る切ない心を思わせる。




瑠璃の籠

2014-01-27 08:39:24 | こものの部屋

瑠璃の籠では、かのじょは岩戸の小窓に、瑠璃の枝で編んだ籠をつるし、その中でプロキオンという星を飼っていることになっています。

かのじょはこういうイメージが好きです。すきとおるように美しく、可憐だ。

もちろん、籠の中に星など入るわけがない。だがやさしいプロキオンは、かのじょのために、自分の愛を籠の中に入れてくれるのです。

わたしはこういう、彼のかわいらしさが好きだ。いとおしい。わたしが彼を見るまなざしは、いたいけな子どもを持つ母のそれに似ています。

あなたがたも、何となく、わかるはずだ。

本当に、こんなことになっているとわかっていたら、もっと早くにここに来ていたものを。
そうしたら、どんなことをしてでも、守ってやれたものを。

愛するものを、これでもかといたぶられて、心乱れるサビクをあざわらうのなら、あなたがたも、鬼子母に我が子を食われてみるがいい。


                          サビク






2014年の自画像

2014-01-27 04:20:28 | 画集・エデンの小鳥

2014年の自画像
2014年






眠りの中で

2014-01-26 03:40:12 | 詩集・試練の天使


(ああ
 ものごとは
 思い通りにはならないものだと
 知ってはいたけれど
 まさか こういうことになるとは
 思わなかった)

(わたしはいつも
 正しいことを信じて
 ひたすらまっすぐにやるのだが
 結果はいつも
 思いがけない現実となって
 やってくる)

(それはきっと
 わたしの中の
 ものごとの暗黒面というものに関する経験が
 少なすぎるからだろう)

(わかってはいるのだけれど
 自分というものはどうしようもない)

(だからわたしは
 みなをふかく愛するのだ)

(わたしがいちばん
 わたしが馬鹿なことを知っているから)

(だれよりも
 だれかの愛を必要とする
 不完全なものであることを
 知っているから)

(わたしは
 どんなに年をとっても
 子供だ
 悪いことが できない
 どうしても)

(きっとこのまま
 永遠に
 子供なのだろう)



 
コメント (1)

花かんむりの天使

2014-01-25 08:34:12 | こものの部屋

彼、試練の天使が描いてくれたわたしの絵姿は、わたしによく似ています。多少デフォルメはされていますが、雰囲気をつかんでくれています。
わたしは、彼に比べれば、女性的性質の強い天使です。
ですから、かのじょとはうまがあいました。

わたしはかのじょ、いや彼を愛している。多分、彼がわたしを愛しているよりも。
それはなぜと思いますか。

彼は、男としては不適格だと思えるほど、大きな欠落をもって生まれてきた。それがゆえに、わたしたちは彼を深く愛してしまうのです。あの悲しさがたまらないからです。

あなたがたは、いたいけな子どもを、いじめ殺した男を、許すことができますか。

彼は、わたしにとっては、わが子のようなものだったのです。一人前の天使でも、あれほどの馬鹿はいない。

わたしたち天使存在は、あなたがたを愛し導く存在ですが、今わたしは、あなたがたのかのじょへの仕打ちに、尋常ではない怒りを感じています。

もちろん、感情に翻弄されるようなまねはしません。ですが、この感情の影響から逃れることは、多分できないでしょう。


                          サビク