モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

食通のきのこオオシャグマタケ(妻女山里山通信)

2009-05-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 この風貌のキノコを見て食欲が湧く人は相当の食いしん坊でしょう。オオシャグマタケというキノコで、先日山菜採りに行った菅平高原のとある針葉樹林で見つけたものです。直径は12センチほど。なんだか森の中に何かの脳味噌が転がっているような光景でした。中は中空で、軸は直径8センチぐらいで白く中空。全部で三つほど出ていました。春から初夏のキノコで無毒、なんと食べられるキノコです。しかも美味しいらしいのです。らしいというのは、まだ食べたことがないからなんですが。

 食べるのをためらう理由があります。それは、似ているシャグマアミガサタケが猛毒だからなのです。間違えて食べたら死に至るキノコです。ところが、このキノコを北欧では食べているから驚きです。昔訪れたことのあるノルウェーでも普通に食されています。もっともちゃんと毒抜きをしてからですが。缶詰としても売られていますが、これも加熱してからでないと危険だとか。クリームソースにして魚や肉料理に合わせます。また、中華料理にも使われます。調理法は、何度も茹でこぼしてから流水に晒して毒抜きをするそうです。しかし、茹でている湯気で中毒することもあるそうで、いずれにしても命がけのキノコです。

 オオシャグマタケは、一応無毒らしいのですが、同定が確実にできないと危険ですね。確実なのは、顕微鏡で胞子の形を確認することでしょう。そこまでして食べたいかどうかは別問題ですが。外見はグロテスクですが、味はいいそうです。バター炒めや煮込み、生クリームのソースに。オムレツなんかどうでしょう。キッシュなんかにも合いそうですが…。

 自然を人間の都合で安易に擬人化するのはよくないと思っていますが、表面的な形態でその味(中身)まで判断するのはいかがなものかと思います。
 今回は、山菜採りが目的だったので採取しませんでしたが、本当に美味しいというのであれば次回は食べてみようかと思っています…。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。キノコ、春の花、昆虫、樹木、滝などを更新しました。

★妻女山にアサギマダラが飛来しました。妻女山の真実について、詳しくは、本当の妻女山について研究した私の特集ページ「妻女山の位置と名称について」をご覧ください。
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