
(ああ
ものごとは
思い通りにはならないものだと
知ってはいたけれど
まさか こういうことになるとは
思わなかった)
(わたしはいつも
正しいことを信じて
ひたすらまっすぐにやるのだが
結果はいつも
思いがけない現実となって
やってくる)
(それはきっと
わたしの中の
ものごとの暗黒面というものに関する経験が
少なすぎるからだろう)
(わかってはいるのだけれど
自分というものはどうしようもない)
(だからわたしは
みなをふかく愛するのだ)
(わたしがいちばん
わたしが馬鹿なことを知っているから)
(だれよりも
だれかの愛を必要とする
不完全なものであることを
知っているから)
(わたしは
どんなに年をとっても
子供だ
悪いことが できない
どうしても)
(きっとこのまま
永遠に
子供なのだろう)