モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

続続 妻女山で山仕事(妻女山里山通信)

2009-05-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 林道上の森を除伐して風穴を開ける作業も一段落。西風が吹くと下から山の上まで風が吹き抜けるようになりました。今まで見えなかった茶臼山や北アルプスの白馬岳も見えるようになったのです。そこで今回は、山の境の確認のために縄を張りました。山菜やキノコも栽培しているので留山の意味もあるのですが、不法投棄防止も兼ねています。縄は、父と伯父が縄をなう機械でこしらえたもの。ビニールテープやスズランテープに比べると耐久性はありませんが、環境にはダメージを与えません。

 これが、大変な作業でした。なにせまともに立っていられないほどの急斜面があり、そこを伐採しながらの縄張り作業ですから。唐松の倒木の掛かり木もあり、4本ほど落としましたが、これも危険極まりない作業です。近年の里山は、過疎化や高齢化、山への無関心などから手入れが行き届かず、自分の山でもその境界を知らない人がたくさんいるのです。幸いわが家には生き字引がまだいるのと図面があるので、それを元に境を探し、大雑把ですが縄を張ることができました。

 除伐は、赤松、唐松、オオムラサキのエサにもなる榎は残し、木楢、山桜も残します。カラコギカエデ、ダンコウバイ、ヤマウルシ、ウツギ、ガマズミ、コバノガマズミなどは適宜伐採。特に多すぎるミツバアケビは、木を枯らすので適宜伐採。これも困りものの葛とノイバラも根から伐採します。ノイバラは、詳しい種類はまだ調べていないので分かりませんが、野バラともいわれる野生のバラで、白い可憐な花を咲かせるのですが、人が利用する里山にとっては、害も多い植物なのです。

 これからは時間をみて森全体の除伐作業にかかります。蜂のシーズンなので厄介です。今日も一匹のアシナガバチに眼をつけられました。まもなくオオスズメバチも出てきます。理想は、ニコルさんのアファンの森ですかね。まだまだ程遠い状況ですが、気長にやるとしましょう。赤松の林があるので、ゆくゆくは松茸山も作りたいのですが…。

 妻女山には珍しく、ウワミズザクラが咲いていたので撮影しました。これでも桜なんです。私はソメイヨシノよりも好きですね。白い花穂(かすい)が、初夏の爽涼な風に揺れてなんとも優雅でした。高速料金が安くなったせいか、作業中も秋田、岐阜、岡山など遠いところから観光客が妻女山を訪れてきました。ネットで調べていただいて、妻女山と赤坂山、妻女山と斎場山について、事前に勉強してから来られると一層興味が湧くと思います。

★妻女山の真実について、詳しくは、本当の妻女山について研究した私の特集ページ「妻女山の位置と名称について」をご覧ください。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】もよろしく。武田信玄が布陣したという伝説の茶臼山をアップしました。
コメント
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