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建築を旅する

表参道ヒルズ

2006-03-03 08:40:24 | Weblog
表参道ヒルズに行った。
表参道、ここ数年かなりな投資が行われた街。
特に、外資、まあブランドショップなのだけれど、銀座などとまた違う高級ブティック街へと向かいつつある。
プラダ、ヴィトン、ディオール、トッズ、建築好きにとっては、世界の羨望の的って位な出来っぷり。
そんな所に、負けじと世界のアンドー。

表参道は、昔のちゃらいイメージを抜きにしたら、参道らしく広々、シンメトリックに両脇にケヤキ並木で、なかなか立派なちょっと外国っぽい貴重な通り。まあ、もともと青山至近で大人な街のポテンシャルはあるし、引きがあるから建築が映える。
このところ、街自体が綺麗だし。これは、外国人投資家もビシバシフラッグシップを出したいところだろう。

で、アンドー建築。噂どおり並木に合わせた高さのファサードで、コンクリートとガラスファサードがシンプルな印象。
ちゃんと、『○参』マークの付いた既存残し風の同潤会もあり。
とはいえ、長い、非常に長い同じファサードが同一面で見えてくるのは、表参道のイメージからすると、ちょっと圧迫感と、単調さを感じてしまう。
表参道の駅を上がって、ずんずん歩くと、ようやくファサードの切れ目があり、ほっとする。
やっぱり圧迫されてたんだろうな。
ただ、建物脇は、歩道との間に小川が流れていて、それはいい感じ。
アンドー建築は、東京ではあまり無いし、京都や近畿のイメージがあるから、なんとなく京都の実家に帰った様な、心安さを感じた。そうそう、アンドー建築は、ほんとは、すごく心安い感じが魅力。

建物の切れ目、ちょっとだけセットバックしてて、入口ですと言った感じがやはりメイン入口。
大きな施設の入口にしては実にこぢんまりしており、hhstyleのアンドー館を思い出す。というか、あっちと入口のサイズはそんな変わんない感じ。

入ってみて、いきなり縦穴であった。
基本は、三角定規を引き延ばした感じの形状のボイド、5層くらいの吹抜けに沿って、街路、まさに街路がズーーッと続く感じ。その街路は、下りだと、ズーーッと左手にショップ、右がボイドって事になっている。
表参道とほぼ同じ角度だと言う事で、3度らしい。で、上から下までぐるぐる延々歩く距離が、表参道の全長と同じとかいう話らしい。こだわった所。(実は、表参道を歩きながら、ショップの中を覗いてると、時折ボイド脇通路を歩く人たちが見え、ドキッとする。同じ角度で、ちょっと奥に人が同じ様に歩いてるのが不思議な奥行き感。地底人を見てしまった感覚だった)
ともかく、アメリカのショッピングセンターとライトのグッゲンハイムとアンドーと表参道をシャッフルした様な事になっていた。
まあ、内装は、シンプルで、床がちょっと変化してるくらい。
六本木ヒルズより、リーシングは控えめとうか、親しみやすい感じで、地域性だなと思った。
でも、大人っぽさはあり、実用的なMDだと思う。

売り出し中のバイズ観たけど、今イチ。というか、あまり提案性が無かった感じがした。
まだ、バルスがやってるアジトの方がターゲット含めて解りやすい。
他と商品的にどう違うのか、解らんかった。既に持ってたりする物が多かったし、それほど高級感も無かった。
実際には、高いのかもしれないけれど、そんなに欲しい!って物は無かった。ていうか、自分が既に持ってるってことは好きなのかな?でも、積極的に嫌いなものもあったなあ。不明瞭。これからに期待なんだろうか。
CMが一番明確なコンセプトがあった。

あと、アマダナもあった。盆栽枯れそうだった。
アマダナは、なんかパクリっぽいのと、最近のごてごてと思わせぶりなデザインで、基本的に日本風ながら、日本的でない商品の精神が嫌い。見辛いアイコンは徒花感たっぷりではある。まあ、良い方向で見たら、プロダクトにファッションの個性を入れましたって事なんだろうか。一応ムサビ建築の出世頭、鄭さん。
最初に出たシンプルなテレビと、多目的リモコン、空気清浄機のデザインは好き。
マークスアンドウエブで石けん買った。

レストランは意外と少ない印象。ワインバーっぽいのが気になった。
スイーツが多い感じ。土地柄。野菜を食わせるレストランが美味そうであった。

最後に、同潤館って方に行ったのだけど、その道すがらの路地風通路がまた、非常に狭くって、とってもアンドーしておりました。素敵。TIMESの頃からその辺りのスケールは変わんないのだなと思って、嬉しかった。
因にボイド下の階段上りきったとこも、すごく狭くすぼんでいた。