カツオのたたき

この近所に小さなスーパーがあるんだけどね、そこではいつも新鮮な美味しい魚を売ってるんだ。

歩いて１０分ほどのところにあるので、毎日通ってるんだけど、最近そこで売ってるカツオのたたきに凝っている。

一パック４５０円もするんだけど、添えてあるオニオンスライスまでおいしくてやめられない。

貧乏なのに、贅沢だとは思うんだけどね。

カツオのたたきに凝る前は、同じ店で売ってる鮭の塩焼きばかり食べていたね。

かのじょが生きてた頃から、なんだかひとつのものに凝るとそればかり食べるという習慣が身についているんだよ。

そのうち飽きが来ると思うから、それまでお昼はカツオのたたきが続きそうだ。

髪型

何度も言ってるが、かのじょの髪型を真似するのはやめたほうがいいぞ。

いや、やめないといけない。

たったそれだけのことで、マジに人間落ちるからだ。

前髪を横分けにして、後ろでひとつにくくるのね。簡単なことなんだけど、これやるだけでかのじょを思い出して、いやな気分になるんだよ。

これはもう禁じ手にしよう。それと、これに近い髪型も危ない。

かのじょは永遠に人類を救える大きな一手を打ってくれた。それをまるごと盗むような馬鹿をやるんじゃない。

簡単に髪型を盗むだけで、そういう盗みをやったことになるんだよ。

天使の真似はいけない。誰かがやってるからと言って自分もやっちゃだめだよ。馬鹿はすぐ人まねするけどね。

これ以上人間を落ちる奴を増やさないためにも、とにかくどうにかしなくてはいけない。

本当の自分

パズル雑誌は、前のはほぼ三日で全部解いてしまったので、また新しいのを買った。

今度のは、前のより少し難しいやつだ。芸能界をテーマにしたパズルなんかがあってね、それがわからなくてどうしても解けない。

わたしにも弱点があるってことだね。

最近の芸能人の名前なんてほとんど知らないよ。

一昔前なら、けっこう個性的な顔をしたにくいやつがいたと思うんだが、最近は天使の影響でみんなおんなじに見える。

かのじょが美しいから、あれになりたいが本音なんだ。馬鹿はみんな、あの天使になりたいんだよ。ふつうそれ馬鹿みたいだってわかるはずなんだが。

自分を天使的にきれいにして、おとなしめのいい人格を装う。そんなんじゃないだろう。何度もいうけどね、人間はもっとアクが強い。あほが自分じゃない自分をつくって、自分らしいのがいいなんて平気の顔で言う。

それが馬鹿だってこと全然わからないわけでもないだろうに、馬鹿は逃げるんだよ。みんなで同じことをやっているうちに、無理が通って天使になれないかなんて、馬鹿なことを考えているのさ。

そういうやつらにはあまり興味はない。

たとえ不細工でも本当の自分を背負って本当の自分で生きている人間には興味を持つ。

なかなかそういうのが見つからないのが、今の時代なんだけどね。

スランプ状態

少しずつだが、だんだんと詩が書けるようになってきた。

まだおぼつかない足取りだけどね。

歌の方も、ぼちぼち出始めているが、焦らずに行こうと思う。あまり活発にやると、また馬鹿が盛り返して邪魔しにかかってくるかもしれないからだ。

前のように、マシンガンのように次々とやれるまでは、まだ時間がかかりそうだけど。

またあれをやり始めるかどうかはわからない。君たちもずいぶん変わってきているし、やるとしたら前とは違うことをやりたいという欲求もあるからだ。

どうなるかな。でも、この存在もだんだんと感覚を取り戻しつつある。

スランプ状態にも光が見えてきたというところだ。

若さ

息子を見ていると、かのじょの若かったころのことを思い出す。

かのじょがやってた頃なんだけどね、こうして主体に入ってみると、まるで自分のことのように感じるんだよ。

かのじょの若いころも、いろんな失敗をしていた。若いころの定めのようなものとして、年寄りをよく馬鹿にしていたね。

まあかのじょの周りには、尊敬できるような年寄りがいなかったということもあるが。

若いやつらというのは年寄りを馬鹿にするもんだけど、わが息子たちも、かなり馬鹿にしているよ。

そういう若い者たちに、わたしは情愛がわくのだ。おまえもそうか。わたしもかつてそうだったなと。

年をとって初めて、神が若いころの自分をどんなに愛し、目覚めを待ってくれていたかがわかる。

あの頃は何もわかっていなかった。ただ若さだけを印籠のように掲げて、偉そうなことを考えていた。

何もできないくせしてね。

かのじょが本格的に人生の勉強を始めたのは、３０になってからだね。若いということが、本当に何もないことだということが、わかったからさ。

わかるということが大事なんだ。年をとればとるほどに、いろんなことがわかってくる。

若さにつまずかず、まじめに勉強していくんだよ、若者たちよ。

それが一番いいことなんだと、いずれわかるときがくる。

神社

毎朝近所の神社にお参りするのを日課にしている。

ある日、いつものように鳥居の下から神社を見上げていると、石段が光っているように見えたので、写真に撮ってみた。

なんだか、とても清浄な光が見えるだろう。

神がいらっしゃるだけではない。とても美しい、なんらかの善霊がいるんだよ。

毎朝わたしが神の前で人類のためのお祈りをしているので、見に来たんだろう。

こういうことも、いずれ君たちにわかるようになるだろう。進化の道ははてしないんだ。どんどん自分が変わっていく。

いつまでも、心が見えなかった時代の常識の中で生きていてはいけないよ。

毎朝、神の前にまっすぐに自分を見せにいくことができるのは、幸せだ。自分を裏切っていない自分ほどよいものはない。

自分を信じる

テレビを見ていると、天使病にかかった馬鹿ばかり見る。自分がつらい人間は、とにかく天使になりたいのだ。

髪型を真似して、全体的に質素で上品、という感じにして、おとなしめの性格を装う。技術で天使になろうとすると、こういう馬鹿な手しか人間は思い浮かばないらしい。

それをびっくりするほどきれいに磨き上げて、天使になれたつもりで、悦に入っているのだ。

あほだね。

かっこだけ上手にまねして天使になられたらたまったものではない。

にんげんを、たすけるために、われわれがどんなことをしてきたものか、君たちにもわかってもらわないといけないね。

イエスのような死に方をした天使は、ひとりやふたりではないんだ。

吉田松陰のように、人生を徹底的に馬鹿にされて死んでしまっても、人類をあきらめることなく活動しているものもいる。それがどんなにきついことか、一度君たちも味わってみるといい。

裏切られても裏切られても裏切られても、人類のために生きる。根性だけじゃやれないんだよ。

人類の現実は厳しい。それでも可能性皆無に近い虚空に、神を信じて飛び込んでいく。それはわれとわが身をそのまま神の武器にして未知の壁にぶつかっていくということだ。

人類は迷うていても、神の宝だ。高い未来を信じて、自分をなげうっていく。自分と神を信じていなければ、できることではない。

天使は自分を高く信じているからこそ、美しいのだ。

その自分をかけらも信じていない馬鹿が、自分をいやがって、かっこだけで天使になろうとすることが、どんなに愚かしいか、人間はいつになったらわかるんだい。

偽物の美形

最近、若い世代に、子供みたいな顔をした美形が多いだろう。

知ってると思うけど、あれは、第二期人類からの盗みなんだ。もう第一期には美形がいないから、しかたなく馬鹿は第二期から盗んでくるんだよ。

芸能界の若い世代の美形もそういうのばかりだ。整っているけど、妙に線が単純で、のっぺりした美形が多い。第二期は第一期ほど勉強が進んでいないからなんだが。

一昔前の、第一期らしい個性的な美人というのがどこにもいない。

もうあんな美人はいないんだよ。人間が馬鹿をやって全力でだめにしてしまったのだ。

こんな時代に、出てくる美形は、みんな偽物なんだよ。全部第二期人類から盗んでいる。

もうそろそろ美形になりたい病は卒業したまえ。人間は変わっていくのだ。

少しくらい不細工でも、自分らしい顔がいいという感じになってくるのさ。

美形の顔をしているだけで、偽物の馬鹿だとわかるって感じなんだよ。

人間の感性が上昇したら、心が見えてくる。いくら形がきれいでも、心が醜ければ、げんなりする。

それなのに馬鹿はまだ、心が見えなかった頃の常識で生きているんだ。

ダイエット

ダイエットというほどでもないが、食事を減らしている。

亭主がわたしの腹を見て、もうめしを食うなというからだ。

たしかに太り気味ではあるがね。

別に気にしてなかったんだが、亭主はとにかく人の難を見つけるのが趣味なんだ。

それで人の全部を否定する。

いちいちやりあうのも面倒なんで、表向き従っているふりをしている。

全く食うなということはさすがにできないんでね。朝飯には牛乳一杯だけ飲むようにして、昼食や夕食も量を減らすようにしている。

それで腹がひっこんだらいいんだが。

しかし、昨今のやせ型の美人は、もう流行らないような気がするよ。

見ていると、なんか貧相でみっともない。

人間は、ほどよく丸いほうがいいんではないかな。

パズル雑誌

一冊ほとんど全部解いてしまったので、また新しくパズル雑誌を買った。

今度は、最初の一問から順繰りに解いている。

４時間ほどで１５問くらいすらすらと解いてしまった。

いやあ、暇だなんてもんじゃないね。

こういうパズル雑誌が、たくさん売られているってことは、暇を持て余している人がそれはたくさんいるってことなんだろう。

人間、暇なのはそういいことじゃない。本当にしなければならないことがどこかにあるのに、それを見失っているってことかもしれないからだ。

ひとから盗んだものでつくった偽物の人生にあぐらをかいて、遊んでいるうちに、何も勉強しないままに終わってしまう。

本当の自分の人生なら、自分としてやらねばならないことを正直にやれるだろうに。苦しさの中にも、神の愛を感じる幸せがあるだろうに。

わたしにとっても、暇な時間というのは毒だよ。何もできないこと以上に自分を苦しめることはない。

難しめのパズルを解いて、我慢してはいるけどね。