アメリカフウロ

近所の道端で。

聖母子

「聖母子」　　　　　ウィリアム・ダイス


静謐な空間に彫像のように立つ聖母。

清らかな横顔だね。

スパラキシス

近所の空き地の隅で。

クリュティエ

「クリュティエ」　　　　　イーヴリン・ド・モーガン


クリュティエは太陽神アポロンに捨てられたニンフ。

それを悲しんで太陽ばかり見ているうちに、ヒマワリになってしまった。

でもヒマワリには、そんな悲しい神話なんて似合わないような気がするね。

ヒマワリは、男に振られたくらいで、いつまでもうじうじしてないよ。

ナガミヒナゲシ

ご近所のおうちの庭の隅で。

今年も咲いてくれた。

かのじょが好きだった花。

可憐だね。

ベルジェレ夫人

「ベルジェレ夫人」　　　　　フランソワ・ブーシェ


すごくきれいに描いてあるけど、目覚めたものには、これが馬鹿に見えるだろう。

人間、自分がつらかった時代には、こんな豪華な飾りが必要だったのだ。

カタバミ

道のすみで。

こんな小さなところにも、まっすぐに生きている魂がいる。

アネモネとオレンジのある静物

「アネモネとオレンジのある静物」　　　　　フェリックス・ヴァロットン


花の魂がかすかに残っている。

花は手折られても、しばらくは魂が残っているんだよ。

画家はそのにおいを感じ取って描いている。

シロバナタンポポ

近所の空き地の隅で。

芸術家の妻

「芸術家の妻」　　　　　ロバート・ベイトマン


美しく描いてあるね。

画家は妻を憎らしいと思いながらも、愛を押さえられないようだ。