球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

主知主義をのぞみ映像に啼く

2006-02-25 | 技術
今日は研究室の1個上の先輩が会社の説明会をしに学校まで来ていました。
裏番組が強力だったので成果は芳しくなかったようですが、
仕事内容のことについてはやはりいい感じの知識を持っていて、安心できました。

その先輩は普通のことを「おもしれー」と表現する才能を持つ人で、
その話術がちょっと自分にあってもいいかな、なんて思ってみたり…
会うのが久しぶりな人と話すのはよいことです。
同じ人間から再び出会いが生まれるような感じ、ですね。



研究室ではアインシュタインは朝飯前という本を読んでいました。
先日もちょっとだけ紹介しましたが、相対論の話をあまり数式を用いずに説明している本です。
しかし、朝飯前ってほど簡単ではありません。
多分、ちゃんと読んだら朝飯を抜かなくてはならないでしょう。

さて、いくら理系とはいえ、相対論に触れることは大学でもありません。電子工学科では。
生きているうえで役に立つのか全くわからない、そのくせ妙にロマンに溢れた学問。
たぶん話のスケールのでかさに幻惑されているのだと思いますが、
わざわざ本を読みたくなるのだから、少なくも僕はその魅力に憑かれています。

とある時期から「時空のひずみ」ってものが気になっていました。
この語に対する好奇心。それだけ。

この本は音速導出の歴史や電磁波の発見、エーテルの存在について、時間の伸びと空間の縮み、
E=mc^2に重力の話、ブラックホールの話といった順序で書かれているので
僕の読みたいところというのは殆ど最後で、正直そこに至るまではちょっと苦しい時間でした。
その辺はそこまで知りたいと考えてはいなかったものですから…
とはいえ筆者が考え抜いて構成した章立てを易々と破るのもちょっと、などと思うせいで
読みたいところだけを読むってことができませんでした。
調べ物をするときにつきものの悩みです。

本を読んでいて、とあるページに入った瞬間に目が覚めるような思いをした体験ってのが皆さんにもあると思います。
今日の読書タイムでは、「重力よさらば」の節がその体験と結びつきます。

正確な記述ができているか不安ですが、
"質量とは時空のひずみそのものである"
というのが結論です。

"重さを持つものは互いに引き合う"なんて言葉を聞いたことがありませんか?
それをもっと一般的にいったものです。

もうちょっと詳しく、数式的に知りたければ
EMANの物理学という僕が結構好きな物理理論勉強サイトがあるので見てみてください。
測地線の方程式とか、ぶっちゃけ意味不明ですけどね。

好奇心を効果的に満たすのはなかなか難しい。

コメント
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