モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山は夏の昆虫の季節(妻女山里山通信)

2009-05-29 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 林道を歩くとたくさんの灰茶褐色の蝶が飛び回っています。まるで道案内をするように私の前を飛んでいきます。足元の草の葉に留まったのでマクロ写真を撮ろうとレンズを近づけると飛び去ってしまいます。そんなことが何度か続き、これはからかわれているのじゃないかとため息をついたとき、また足元の葉に留まりました。息を殺して直接見ないようにしながら(視線を感じると逃げる)、レンズを近づけます。今度はジッとして動きません。アングルを変えて撮影しても全く動じません。いきなり優等生のモデルに変身しました。それが最初の写真のモデル、コジャノメです。

 二番目は、ヨモギの葉に留まっていた体長10ミリに満たない小さなバッタ。フキバッタの若齢幼虫です。バッタのミニチュアのようで可愛いのですが、幼虫といっても形はしっかりとバッタ。 アップにするとけっこう不敵な面構えをしています。

 三番目は、やたら派手な出で立ちのカメムシ。クヌギカメムシのこれも若齢幼虫です。同じくヨモギの葉に留まっていました。その他、ミスジチョウの仲間も飛び始めました。

 妻女山は、現在毛虫の季節です。茶色の毛深いヒトリガの毛虫が草木の先っちょにいたり、モコモコと道路を横断したりしています。山仕事をすると刈ろうとする草の先にいたりして一瞬躊躇するのですが、それでは仕事にならないのでスパッと切ります。毛虫君はモコモコと新しい草を求めて蠢(うごめい)ています。この毛虫は無毒なので気にしませんが、山桜にはドクガもつくので気は抜けません。

 それよりも大敵なのはオオスズメバチです。先日も頭の上をすれすれに飛び去り、威嚇されました。もっと強烈なときは頭に体当たりしていきます。小石をぶつけられたような衝撃があります。近くでホバリングしながらカチカチと威嚇音を出すときもあります。いずれも追い払うのは厳禁。姿勢を低くしてそっと立ち去ることです。妻女山は、夏の昆虫の季節になりました。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。キノコ、春の花、昆虫、樹木、滝などを更新しました。

★妻女山に今年もアサギマダラが飛来しました。妻女山の真実について、詳しくは、本当の妻女山について研究した私の特集ページ「妻女山の位置と名称について」をご覧ください。
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