538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

極道の妻(おんな)たち 死んで貰います

2011-01-10 00:56:14 | 邦画
10年くらい前でしょうか
関西方面に主張した時に、大阪で昼に串かつ食おうと
新世界に行って界隈散策してたら
通天閣の下の3本立て1000円の映画館で

高島礼子さんの極妻上映していた看板を見て
岩下姐さんの後釜継承したんだぁ
知らなかった(汗

さて、その高島さん東映ビデオ製作で5本極妻
その第2作がこの「死んで貰います」

斎藤慶子さんと東ちづるさんの二人が花を添えて
脚本の高田宏治さん
いやはや東映さんも、観客もとっくに捨てたはずの

着流し任侠映画をよみがえらせちゃいましたねぇ
「昭和残侠伝」ならぬ「平成女侠伝」を作ったという感じ

カタルシスに至るまでは徹底したガマン劇
極妻ですから侠(おとこ)どもは権力闘争に右往左往
それぞれ死んでいくのですが・・・

今回は狭い京都のやくざ団体での権力闘争に
しぼりこんだのがよかったんでしょうね

ラストの大団円に向かって
京都の大文字の送り火を背景に

高島さんと斎藤さん自らの名を刻んだ
位牌の精霊流しにはじまり
ドスでお二人が親指斬っての兄弟っていうか姉妹盃
さらに殴り込みへの道行
なんて古めかしい筋運びなんでしょう

懐かしくもあり、そして観客の心に響く演出
日本人の感性というか琴線に触れる

そこまでやったら
あとはドスで・・・
ってカタルシスはサブマシンガンで
バリバリバリ

いや楽しませてもらいました。