モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

眼下に聖湖を抱く麻績村の三峯山へ。やはり360度の大パノラマが魅力!(妻女山里山通信)

2016-12-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 前回の聖山の帰りに姨捨に立ち寄ったので、今回は冠着山(姨捨山)に登ろうと戸倉上山田温泉へ。荒砥城跡への急な道を登っていくと、城跡のところで冬季閉鎖の看板が…。事前にちゃんと調べておかなかったのが失敗でした。姨捨山というと、一般的には冠着山のことをいうのですが、江戸時代の『信濃希勝録』には三峯山を姨捨山と紹介しています。長楽寺の姨岩の上にある山だからでしょうか。

(左)男女和合の神・澳津神社(大きな男根と女陰が祀られている)の下から、眼下の戸倉上山田温泉街を見下ろしたところ。高校の美術班のOBを中心とした新年会は、当主が高校の同級生ということもありここの「国楽館 戸倉ホテル」で毎年行っています。ホテルといいますが、実際は昭和レトロの木造旅館で、ノスタルジーに浸れます。料理も素朴な郷土料理が中心で美味しい。千曲川では夏の花火大会と鮎釣りが有名です。右に見える山は、拙書でも紹介の五里ヶ峰。
(中)403号を登って聖湖へ。登山口がある対岸への道は積雪が。麻績村は昔、自衛隊の演習場を誘致しようとしたことがあるらしく、F86やF104Jなどのジェット戦闘機が展示されています。善光寺街道の博物館も併設されていますが冬季は閉館しています。(右)聖高原の絵地図。四季に咲く花の写真も。

(左)落葉松と白樺などの森をジグザグに登って行きます。山頂まではわずか20〜30分。(中)スライダー。(右)山頂には展望台。休憩所とトイレは閉まっていました。2回階のベランダの丸太の椅子でランチ。北東側は寒風で激寒ですが、南西側は無風で日当たりも良くポカポカ。

山頂から眼下に聖湖。左には前回登った聖山。左奥と右奥には北アルプス。

聖山の右奥に見える北アルプス。一番左に鹿島槍ヶ岳。右へ五竜岳・唐松岳・不帰ノ嶮・天狗ノ頭・鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳と続きます。

その右は、戸隠連峰の西岳・戸隠山・九頭竜岳・高妻山・妙高山・黒姫山・飯縄山と続きます。手前の低山は、虫倉山・陣場平山・富士ノ塔山・旭山など。

南東を見ると根子岳と四阿山。一番手前は五一山脈。奥に姨捨からの観月の名所の鏡台山のある戸神山脈。その奥は保基谷岳や大松山の山脈。そこと根子岳や四阿山との間が菅平高原です。

山頂から東北には眼下に善光寺平。中央に千曲川。右手前に一重山など五一山脈の北端が見え、その奥に薬師山や斎場山のある戸神山脈の先端が見えます。いずれも拙書で詳しく紹介しています。左奥に見えるのは斑尾山。中央奥は信越トレイルのある山脈で、右へ高社山。さらに右には志賀高原の山々。山頂には360度の山名を表示した方位盤があるので、山座同定をするといいでしょう。ところでこのところ晴天が続いていますが、善光寺平はいつも靄がかかっていて霞んでいます。朝は放射霧でしょうけど。調べてみると中国からPM2.5が大量に飛んできている様です。運転中もゴーグルをしないと目が痒くてシバシバします。

南を見ると今回登りそこなった冠着山(姨捨山)。左に伸びるアップダウンの激しい長い尾根には、拙書でも紹介している坂城の鳴海さんが復活させた鳴海新道があります。大正橋の先から2時間半から3時間かかる長いコースです。奥に見るのは浅間山。聖湖から冠着山へは、一本松峠、古峠経由で登山口のある鳥居平まで車で行けます。

一番手前から五一山脈。左の一重山から一度下って登り返して有明山。右へ五里ヶ峯までの長い尾根が続きます。奥に続くのは薬師山から斎場山、鞍骨山、深山、御姫山、大嵐山から三滝山、鏡台山と続く戸神山脈。その奥は金井山から奇妙山へと続く奇妙山脈。その奥は若穂太郎山から妙徳山、熊窪山から菅平高原へと続く山脈。一番奥は志賀高原の山々。右から白根山・横手山・三角の笠ヶ岳。

南西を見ると眼下に麻績村。長野自動車道が蛇行しています。奥には常念岳や北穂高岳などの北アルプス。左手奥には中央アルプスの木曽駒ヶ岳も見えました。

(左)帰りは雪のほとんどないゲレンデを下ります。前方に三峯山の名前の元となるもう二つのピークが見えます。その奥には篠山や茶臼山。さらに奥に戸隠連峰と飯縄山。右に善光寺平。(中)ゲレンデを適当に下ってきました。この下の雪のない急斜面で滑って仰向けに転倒。ザックが泥だらけになってしまいました。(右)湖面は一部が結氷しています。向こうには廃墟となったホテル。

 湖畔の駐車場から見上げる三峯山。へらぶな釣りの太公望が長閑に釣り糸を垂れています。左がゲレンデ、中央がスライダー。その右の森のなかに登山道。山頂まで別荘地があるので、ほぼ山頂まで車でも行けます。拙書に載せていますが、反対側の千曲市の『風林火山』のロケが行われた大池から風越山経由でのコースもおすすめです。いずれもファミリー向け、初心者向けのいいコースです。

【信州の里山】三峯山 Mt.Mitsumine at Obasute in Nagano  秋の大池コースの2本のスライドショー。紅葉と秋雨。
【信州の里山】冠着山(姥捨山)鳴海新道 Mt.Kamuriki at Togura in Nagano  カタクリの咲く鳴海新道の春。4箇所の展望台からの絶景をぜひ。コースの全景と『信濃希勝録』も紹介。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


にほんブログ村 写真ブログへ にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ にほんブログ村 アウトドアブログへ にほんブログ村 アウトドアブログ ハイキングへ にほんブログ村 歴史ブログへ にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする